流行の考え方に対する攻略術(酸っぱいブドウ)

突然ですがこの文章を読まれている方で、童話の「酸っぱいぶどう」(キツネとぶどう)のお話を知っている方はいらっしゃるでしょうか?
簡単に要約すると、ある時美味しそうなぶどうを見つけたキツネが一生懸命取ろうとするものの、結局取れずに「あのぶどうはきっと酸っぱくて不味いに違いない」と捨て台詞を残して去ると言う話です
自分が得られない、手に取れないからと言って捨て台詞を言っても不細工に映ってしまうよ、と言うのがこの童話の教訓でしょうか
あるいはスパッと諦めて次に行くことが大切だよ、と言える教訓もあるでしょう
この童話と現代のネット社会を照らし合わせると学べることや考えるべきことが見えてきます。実際に僕が受けたり話したことを踏まえて書きましょう。

なお、今回の件は体験した恋愛や仕事の件をベースに解析していきます。もちろん他のケースもありますし一部のケースという可能性ということも明記します。ご了承ください

一、食べてもないのに「あのぶどうは酸っぱい」と決めつけること

今風に言うと「エアプ(実際に自分がやってもないのに批判すること)」が近いでしょうか
ぶどうの立場からすると食べてもないクセに文句を言うな!と言いたいところですが、僭越ながらぶどうの立場をお借りして話します
今まで異性と付き合ったことがないのに「女(男)は〜〜だから信用ならない!」という人を見かけます。「じゃあ、具体的にあなたはどんな酷いことをされたの?」と聞くと「ネットに書いてあった!」と言われます。答えになっていません

「自分はこんな酷いことをされたんだ!だから異性という存在は悪だ!」と言う人には「直接本人に言えよ」と言います
「不満があるなら、酷いことをされたなら本人や言うべき人に伝えなさい。やり返されるのが怖いからネットに書いてるの?それ、無関係の人を巻き込んでるだけ」と言います

体験した中で言うと「自分は飲み屋でこんな酷いセクハラをされた!だから別の男を財布や足代わりにしても良い!」という人がいました。ですがそれは理屈として成り立っていないのです
仮にAという男性から被害を受けたとしても、BやCという男性に不利益を与えていいというルールや理屈はありません
本人も自分の理屈が成り立っていないことを理解しているふうな事を言っていました。ですが自分を省みるよりキツネとなることを選んだようです

現代ではそうしたキツネがたくさん意見を唱えています
そうした時に考えたいものは「この人は何の根拠があってそう言ってるんだろうか、この言葉を仮にもし信じて行動した時、本当に幸せに近づけるのか?」という事でしょう
当たり前の話ではありますが、自分が信じたいネットの話を鵜呑みにするのではなく、背景を見るべきという事です。
自分が危険に及ぶかもしれない、でもこの不快な気持ちを共有したい、対象に責任を負わせたい、という意見に耳を貸す必要などないわけです

二、結果を残せていないにも関わらず最低限のリスペクトや意識すら持っていないこと

キツネには悪いですが結果を残せていないにも関わらず相手(この場合は餌となるぶどう)に対してリスペクトを持たずに捨て台詞を言うのは、ハッキリ落ち度と言える部分です
キツネに味覚があるのかは知りませんが『酸っぱくて不味い』と相手のことをバカにしてその場を走り去る、もっと良いやりようや自分を下げない方法を取るべきではないでしょうか
これを現代社会の営業マンに置き換えて言葉にしてみましょう

「君、ここ最近の成績が悪いようだね。心当たりはあるの?」
「いえ課長、これはお客様が悪いですよ。みんなケチで自分勝手。売れるはずがありません。」
「でも君と同じ地域や店舗で成績を出している人もいるよ。それに君の態度が悪いとクレームまで来ているぞ。」
「いやいやそれもお客様のせいです。僕はちゃんとしてましたがお客が無礼なので思わずカッとなりました。」

いかがでしょうか?
成績が出ない上に態度が悪いとクレームまできている状態、営業マンであればこれ以上の恥ずかしい姿はありません
何が言いたいかと言うと、自分の為すべきことや目標を達成してないのにそれを周囲や自分以外のせいにするというのはとても情けないことなのです

