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ワイン生産者を学ぼう!「Armand Rousseau」

アルマン・ルソー(Armand Rousseau)は、ブルゴーニュ地方の中でも特に評価の高い生産者の一つであり、そのワインは世界中のワイン愛好家やコレクターから非常に高い評価を受けています。
アルマン・ルソーのワイナリーは、コート・ド・ニュイ地区のジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin)村に位置しており、この地域の最も著名なグラン・クリュ(特級畑)の一部を所有しています。

歴史と背景

20世紀の初め、ジュヴレ・シャンベルタンに一族の所有する小さな畑を寄せ集めて、アルマン・ルソーがドメーヌを設立。
婚姻によって畑を拡張した後、シャルム・シャンベルタン、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シャンベルタンなど、フィロキセラ禍と第一次大戦の余波で価格の暴落したグラン・クリュを買い取り、ドメーヌの礎を築いた。

当初は出来上がったワインを地元の大手ネゴスに桶売りしていたが、世界恐慌によってネゴスの経営環境が厳しくなり、栽培農家のブドウやワインを以前のように買い取れなくなると、ルヴュー・ド・ヴァン・ド・フランスの創始者、レイモン・ボードワンの薦めでマルキ・ダンジェルヴィルなどとともにドメーヌ元詰めを開始。
ドメーヌ・ワインのパイオニアとなった。
1959年にアルマンが自動車事故で急逝したため、息子のシャルルがドメーヌを継承。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズやリュショット・シャンベルタン・クロ・デ・リュショットを新たに取得することに成功し、ドメーヌの規模を6haから13haまで拡大する。

今日もなお、シャルルは存命だが、ブドウ栽培やワイン醸造については息子のエリックが指揮を執り、2014年には、ディジョンのブルゴーニュ大学で栽培学を修めたエリックの娘、シリエルもドメーヌ入り。次世代の担い手として期待される。

栽培

古樹と収量制限というシンプルなルールがルソーのスタイルである。畑では毎年少量ずつブドウを植え替えているが、平均樹齢は比較的高く保たれており、Chambertinでは平均60年、Bezeでは45年である。

古樹は自然と収量が下がるため平均を高く保つことが重要である。そこからブドウ木の短い剪定や芽かき、新梢間引き、グリーンハーヴェストでさらに樹勢を抑え、一本のブドウ木には5〜6房しか残さない。その結果、平均収量は30-40hl/haとなる。また古樹を大切にする一方で、若木の役割も忘れてはならないとエリックは言う。「若木には果実感、エレガンスやフィネスが宿る。古樹には見事なパワーが宿る。両者をブレンドすることで単体では出せない複雑さ気品が生まれるんだ。」

ワインの特徴

ルソーのワインでまず感じるのは、密度の高さと果実味のピュアさが高い次元で共存していること。通常はどちらかが犠牲となるため、力強さとエレガンスその両方を同時に楽しむことは難しい。また、高い酸と豊富なタンニンが作る堅牢なストラクチャーがありながらもテクスチャーは極めて滑らかという、これまた一見相反するような2つの要素が見事に共存する。ルソーの魅力はこの神がかり的なバランスといえるだろう。

エリックが引き継いで以来、全ワインの品質の高さ、その一貫性にさらに磨きがかかったと評論家たちは口を揃える。世代間で引き継がれる家族経営ドメーヌであるが、その中核をなす味わいは不変である。

共通するのはエレガンス、密度、シルキーな口当たり、ピュアな果実とそれを見事に取り巻くスパイス、これらの見事な共演である。

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