宅建挑戦記

きっかけ

7年ぶりに手に入れた正社員の身分を捨てて、何度目かの無職となった。ハローワークにて失業保険の手続きをする。給付期間中に再就職する気はないけれど、無為に過ごすのもつまらない。そこで職業訓練を受けることにした。
パンフレットを見比べて、どれにしようかなと思う。まずは技術系と知識系に分ける。経験上、技術系は向いていないので除外。知識系の中から、消去法で経理と不動産の講座が残った。経理にしようかなと思って概要を見ると、取得できる資格が日商簿記3級とある。もう持っている。2級まで取れるのなら、経理を選んでいただろう。不動産には興味がないけれど、どうせ暇つぶしである。これにしよう。

受講開始

職業訓練は8月から始まった。取得できる資格は宅地建物取引士(宅建)、ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)3級、ビジネス実務法務検定(ビジ法)3級。メインは宅建である。宅建の試験日は10月半ばなので、2.5ヶ月しかない。わたしは宅建の難易度を知らなかったので、何の不安もない。
授業は宅建中心だけれど、ビジ法や就職支援の時間もある。FPは宅建試験前には1回しか授業がなかった。なにせ受講期間中に宅建の試験日がある。
宅建の試験科目には、大きく分けて宅建業法、権利関係、法令上の制限の3つがある。まずは宅建業法から。そんなに難しくないけれど、問題数が多いので得点を稼ぎたい分野。順調。
続いて権利関係。難しい。深追い厳禁の分野。宅建の授業だけでは理解しきれないこともあるけれど、ビジ法の授業でも民法を解説してくれるので、なんとかついていけた。
最後に法令上の制限。全然覚えられない。これは無理。独学だったら挫折しているところ。でも職業訓練は毎日ある。出席しないと失業保険がもらえない。わからないなりに勉強は続ける。

宅地建物取引士試験

2022年10月16日、宅建試験を受ける。試験時間は2時間。問題数は50問。
問1〜問14が権利関係。
問15〜問22が法令上の制限。
問23〜問25が税その他。
問26〜問45が宅建業法。
問46〜問50が5問免除。条件を満たした人は免除されるのでこう呼ばれる。
問1からやるといきなり難しい権利関係から始まるので、問50から問1に向かって進めていった。手応えは悪くない。

結果

11月22日、合格発表。合格点は36点。わたしの点数は以下のとおり。

  • 権利関係 9/14

  • 法令上の制限 8/8

  • 税その他 1/3

  • 宅建業法 17/20

  • 5問免除 5/5

  • 合計 40/50

合格していた。法令上の制限が全部できていて驚く。5問免除で1問没問があったけれど、関係なしに合格点を超えた。これも職業訓練校の先生のおかげ。多謝。

使用教材

職業訓練を行った資格予備校のオリジナル教材を使用した。市販のものは一切使っていない。YouTube等も見なかった。先生には吉野塾を紹介されたのだけれど、ひたすら問題集を解いていた。

無職なので一日中勉強できるのも大きい。2.5ヶ月という期間も、飽きっぽいわたしにはちょうど良かった。宅建に挑戦するには理想的な条件が調っていたと思う。

宅建の勉強をして、法律に興味がわいた。次は行政書士に挑戦しようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?