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「カップヌードル」と「あっさりおいしいカップヌードル」と「カップヌードルPRO」の“差”を探る

こんにちは!味香り戦略研究所です。

カップラーメンの元祖「カップヌードル」は1971年に発売されて50年以上、今や世界的に愛される発明品です。

定番のカップヌードルを筆頭に、シーフード、カレー、味噌などなど多くの味があり、さらに新たな提案として「あっさりおいしいカップヌードル」、発売50周年となる2021年には「カップヌードルPRO」が登場しました。

「カップヌードル」の後輩とも言える2商品。元祖との違いはどこにあるのか?「カップヌードル」「あっさりおいしいカップヌードル」「カップヌードルPRO」について、味データも含め探っていきます!

3つのカップヌードルの商品特徴の“差”

[表1]商品特徴

それぞれの特徴を[表1]にまとめました。商品特徴はカップヌードルを基準にされています。

容量(麺量)はカップヌードルがもっとも多く78g(65g)ですが、たんぱく質は「カップヌードル」10.5gに対して「カップヌードルPRO」は15.2gあります。ハイプロテイン謎肉のおかげでしょうか、高たんぱくの文字にも説得力があります。

「あっさりおいしいカップヌードル」は容量が小さく、「カップヌードル」の7割程度のサイズです。そのためか熱量をはじめ栄養成分の量も少なくなっていますが、塩分相当量の少なさが嬉しいという方もいるのではないでしょうか。

3つのカップヌードルの味わいの“差”

味覚センサで3つのカップヌードルを測定し、レーダーチャートで比較します。「カップヌードル」の味データを基準にしました。

[図1]カップヌードル3商品の味バランス(分析:味香り戦略研究所)

「あっさりおいしいカップヌードル」はうま味の余韻が控えめで、名前の通りあっさりとした味わいが特徴的。
一方、「カップヌードルPRO」は濃厚さと余韻が強いしっかりとした味わいと考えられます。インパクトのある味わいは満足感もありそうです!

3つのカップヌードルの買う人の“差”

それぞれの個性を備えた3つのカップヌードル。それを買う人たちにも“差”はあるのでしょうか? 食べる人と買う人が近いと思われる、コンビニエンスストアの購買データを年代別グラフにしました。

[図2]購入者年代構成比(出典:FOODATA)

“差”が見えてきますね!

「カップヌードル」は40代〜70代まで、幅広い年代に支持されているようです。
「あっさりおいしいカップヌードル」は60代以上の割合が過半数となり、80代、90代の割合も多くなっています。そして「カップヌードルPRO」では50代の割合がもっとも多く、他の2商品と比べると20代、30代といった若年層の割合も大きいという結果になりました。

現在も多くの人に愛される「カップヌードル」と、それぞれが異なった支持を得ていることがデータからわかります。

「カップヌードル」と「あっさりおいしいカップヌードル」と「カップヌードルPRO」の“差”

商品データ、味データ、購買データから、同じ「カップヌードル」の名を冠する3商品の“差”を探ってみました。データからも、元祖の「カップヌードル」と後輩である「あっさりおいしいカップヌードル」、「カップヌードルPRO」がおのおの違う支持層を獲得し、3つのカップヌードルの棲み分けができているようすが窺えました。

「カップヌードルPRO」は高たんぱく&低糖質の機能面が注目されますが、ガツンとインパクトある味わいは満足感につながるでしょう。さらっと軽〜く小腹を満たしたいときには余韻控えめ、容量も少なめの「あっさりおいしいカップヌードル」、そしてやっぱりこれがなければならない「カップヌードル」。カップ麺も使い分けて楽しんでみては?


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