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大切だとわかるとき
1997年5月29日(木)
小さな男の子が足の痛みに酷く苦しんでいる。
子どもの大変な苦しみように、若い父親は胸を痛めている。
彼は病院へ急ぐためにタクシーを拾った。青いシートにかけて彼は思った。自分は何もできない。病院へ連れて行くだけだ。こんなときだけ親子になれる。
なんてことだろう。この子が苦しんでいるときだけ、この子がこんなにも大切だとわかる。大切だからせめてできることをしようと思う。ふだんは悲しい思いばかりさせているのに。
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