4話 日本に連れてこられて

今回は彼女についてお話しするのですが、まずは彼女の親の紹介です

母親は日系一世(ブラジルに移住した日本人)の子で、日本人の両親から生まれたブラジル人です

父親は婚姻していませんが、イタリア人です

そして、日本にいる弟と妹の父親はチリ人の人です
日本では、実の母親と血の繋がってない父親、その2人との子供2人、計4人で暮らす事となりました

彼女が日本に連れてこられた理由は、子供達の面倒を見てもらう為
両親は共働きをして、幼稚園の送り迎えや家事が大変になったので彼女をブラジルから連れてきたのです

家では子供二人の面倒、幼稚園の送り迎え、家事全般をやり
母親に甘えようとすれば蹴られ、物がなくなれば全部彼女のせい、見つかるまで探させる
友達と遊びにも行かせてもらえず
そんな親本当に居るのか!?という感じです

学校はどうしてたかというと
日本語読めない、書けない、当然話せない状態で日本の小学校に入れられました
当時、小学校に外国人って学年に一人か、学校に数人くらいでしたよ

学校では言葉が通じない彼女はいじめの対象になりました
机に○ね! 上靴の中に画鋲 物が無くなる・隠される
昔のいじめってそんな感じでしたね

それでも負けず嫌いな彼女は日本語を物凄く頑張って勉強したようです
出会った当時でも、話し声や書物を見ただけでは外国人だと絶対わからないレベルの日本語でした

中学生になる頃は日本語も話せて友達もできたようです
高校の進路の話しがあった時、担任の先生から推薦の話も頂けるくらい頑張っていたようですが、推薦を断って家から離れた、企業が運営している工場で働きながら勉強もする高校に進学する事を決めたのです

つづく

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