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#155 自分のせい?ひとのせい?

最近「社会心理学」に興味を持ち始めました。
手初めに手に取った本は、
村山綾氏の「「心のクセ」に気づくには」

日々いろんな出来事が起こりますが、
それに対して何かしらの理由付けを
せずにはいられない心理が働きます。

例えば、仕事でミスをしてしまったとき。
「自分の不注意だ」と思うこともあれば、
「上司・会社のせいだ」と考えることもあります。
どちらが良い悪いということではなく、
何かしらの理由をつけたくなるものです。

そして、その理由の付け方には
人それぞれの「クセ」があり、
それを「原因帰属」という用語が
充てられ研究されています。


原因帰属には、
内的帰属と外的帰属があります。

内的帰属は、出来事や行為の原因が
経験した人、実践した人の
内部にあるということ。

外的帰属は、その逆で、
原因は経験した人、実践した人の
外部にあるということ。

上の例でいえば、
「自分の不注意だ」
と思うことが内的帰属、
「上司・会社のせいだ」
と考えることが外的帰属にあたります。


そして、外的帰属の場合、
自分の外の情報を収集して分析する、
という考えるためのエネルギー(認知資源)を
多く消費するのに対し、
内的帰属の場合、あまり消費しません。

仕事で忙しいとき、疲れているときに
ネガティブな考えに侵されるがちですが、
それは認知資源を節約するための
合理的な行動ということで
妙に納得しました。


また、原因帰属を考えてみると
原因は一般的に一つではなく
複数が重なるものであり、
逆に何を原因とするかは
自分で決められるものです。

そうであるならば、
自分の都合の良いように理由付けをして
精神的にブレのないよう
過ごしていきたいものです。

「メンタルの強い人」
と呼ばれるがいますが、それは
「上手く理由付けを出来る人」
と言い換えることができるかもしれません。

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