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妖術遣い

1997年7月19日(土)
女の子はお父さんに近づいてきた女が好きじゃないので、追っ払うことにした。
ふたりがいる隣の部屋で、女の子は猫のような目で女性を見つめると、口をぱくぱくした。すると、女性の意思とは無関係に彼女の口は女の子がした通りに動いて発話した。内容は通常の感覚をもつ人の顰蹙を買うのに十分だったので、お父さんは当然驚き、彼女にお帰り願った。
一件落着。何くわぬ顔で女の子はお父さんのところへ。

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