身近なバナナの「価格」と「味わい」の関係!?
バナナをスーパーマーケットなどで見かけないことはめったにありませんよね! 手軽に食べられる果物として重宝している方も多いのではないでしょうか。
バナナ・果物消費動向調査によると、”最もよく食べる果物”ランキングでなんと17年連続1位に輝いているそうです!*1
身近に感じられるバナナですが、昭和30年頃までは1房あたり現在の価格で7500円程度で流通していたそう! 当時は高級フルーツだったのですね。現代では、標高の高い場所で栽培されたバナナは値段が高く、標高の低い場所で栽培されたものはお手頃価格となる傾向にあるようです。
さまざまな価格のバナナを集めて分析しました! 価格と味に関係はあるのか…? 特徴をグラフにまとめてみたので見ていきましょう!
価格帯ごとのバナナの味わいを調査!
9品のバナナの平均を基準(ゼロ)とし、コク・素材感と濃厚さのバランス、甘さと酸味のバランスを図で示しました。
手軽な価格の「チキータバナナ」と「スミフルバナナ」は濃厚な味わいが特徴的で、甘さと酸味はやや弱い傾向にありました。
「Dole オーガニックバナナ」は濃厚さ、コク・素材感ともにほかのバナナと比較して控えめな結果となりました。酸味がやや強いためスッキリとした味わいと考えられるので、軽めの朝食を好む人には向いている味わいと言えるかもしれません。
「バナップル」は濃厚さとコク・素材感が控えめで、甘味と酸味が際立つ味わいです。他のバナナと比較すると特徴的な味わいを呈している為、バナナの味が苦手な人も試してみてはいかがでしょうか?
上記でピックアップした品種以外のバナナは、平均に近いバランスの取れた味といえます!
価格帯によって食感はどう違う?
バナナといえば食感も特徴のひとつです!
今回は、「Dole」と「スミフル」から価格帯の異なる品種を選びそれぞれの”粘り”を比較してみました。
価格帯によって、粘りの強さに差が出ましたね!
高価格帯のバナナは粘りが強くねっとりした感触であり、お手頃価格のバナナは粘りが少ないため歯切れのよい食感であることがわかりました。
味だけでなく、食感の違いを比較しながら味わってみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回調査したバナナの価格は産地の標高差に起因しており、高地栽培のバナナは昼夜の寒暖差が大きいため生育に時間がかかり、その分でんぷんが蓄えられるため味わいが深くなるそうです。*2
手軽に食せる果物だからこそ、味だけではない要素にこだわってみるのも面白いのではないでしょうか!
注)バナナは青果物のため個体間差があり、別の測定では異なる結果となることがあります。