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コンビニコーヒーに大注目!チェーン店との味の違いは?

寒い季節。コーヒーを飲もうと思ったときに「どれを飲もう、、、」と迷う方はいないですか?

コンビニに入れば数多くのコーヒーブランドが棚に並んでいます。
ですが、ワンコインで買えてしまうカウンターコーヒーは、非常に手頃なイメージがありますよね。

しかし、セブンイレブンで販売されている「高級キリマンジャロブレンド(税込110円)」、ファミリーマートで販売されている「スペシャルティコーヒーモカブランド(税込120円)」という定番のものよりやや高い価格で販売されているものもあります。

そこで、100円のコーヒーとプレミアムコーヒーの味の違いに迫ってみました!
商品はリニューアルが繰り返されるため、今回の分析結果は2020年の1月のデータであり少し古い味わいのものになるためご注意ください。

各コーヒーブランドの特徴

コンビニ各社のカウンターコーヒーとコーヒーショップの商品を、酸味と苦味のバランスで比較してみました! 全体的に、「コンビニのカウンターコーヒー」は、酸味と苦味のバランスが取れた味わいであることがわかります。

「スターバックス」は酸味と苦味が共に強めで、はっきりとした味わいでした。「タリーズ」は酸味のある味わいで、「ドトール」は苦味が控えめで酸味が際立つ味わいと、それぞれに特徴があることが見えてきました。

豆そのものの特徴もありますが、酸味の強いファミリーマートのモカブレンドは、コーヒーショップの味わいに近い特徴をもっていました。

一方、セブンイレブン(キリマンジャロブレンド)は逆の方向性ではありますが、“特徴を際立たせた味わい”という意味では、スタンダード品との差別化を図っているのだろうと考えられます。

次に、セブンイレブンコーヒーとファミリーマートコーヒーのより詳しい味わいバランスを見てみましょう。各コンビニの定番コーヒーとプレミアムコーヒーを比較してみました!

セブンイレブンコーヒーの味わいバランス

セブンイレブンのホットコーヒーとキリマンジャロブレンドを比較したグラフです。

キリマンジャロブレンドは、酸味が控えめで苦味が強い味わいでした。苦味の余韻も長く、濃厚さも強いため、力強い味わいのバランスでしっかりとしたボディを感じられるような味わいだと考えられます。

ファミリーマートコーヒーの味わいバランス

ファミリーマートのブレンドとモカブレンドを比較したグラフです。

モカブレンドは、苦味がやや抑えられ酸味の強さが際立つ味わいでした。濃厚さは、セブンイレブンのキリマンジャロブレンドと同様に強く、「高級感=しっかりとした濃厚感」といったイメージにつながっているのだろうと推察しました。

まとめ

今回は、コンビニ各社のカウンターコーヒーについて分析をしてみました!
コンビニコーヒーだから何か味に特別な違いがあるということではなく、それぞれ特徴はありながらもトレンドに沿った味に調整されているようでした。諸行無常の市場だからこそ今後もリニューアルを繰り返すであろうカウンターコーヒーに期待が高まりますね!

ここで少し豆知識!

コーヒーを飲んでいるとき、底のほうになると酸っぱく感じることがありませんか?

これは温度が低下すると、温度が高いときに感じやすい苦味等を感じにくくなり、温度の影響を受けにくい酸味が際立って感じられるようになるからだと考えられます。
そして、コーヒーがぬるくなってくると、一度の飲む量や飲む時間間隔が短くなり、酸味を暖衝してくれる唾液が洗い流されてしまう、というのが1つの原因として考えられます。

酸味が気になるなと思ったら、一息ついて、口内に唾液が戻ってきたらふたたび飲んでみましょう!

(参考)「うまい!」の科学 データでわかるおいしさの真実/髙橋貴洋 著

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