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腎臓病の夫との、静かなバトルの日々7

釣れなかった~、遠くまでいったのに。

 
朝のスーパー特売に魚を買いに行こうとしていましたが、今日は夫が魚を釣りに行くので一旦待つことにしました。
 
 
日頃、小さなパックにお行儀よく並んで入っているお魚を買って帰ると、
「なんだその高いお魚は。私がいつもボックス一杯に釣って来ても(?)
嫌な顔するのに!」
と、値段がどうであれ怒られます。今日も、
「どうしようかねえ、あんた、小っさなサバも食べるかな~、釣れたら捨てて帰ろうかな。」
などと、つぶやいています。
 
豆鯵くらいの、小さなサバの子供が釣れちゃうことがあるのです。(小さなサバの子やいわしの子は、夫が、焼いて干していりこにすることもあります。)
 そして・・・


釣果

 

 
4人家族のおかずとしては、余りにも少ない・・・
でもきれいなイワシの子。

 
塩水できれいに洗ってぬめりを取ります。包丁でお腹に切れ目を入れて、内臓を取り流水で良く洗います。小さいので、頭の根元まで良く洗って、全体の水分をペーパータオルで拭きます。たった三匹だからやるので、沢山だったらしません。
 
塩を振って、20分くらい置きます。いつもここで直ぐにグリルに入れて焼き始めるので、塩が効いていないのです。
 
しかし今日は、冷蔵庫に入れたら忘れて一時間ほど置いてしまいました。魚から水が出ていたので、それも丁寧にペーパータオルで拭きました。

スーパーで買うイワシ

以前すごくおいしいイワシを食べました。全体に油が乗っていて、サンマよりもおいしい油でした。同じくらいの時に同じスーパーで、また同じようなイワシを買いましたが、全く違っていて、焼いた身は硬く締まっていました。
 
今日のはその中間くらいで、油も少しは乗っていました。一人で全部食べました。
 
そもそもお魚は余り好きではないので、焼き魚は、普段は大根おろしとレモンで味がわからないくらいにして食べます。💦

母の魚料理

先日のフレンチレストランの鯒(こち)で思い出したのですが、子供の頃、父は白身魚は余り好きでなく、食卓に並ぶのは黒鯛やイサキ、カワハギくらいでした。海が近かったので、良く大きな磯魚を買って母が捌いて食べていました。

 
ある日母が、大きな魚を捌きながら、
「これは随分新鮮な魚、内臓までこんなにきれいよ!」
と嬉しそうに私に見せました。その晩食卓には普通の煮つけとあら炊きがあり、魚のあらって、身よりもおいしいんだ、と私は知りました。

 
何の魚、と覚えてはいませんが、多分色々な魚を食べていたと思います。そうして、1年に1,2度、冬の頃、いい蟹が上がったら、それも塩茹でで食べました。家族で囲んで食べました。マグロは漁師さんの父の友人が帰って来た時などに頂いて食べました。

 
私が子供にしてあげられた料理など、母が私に食べさせたものと比べたら、数えるほどです。今は色々なものが食べられる世の中だけれど、鍋一杯に炊かれたあらのような、あの豊かさは失われています。

霧が出ています。


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