スティグマ

あははははー!
笑う母とおまけの弟が浮かんだ。

なんだ?気持ち悪い奴。

ギャーッ!
強烈な熱が手首を刺した。
蜂がのそのそ動いていた。
幼児は泣きながら母のところへ行った。
母と母の陰に弟がいた。
「あはははー!」
実に愉快そうに笑っていた。
「蜂に刺されて泣いてんの~」
ふたりは、わたしの布団に蜂がとまっているのを知ってたよ、と。

は?なんだこの人?!
蜂が刺した焼けるような痛みどころじゃなかくなった。なんでなんでと泣きながらおこった。
「だって、刺すと思わないから放っといただけ。なにおこってんの?」
せっかくおもしろかったのに、いつもおまえが台無しにする、とは言わなかったと思うが。


気持ち悪い。
あらためて気持ち悪い。

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