見出し画像

龍さまざま

1997年5月25日(日)
熱海。夜。名所巡り。わたしはからだなし。お宮の松もなし。
海の中から盛り上がっている岩、標(しめ)が張られた巨大な岩を見上げていた。

龍に女の子が乗っている大きな絵─水墨画?─を見た。絵なのだが動いていた。龍の本性は水であった。水が動くと龍になる。

絵の龍が二頭になっていた。二頭になっていただけじゃなくて、角も牙もない、およそ龍らしくない、凄く間抜けなかんじの顔に変わっていた。つるんと人間くさかった。
女の子には迫力があった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?