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10年付き合った人と別れた

10年と8ヶ月。
文字にして見るとこんなもんかって感じだけど色々あったね。

出会ったのは大学のサークルの歓迎会。
第一印象は〇〇(私の好きなアイドル)に似てる!!でした。
これは良く言いすぎと友達に言われたことがある(笑)

私が大学2回生、彼が3回生の初夏に付き合い始めた。
サークルが一緒で後輩として可愛がってくれてた。
輪に入ることや先輩と接するのが苦手な私だけど
彼のおかげもあってある程度馴染むことができた。(たぶん)

彼が大学の近くで一人暮らしをしていたため、帰りによく立ち寄ったな。
スーパーで買い物して、初めて料理もした。

彼が留年生となったため卒業は同時。
卒業式で一緒に写真撮ったのは嬉しかった。

彼は最初地元で採用と聞いていたのに、本社の人に気に入られたようで東京に配属になってしまい遠距離が始まった。
でもこの時点で3年近く付き合っていたし、
なんとなく遠距離でも大丈夫だろうなという確信みたいなものはあった。

東京での生活は辛いものだったらしい。
もともとの話と違う望んでいない勤務地で、パワハラ的なものを受けて体調が悪くなりながら一人で頑張っていた。

私と彼は結構なおばあちゃん子で、おばあちゃんや家族のいる地元で過ごしたいというのが二人の希望。
そのために何とか地元に戻ってこようと、転職活動も頑張ってくれた。
地元に戻ってきたら一緒に暮らそうとも言ってたね。

私の親が無駄に厳しく泊まりを許さず、彼と私の親とで言い合いになったため
その後は毎回嘘ついて東京に行って
東京駅のご当地お土産売場みたいなとこで全国各地のお土産買って帰ったのもいい思い出。

そして頑張りの甲斐あり地元に戻ってきてくれて。
でもその会社でもまたパワハラを受けてしまってもう身体的にボロボロになってしまっていた。
しばらくお仕事お休みの期間を設けることにしたけど
いつも、不甲斐ないせいで待たせてごめんと謝られていた。

正直この時期は私も辛かった。
社会人になって何年目かにもなり、周りでもチラホラ結婚する子も出だして
二人の共通認識として、結婚したい、一緒にいたいという想いがあるのに
環境のせいでそれが叶わなくて。
仕事してなくてもいい、私が生活を守るっていうことも伝えてた。
そしたらそんなことは許されない、責任を持たないとっていつも言っていたね。
本当によかったのに。覚悟してたのに。

そして体調も少し良くなり仕事復帰し、本当にいよいよ結婚しようかっていう時がきた。
その頃の写真ね、二人ともすごく幸せそうな顔をしている。
見るだけで今でも幸せな気持ちを思い出せる。
後から聞いた話だけど、彼は常々
婚約指輪の存在意義が分からん!と言っていて
私も別になくてもいいなと思っていた。
しかしこの時期に密かに指輪も探してくれていたらしい。
別れ話になって初めて聞いたから嬉しい申し訳ない悲しいが入り混じって声が出なかったね。

そしたら今度は私側の問題。
家で色々とあり、私が今家を出て行くと物理的に困るという状態になってしまって。
わりとメンタル強い人間やと思ってるんだけどその時はだいぶやられてたと思う。
家に帰らないといけないと思うだけで涙が溢れて吐き気もするみたいな状態に珍しくなってた。
彼にはこういう理由で今家を出られないというのを全部言ってた。
待つと言ってくれていた。
彼が辛かった期間、私にも何かあったらすぐに全部言ってねと言ってくれていたのもあり
彼以外に話もできず、全てをぶつけていた。
会う度に泣き、改善しない状況に嘆くだけ。
そんななかでも私を少しでも明るい気持ちにさせようと一生懸命頑張ってくれていた。
このときのことは本当に感謝してる。
彼と会う時間、元気になれる時間だった。
でもこれがダメだった。

私側の問題もなんとか解決し、家を出れる状態になったということを伝えた。
なんか反応が薄くて あれ?と思ったけど
仕事が忙しいのかなと思って私も特に追求せず。

数ヶ月経って、親しい友達の結婚の話も出てきて私たちはいつする?と尋ねてみたら
「しないよ」って言われた。
えっ?って時間が止まって
びっくりして、何かの間違いだと思ってそこでも追求せず。
ずっと結婚するために頑張ってくれたと思っていたし、二人の共通認識だと思っていたのでハテナが浮かぶだけで何が何か分からず。

悶々とした日々を過ごしながら、さらに2ヶ月経って同じ質問をしたら返ってきたのも同じ答え。

私側の問題でね、ずっとうじうじしてた期間にしんどくなったって。
そりゃそうか。
2年弱も楽しくない、自分が頑張らないと相手が泣き出すような時間が続いたら心も折れるよね。
また結婚したいという気持ちになれるように頑張るねって言ってくれた。
その言葉を信じた。

でもしばらくして好きと思えなくなってしまったって言われた。
自分で言うのも気持ち悪くて申し訳ないけど、彼はずっと愛情表現わりとしてくれる方だった。
9年ずっとそんな感じだったから
この人は何があっても私のこと好きでいてくれる、ずっと私の味方でいてくれる
それが当たり前と思っていた。
それに甘えて何を言っても何をしてもいいと思って自覚がないまま2年弱も傷つけていた。
当たり前なんてないのにね。
そんな人からその言葉が飛び出したのでもう全てを失った気分。
言われてからの1週間ぐらいは脳がしびれてきて足の力が抜けて立てないみたいな状況にもなった。
それを言われてもまだ信じていたくて。

ここまで婚姻状態にあるわけでもないのに一緒にいられたのは根本的な考え方とかが合ってるからで
好きじゃなくても今後一緒にいる相手としては合っている
などと本気で思っていた。

で、考える期間を設けて4ヶ月ぶりに会ったのがつい先日。
私も彼が私のことを好きじゃないという現実に向き合うのが辛くなってきていた、ので
別れるという選択をした。
最後に会えて話ができてよかった。



みんなから見たら何を10年以上もチンタラしてるんだという感じかもしれない。
私も客観的に見てたらきっとそう思う。
でも私は決して無駄な時間だったとは思わない。
支えて、支えられて頑張ったねぇ。
特にあなた。ありがとうね。
苦しめてごめんね。
希望だった。
私の甘えによって失った。

いつも温かくて本当に幸せな時間だったって言いそびれたのが悔しい。
でもきっと伝わってるし同じ気持ちだったはず。


思い出補正は入ってるかもしれませんが今の私の気持ちです。

これにて物語完結です。




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