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はじめてのワンオペの夜

ついにこの日がやってきた。
2人育児でワンオペの夜。
パパが久しぶりに、夜に飲み会に出かける日。
今まで友人との予定はなるべく昼間に設定してもらっていた。
そんなパパだから、行っておいでよ、と言うのは簡単だった。

でもその当日が近づくにつれて、やったことのないワンオペの夜への不安が高まってくる。
次女も離乳食真っ最中だから、夕ご飯は2人に食べさせなきゃいけない。
お風呂はどうやって入れようか?
寝かしつけはどうしようか?
最近は長女はパパ、次女は私での分業制が固定されてきたが故に、当日の長女の反応も未知数だ。

当日、今日は料理をしないことに決め、作り置きと残りもので夕食を組み立てる準備をした。
お風呂の準備やお布団の準備も万端にし、
意を決して長女をお迎えに行く。
この日はあいにく、朝からずっと雨だった。

帰り道で長女に言う。
「今日はパパがいないから、3人でご飯食べようね」
長女は不思議そうに、
「パパ、自分でご飯の準備するの?」
と聞いてくる。
「そうだよ、お友達とご飯を食べるんだよ」
と返すと、なんとなく納得したようだった。

2人を食べさせなきゃなので、いつもより早めにご飯を食べ始める。
長女もいつもどおり、途中で遊んだりしながら食べ終わったのは30分巻いた時間。
よしよし、順調だ。
ここで最大の山場のお風呂を迎える。

想定外だったのは次女で、お風呂に入れる前から泣き出してしまった。
いつもはぐずってもお風呂上がりからなのに。
泣ぐずる次女を抱っこしたまま、長女も一緒に3人でお風呂に入る。
次女は結局ずっと抱っこしたままになる。

そして長女はここでお姉ちゃんを発揮する。
いつもならなかなか洗わせてくれないし、遊んでばかりなのに、
この日は自ら進んで身体を洗い始めた。
次女も洗ったりしつつ、髪を流すところ以外は自分でやってくれたのは本当に助かった。

また、お風呂上がりも長女はいつもは裸で駆け回っているのに、
この日は進んでパンツを履き、
パジャマに着替えてくれた。
お片付けも頑張ってくれる有能ぶり。
これは一体どうしたことだろう。

最後の難関は寝かしつけ。
3人での読み聞かせを最初は楽しんでいたのだが、次女が泣き始めた時に長女が騒ぐので、
ちょっと叱ってしまった。
ここでついに泣き出す長女。
「パパー!」
といつもなら甘えられる存在がいなくて、寂しがっていた。
いろいろ頑張ってくれたもんね、ごめんね。
そう言って少しぎゅっとした。

結局、長女とはそのあと、いつもの別室で寝かしつけ。
2人で絵本を読んで、気づいたら眠っていた。
この時もいつもの30分巻き。
全体的に前倒しできた夜になった。

でも、結局こんなスムーズにいったのらこの日だけだったんだ。
パパがいる日常では、長女はなかなかお風呂にも入らないし、相変わらず裸で走り回っている。
長女がちょっぴりお姉さんをしてくれて、
なんとなく3人で非日常を楽しんだ夜。
このはじめてを乗り越えたから、また私の親レベルも上がったかもしれない。

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