手を繋いでもらえない恐怖
いまだいい年齢になっても、手を繋ぎたいと思う。パートナーになった人ともよく手を繋ぐ。だけど、知人に会ったりした時に、そのまま手を繋いでくれている人はいない。何も言わず、すっとなかったことにされて手を離していく。
そんなことを繰り返していると、ふと思い出だす。なぜ私は手を繋ぎたがるのか。次に怖くて手を繋げなくなるほどの精神状態になり、あんなに大好きだった手を繋ぐという行為を意地でもしないぞと頑なに心が否定してしまうほどこだわるのか。
自分でも笑えるのだが、幼少期の私が泣いて寂しがっているのが『原因』だ。大人になってまで傷は消えないものである。なんなら、いろんなことに気づき、大人になってからの方が拗らせる。私の精神安定剤だった人のぬくもりが感じられず、心のダメージがあり、取り残された気分になる。それなら別れればと思うかもしれない。そんな人、あなたのこと本当に好きじゃないと思うかもしれない。
毎回それで別れてたら、キリがないから我慢する。本来なら充分に愛をもらっているはずだ。なのに満たされないのは自分の問題だ。私の親子関係の話だと思う。
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