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まち研究6 ふくしま幽霊史

内郷のyタクシー会社の運転手が、公立病院の前から若い女の子を乗せて鹿島の七本松まできた。
途中でバックミラーを見たら乗せた筈の女の姿は見えない。
振り向くと確かに乗っている。
また気になってミラーをのぞくと見えない。
またまた振り向くと確かに乗っている。
気味が悪くなったが、ここでというところで車を止めて客を降ろした。
客はお金を持ってくるといって家に入って出て来なくなった。
おかしいと思ってお客が入っていった家の玄関へ声をかけても、玄関は開かない。
どんどん叩いたら人が出てきて、今これこれだよといったら誰も来ないという。
乗ったお客さんの着ていた着物が掛けてあるのが見えたので、あの着物を着ていたといったら、あれは娘の着物で、娘は公立病院で死んで葬式は済んだという。
それでは死んだ娘が乗ってきたのだろうから、料金は払いますと料金は貰ったものの、あとで寝込んでしまった。


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