見出し画像

#168 悩むことと考えること

「悩む」と「考える」は全く別物である。
何となく、そうだろうな、と思っていたのですが、最近の脳科学の研究によると、その違いがはっきり分かってきたようです。

脳内科医の加藤俊徳氏の雑誌記事によると脳には、役割に応じた場所があり、「悩む」ときと「考える」ときでは使われている場所が異なり、「悩む」ときは感情系納番地、「考える」ときは思考系納番地が動いている、とのこと。

この「悩む」という行為は感情系の働きであることに、妙に納得しました。締め切りが迫ったり、トラブルに直面したとき、「どうしよう」と思いながら考えているつもりだったのですが、それは考えているのではなく不安を感じているだけで、考えてはいなかったのです。

「悩み続けても解決しない」とよく言われますが、悩むことは不安を感じているだけなので、物事が何か動くわけではないのです。

頭がモヤモヤしているときに、手を動かして言語化することで頭が整理されることがありますが、これは手を動かすことで、感情系から思考系に脳の動きが切り替えられることによるようです。

これまでただの経験論や精神論と考えられていたことが、脳科学の研究により科学的な根拠に基づいて証明されてきています。これらの知見を様々な活動に活かしていきたいものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?