教員の二世帯住宅のメリット、デメリット
教員を志す人は、地元志向の人が多いです。
大学で教員免許を取得し、自分の生まれ育った地元の自治体の教員として就職している人も数多くいると思います。
すると、必然的に自分の実家近く、もしくは実家に住んでいる人も多くなります。
そのまま地元で結婚することになれば、実家に入ったり、実家近くに家を構えたりすることを考える人も多いです。
よく「スープの冷めない距離」になんていいますが、ちょうど良いところに物件があるとも限りません。
我が子を保育園に預けて仕事をしている方も大勢おられます。子どもができて保育園の送り迎えや発熱などで早く学校を出なくはいけなかったり、仕事を切り上げなくてはいけなかったりしても、なかなかスムーズに職場を出ることができない場面も多々あるでしょう。(勿論、そんな場面だとしても、家庭を優先させるべきなのですが)
すると、選択肢の一つとして浮かび上がってくるのが、二世帯住宅です。
比較的時間に余裕がある自分や配偶者の親が側にいてくれたら、協力してもらえることもできます。
一般的には、二世帯住宅にすることで、住居にかかる建築費や固定資産税、光熱費や食費といったコストを削減することができ、子育てをサポートをしてもらったり、老後の親の介護もしやすくなるというメリットが挙げられます。
一方で、プライバシー制約が大きかったり、生活する上での意見の不一致が起きてしまう可能性があったりすることがデメリットとして挙げられます。
ただ、一口に二世帯住宅といっても、同じ住居の中で完全に玄関から分けてしまう形から、ある程度二世帯での共同生活をしながら、必要なプライベート空間を分けるように設計するなど、多様な形があります。
今回は、富山県で夫婦ともに小学校教員として務め、二世帯住宅を構えているAさんにインタビューさせていただきました。
家族4人(自分、妻、子2人)と、自分の両親2人とで6人で暮らしているAさんですが、
自分が生まれ育った実家が丁度建て替え時期であったこと、子どもも生まれて、奥さんも教員として仕事復帰するにあたって、自分の両親からサポートを受けられるメリットも考慮して、二世帯住宅をつくることになったそうです。
玄関とお風呂は親世代と共有しつつ、1階を親世代、2階を子世代の居住スペースとしているそうです。
1階、2階それぞれにキッチンとリビングがあるつくり。
Q.二世帯住宅にしてよかったことは?
やはり、夫婦共に教員として勤めていて、仕事が回り切らないときに、祖父祖母から子どもの世話や生活のフォローをいただけることは大きなメリットのようですね!
さらに、一緒に務めている同僚の話からも…
子育てをしている単世帯の教員夫婦は、やはり苦労が大きいようです。
Q.二世帯住宅にして、苦労することは?
やはり、奥さんと自分の親との関係の調整は必須ですね!
逆にいえば、これがクリアできてしまえば大きなメリットを享受できるということでもあるでしょう。
Q.もう一度、家を設計するとしたら、設計し直したいことは?
注文住宅の場合、設計段階で、間取りの融通を大きく効かせることができます。二世帯住宅を設計するのであれば、先ほどの、デメリットであげられた、親世代と奥さんの関係を少しでも和らげるような間取りを考えられる良さそうです。
これから、家を建てようとしている方に少しでも参考になれば幸いです。
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