日商簿記3級・2級同時受験記

大学を辞めて、ニートになる。両親はなんにも言わないけれど、罪悪感は日増しに強くなる。とはいえ仕事はしたくない。そこで、就職に役立つ資格を取ってお茶を濁すことにする。調べてみると、どうも日商簿記がよいらしい。評価されるのは2級以上というので、3級と2級をまとめて取ってやろうと思う。

使用教材

よく覚えていないけれど、イラストに見覚えがあるのでおそらくTAC出版のスッキリわかるシリーズで勉強した。

働いた経験がないので、あまりピンとこない。それでも3級の問題集はそれなりに解けるようになった。この調子で2級もいけるかと思ったら、だいぶ難しい。工業簿記もよくわからない。こんなはずでは。

結果

弘前市内の商工会議所で受験し、結果を待つ。そして合格発表の日。まずは3級から確認。合格していた。2級はどうか。受験番号は、ない。不合格だった。

その後2級に再挑戦することはなく、3級が就職に役立つこともなく、時は過ぎた。わたしは2度正社員になり、辞めた。そこで、一か八か個人事業主になってみる。結局うまくいかず3年で廃業したけれど、青色申告をしていたので簿記の知識は役にたった。わたしが持っている資格では珍しく——資格そのものではなく資格の勉強で得た知識が、だが——活用された例である。

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