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#164 本を読みメガネを少し変えてみる

つい先日、業務の一環で、ある作業計画を立てていたときのこと。現地のコンサルタントと現地協力会社とで協議を重ねて計画を練り上げて、ようやく取り纏められそうになったところで、日本の事務所から思いもよらず茶々が入り、計画が振り出しに戻ってしまいました。

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」と叫びたくなったのですが、それはそれで良く起こり得ること。


プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめた参考書のようなものにPMBOKがあります。そこには、プロジェクトマネジメントを実践する際に求められる知識を10の分野に分けてまとめられています。

今回の事例がPMBOKの10の分野のうち、どの分野の知識が関係しているのか振り返ってみると、「ステークホルダーマネジメント」が該当しそうです。

これは、プロジェクト実施にあたり意思決定や成果に大きな影響を与える利害関係者を予め特定し、それぞれの影響を評価した上で、どのようにアクションするかを計画しモニタリングし振り返りを行うことです。


こういうことをしたらいいんだろうな、と頭の中でボンヤリ思い描くことを言語化して体系的にまとめられているところがPMBOKのスゴイところ。これを知識として留めるのではなく、実践に活かすことができれば、今回のトラブルも避けられていたはず。

今回の件は、作業計画を日本の事務所へ報告していたものの、事務所内で決裁権がある上司にまで詳細が伝わっていなかったことが原因でした。利害関係者の重要度・影響度は把握できていたものの、コミュニケーションの手段・頻度に改善の余地ありです。


新しい概念を知ることで、頭の中が整理され、次の行動が見えてき始めています。プロジェクトマネジメントをもう少し深掘りしてみようと思います。

本を読み
メガネを少し
変えてみる

お粗末さまでした。

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