大手企業と中小企業の働き方攻略術

社会人として働く上で「大手企業で働くことこそがステータス」、「中小企業で働くことはナンセンス」と言った考え方が何となくある事は、この記事を読まれている方であればなんとなく想像されているかと思います。

職業に貴賎無しという言葉はありますが、可能な範囲でより良い職場に就きたいと言う気持ちは誰しもが持つものかと思います。
そこで今回は実際に僕が働いてきた上で「働いた会社」「そしてその取引先」「周りの方の意見」を踏まえた上で

・会社を選ぶ際の目安ポイント
・経験に基づく意見
に分けて自分の攻略術を記したいと思います。

あくまでも僕個人としての意見や攻略、必ずしも全ての人に当てはまるものではない、と言う点についてあらかじめご了承いただけると幸いです

①会社を選ぶ際の目安ポイント
まず思いつくのはお給料や福利厚生といった働く上での報酬があるでしょう
この点については大手企業の方が条件的に優れている場合の方が比較的多いです
しかしながら蓋を開けるとそこには「大量の残業で忙しい」、「転勤や出張が多く定住が難しい」という点も大手企業が非常に多いです

就職活動を進めていく中でもこの点についてデメリットに考える方はとても多い、そして多いからこそ企業側も隠したがるケースが多く見られました

この時考えたいのは「どうして、こんなにお給料が良いんだろう?」の部分
やっている仕事の内容が中小と大手であまり変わらない場合、どこで社員の給料を確保するかというとそうした「残業や転勤などのデメリットに感じやすい部分」に目を向ける必要があります

中小企業に関して言えば大手企業に比べると比較的残業や転勤が少ない場合が見受けられます
地元に対して貢献度が高い企業もたくさんあるため、そういう意味で言えば選択する価値はあるでしょう

ただ取引先(界隈)や商材、仕事内容に将来性が見込めない場合
経験上、中小であると年収が上がる方法がほとんどありません
そして取引先から不利な条件で取引を持ちかけられる場合があります
物流でいうとかなり遠方に配達し時間を取られたり、専用の機械や手間が必要な割には利益の薄い仕事など、そうしたありがたくない仕事でも受けざるを得ない現状が中小にあります
価格交渉においてもそうした話は少なくありません

ここで残業と転勤についてもう少し踏み込みます
一つとして残業が少ないのであれば、残業がある会社に比べてお給料が目減りすることです
おそらくですが残業代を抜きにして中小企業で働くと300〜400万円程度の年収がおおよその平均評価になります。

例としておおよそ一カ月30時間残業したとして12カ月で360時間、これに残業代の時給換算1500円を掛けると540,000円になります
年収額に対して540,000の差を考えると、一概に残業無しを選択するのも良くないでしょう

次に転勤についてですが、僕は正直あまりお勧めできません。他者に何人も伺いましたが少なくとも進んで転勤をしたいという方はほとんどおられないのが現状です
まず家を建てたり家族や友人、パートナーとの時間を過ごす事が非常に難しくなってしまう
新しく人間関係を構築していくのも大変ですし、転勤した先の土地に馴染めないという場合もあります。

ですが若手社員の方には「ネットがあればどこでもOK」、「都市部で腕試しをしたい/田舎でのんびりと働きたい」という意見があることも事実
転勤ではなく栄転という見方をすれば悪いものではないかもしれません

②経験に基づく意見

次に書くのは実際に僕が正社員やアルバイトを通して働いた上でのことを書きます
どちらが良い悪いではなく、そう言った傾向が強いという判断基準の一つにしてもらえれば幸いです

中小企業で働く中で感じたことは「ローカル感」
その企業の中、取引先もおおよそ固定され、社内ルールがしっかりとされ、経営者の言葉を第一主義とする旨、そうしたものがあります

そして中にはコンプライアンスを守られてなく、違反を社長に報告しても捨て置かれる現実もある
そうしたローカル感が非常に根強いと感じました。
会社(社員)と経営者の距離が物理的にとても近いためそうしたものは起こりやすいと思います

具体的な例を挙げると「有給休暇」
昨今では有給拒否をする会社も少なくなったと言われますが、中小企業においては
・代わりがいないから休まないでほしい
・有給理由に私用と書くことを禁ずる
・退職前に有給消化をすることはあってはならない
とする会社が見られます

もちろんこれは中小企業に限った話ではありませんが、少なくとも知名度や影響度を考えると中小企業の方がケースの数が多いかと思います。

しかしながら裏を返すと中小企業は出世をしやすい、担当業務が大きく責任者になりやすいという特性を持っています
これは社内会議などで発言する場面において、自分の意見をその場で発信し、それを経営者の方が聞いてもらえる場があるからです
もちろん、普段の仕事ぶりを経営者自身の目で直接考慮して責任や役職を与える、という話も

そうした社内政治や責任感の強い方は中小企業において相性が良いと言えるでしょう

逆に大手企業の場合は良くも悪くもルールをしっかりと守り、コンプライアンスや他者の目を重んじる感覚です
これは現在働いている会社もそうですが、アルバイトや面接で受けた企業、そして僕の身内やお友達の話を聞いても同じことが言えました

中間管理職に置かれている方は手厚い研修を受け、事故予防と対策を厳重に行い、そしてそれぞれの課や部署においてカラーがあります
社長や経営者様の言葉や命令は確かに強いですが、働くアルバイトの方は経営陣の顔も知らない場合があったりと現場の方は現場で取り仕切る風潮があります

よく言えば「ルールをしっかり守る」よくない言い方をすれば「閉塞感があったり経営者様の言葉が届きにくい」という感覚ですね

先ほどお話にありました有給休暇に関しても大手企業であれば比較的取りやすいものがあります
タイムカードアプリを使って、オンラインで有給申請というのも珍しい話ではなくなりました
こうしたシステムがあれば顔を合わせての申請がなんとなく難しくとも、合理的に申請が出来ます

逆に出世や自分の意見を発信することに重きを置かれる方は、やや大手企業と相性が悪いかもしれません。
単純に経営者と距離がある上にライバルも多く、出世競争というワードもあります
会議等で仮に意見を発信しても経営者様の元に届くのはかなり後なので、どうしても伝えたい意見などがある時は非常に辛いものがあります

何が言いたいか、重要な点をまとめると
・社内での仲間感や政治を大事にされたい方、自分の意見を発信して出世するしたい人
中小企業がオススメ

・ルールをしっかりと守り、あくまでも組織の一員として盛り立てたい人
大手企業がオススメ

ということです

いかがでしたでしょうか?
長くなってしまいましたが以上が僕や周りの方の経験上における会社の攻略術です
就職や転職において参考にしてもらえたり、自分の働く会社の比較にしてもらえると幸いです
読者の方のお役に立てればこれ以上の嬉しさはありません

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