「女はイケメンや金持ちが結局好きなんだ!」と言う人には
「転職やスキルアップなり、美容について勉強でもやりなさいよ」と
「男は結局スタイルと顔が良くて若い女が好きなんだ!」と言う人には
「じゃあそうなりなさいよ、年齢を気にするのであれば若い頃に努力を怠ったあなたの怠慢でしょうよ」と言い返します

確かにあなたは他者と比べて顔立ちやスタイルなどの影響でチャンスが少なかったのかもしれない、でもその少ないチャンスを自分が好き勝手暴れてノーチャンスにしているんではないか?ということを言っています
そうまで言うあなたはどれだけの頑張りをしてきたの?ってことですね

「私は美人だし今までの経験もある!だから男は私を無条件で尊敬するべきだし、好きなようにこき使って良い!高い食事代をご馳走されて高級車で出迎えられるべきだ!」と言う人がいます
「今のあなたのどこに美しさがあって、何を学ぶ点があるんですか?仮にあったとして、あなたの奴隷になる道理がどこにあるんですか?」と言い負かされてしまいます

こうした記事を書いたところで世の中から悪口が消えるわけではありません
ですが、正義を気取って自分の反対的立場にけなした後に言い負かされることほど情けないことはないのです

三、無責任に不正確な情報を共有できる点

言わずもがな私達はキツネではなく人間なのでスマホもパソコンもあります。学校や会社といった大きいコミニュティに所属することも大いにあり得ます。そこで気をつけたいのが「主語を大きくした上で無責任に発言ができること」
極端に言えば自分と周囲の環境だけで男(女)は〜、会社は〜、国は〜、と言えます
noteという自分の考えを記す場所でこういうことを書くのはなんですが、誰かの意見を聞いて行動したり責任を取るのは自分自身ということです

一例としてニュースサイトやテレビ番組で見た記事を取り上げましょう
「婚活女性の今!ただ普通の人と結婚したいという願いも叶えられない現代社会」
このタイトルはもちろん架空のものですが、似たような記事を見かけることが多々あります

タイトルから読んでみると私は精一杯オシャレをしたのに彼はレストランの予約すらしてもらえなかった、女性は大変な苦労をしているにもかかわらず、若い女ばかり追いかけ日本の男は腐っている、という冒頭から始まり、それに対してアドバイザーからアドバイスが来るものが多いです

よく考えてみましょう
レストランの予約すら相手頼みの計画性、妊娠や介護への将来ディスアドバンテージ、自分を棚に上げて男性全体を乏しめる考え方、そうしたものを受け入れて自分の伴侶としたい人が何人いるんでしょうか?
実際にアドバイザーからもそう指摘されていますがそれは記事の奥にあります
耳障りや目障りな部分は奥に書きたいのです

歳上の女性が好きな男性も多くいらっしゃいますし、記事の通り歳下の女性を好きな男性も当然いらっしゃいます
でも少なくとも僕がデートした年下の女性は、僕の言葉に耳を傾けて自分の食事代や買い物は自分でしようと弁えていました
でもそうした記事や事実を書くと反応が悪くなってしまう可能性がある

だから「一個人としてはこう思います」、「1人の男性として〜〜と言いたいです」と僕ならまず書くでしょう
自分なりに努力したことが実らないというのは確かに悲しいものです
だから今回良かった点や悪かった点を記す、そして失敗を他人のせいにしても誰も信じないということをまず考えます
主語を大きくする必要性はないんです。大きくして共感や炎上記事として注目を集めたいのかもしれませんが読者の皆さんは賢いです。バレます。

童話の中のキツネはブドウが取れないからと言って仲間から責められたり非難を受けるシーンはありません
でも私達は人間です。誤ったことをすれば非難も受けるしネット炎上だって起きる可能性があります。
もちろんわざとそれを狙ってる方もいる、その事に目を向けるためにあえて酸っぱいブドウの話を取り上げました

いかがでしょうか?
この記事を書いたからと言って僕は特定の誰かや団体等を非難したいわけではありません
僕個人の人生攻略であるし、他者に対して責任を負える立場でもありません
それでも役に立ちたい考え方などを考えて公表しています

この記事を読まれた方の一助になることを願っています


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