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#154 踊りの遺伝子と中年の危機

昨日4月1日は祝日でした。
キリスト教の復活祭イースターが3月31日にあり、
その祝日(?)の振替休日でした。

この日は朝早くから白い服を着た人たちが
ラッパと太鼓の音楽に合わせて
唄を歌いながら街中を行進していきました。

その行列の中に、音楽に合わせて
踊りながら歩いている子供達がいました。
腰を振る独特な動きをしながら、
何かにとりつかれたかのように踊っています。

日本人にはない踊りの遺伝子が
備わっているとしか思えませんでした。


最近「愚直に考え抜く」という本を読みました。
「中年の危機」と呼ばれる精神的に不安定なとき
宇宙関係の知識も経験も人脈もないところから
宇宙ゴミ(スペースデブリ)を除去するサービスを
提供するアストロスケール社を作った
岡田光信さんの本です。

ちなみに「中年の危機」とは、

人生の中頃に、自分の人生について
問い直さずにはいられなくなる、
アイデンティテイの不安な状態のこと

うららか相談室 https://www.uraraka-soudan.com/column/92

不安定な精神状態でもなかったのですが、
ちょうど今の年齢や心境と重なるところがあり
一気に読んでしまいました。


岡田さんは輝かしい経歴を重ねて
様々な仕事をしてきているにもかかわらず
情熱の向けどころが不明確なまま
人生半ばに差し掛かっていました。

そして「中年の危機」に突如突入し、
「私にしかできない何かをみつけたい」と
思考の堂々巡りを続けていたようです。

そんな中で一つの決断を下し、
幼い頃の夢であった「宇宙」の世界に
飛び込んだ、というもの。


よくある話、と片付けられそうですが、
モノづくりや技術を中心にして
話が纏められているところが
自分にとって心に響いたのだと思います。

「ノブ、技術を内製化しなければ
イノベーションは起こせない。
自分で工場を持つんだ。」

この言葉は、効率を求めるが故に
技術を自分の外から取り入れているだけ
ということに気付かされたとともに、
何か変化を起こすためには、
内製化していかないといけないことを
改めて考えさせられました。

内製化するには時間がかかります。
それを承知の上で、長い時間軸で
行動していく覚悟が芽生えた気がします。


私にはここの子供たちの様に
踊りの遺伝子は備わってはいません。
それでも、何かを内製化することの
遺伝子は備わっている気がします。

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