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お父さんがキモい理由を説明するね

題名:お父さんがキモイ理由を説明するね
著者:中山順司

父と娘(中学生)のガチトークを綴ったこちらの本は、タイトルのインパクトもさることながら、
父と娘が語り口調で話を進めていくので、大変読みやすく、それでいて共感できる内容である。
私自身も自分の父との関係を振り返ってみて、「そういえばこういう気持ちもあったな」と思ったり、
こんなに自分の父と真剣に語ったりしたことはないな、と少し反省したりした。

・出てくるテーマは、表題の「お父さんがキモイ理由」以外にも恋愛や友情、そしていじめ、生きる意味と普遍的ででも真剣に話すと深いテーマが多い。
・途中からお父さんだけでなく、筆者の妻(つまりお母さん)やおじいちゃんも出てきて、自分のルーツなどについても話題が及ぶ。話の広げ方も上手だけど、何よりそのテーマについて考えて家族みんなで話し合えることが素敵だと思った。
・いつか自分の娘も自分の言葉で自分の考えを話す日が来る。そのときに、しっかりとその考えを受け止めて向き合って話せる自分でありたいなと思える本だった。

ちなみにこの本は夫婦で読むさらに盛り上がる。
特に娘を溺愛している傾向のある旦那さんには、読んでもらうと、思春期の「お父さんが嫌い」な時期のダメージを減らせるかもしれない。(あくまで「かも」だけど)

ここ2、3日で急に長女のママモードに拍車がかかり、次女もママモード強めなので、パパはだいぶ寂しげ。
でも思春期はきっとこんなもんじゃないぞ、(発達上それが正常な反応だし)と思ってこの本を思い出したので、ここに記しておく。

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