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第3回:長島町にはどんな介護サービスがある?

このページに訪れていただきありがとうござます。
鹿児島県・長島町の介護サービス「達者の家」(たっしゃのいえ)です。

今回は介護サービスの種類について主に長島町内にあるものを中心に解説いたします。

介護サービスは実にたくさんの種類がありますが、このようにまとめることができます。

通所系:デイサービス、デイケア、定期巡回随時対応型訪問介護看護など
訪問系:訪問介護、訪問看護、訪問入浴介護など
入所系:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など
その他:福祉用具貸与、住宅改修など

※介護サービスの分け方としては、介護系/医療系、通常型/地域密着型など色々な区分けができます。

①通所系

長島町内には達者の家を含め4か所のデイサービスがあります。

【通所介護/地域密着型通所介護】
一般的にデイサービスと言われているものは、正式には通所介護、地域密着型通所介護という名称で、町と県のどちらから指定を受けているかや、定員の違いなどがあります。地域密着型通所介護は定員18名以下と小規模なのが特徴です。

【療養通所介護】
療養通所介護
という医療的なケアを必要とする方向けのデイサービスもありますが、長島町には事業所がありません

【通所リハビリテーション】
デイサービスに似た、デイケアという通所施設があり、正式名称は通所リハビリテーションといいます。その名のとおり、リハビリをメインとした通所施設です。こちらも長島町内には事業所がないため、利用する場合は阿久根市や出水市に通うことになります

②訪問系

【訪問介護】
一般的にはホームヘルパーという名称が有名だと思いますが、正式名称は訪問介護といい、ヘルパーさんの正式名称は訪問介護員といいます。ヘルパーの仕事は大きく分けて2つあります。食事や排せつ、入浴の介助などを行う身体介護と、ご飯を作ったり掃除をしたりする生活援助というサービスがあり、それぞれ料金が違います。いわゆる、身体的な介助をするのが身体介護でこちらのほうが料金が高く(といっても1時間数百円ですが)、生活上の身の回りの世話をするのは生活援助となります。長島町にも複数の事業所があります。

【訪問看護】
訪問介護の看護師版とも言えますが、サービス内容はヘルパーさんよりも多岐に渡ります。重度な疾病を抱える方の医療的な処置、というのが一般的なイメージ(もしくはイメージできない)かと思いますが、認知症の方のケアに行ったり、入浴介助をしたり、食事や薬をちゃんと取れているか確認しに行ったり、カバー範囲がとても広く色んなことをします。また理学療法士や作業療法士が訪問してリハビリもします。日本では重度になってから利用される傾向にありますが、欧米では軽度なうちから訪問看護を利用し重度化をふせぎ、予防的に利用されることも多いです。長島町には達者の家を含めて2か所事業所があります

【訪問入浴介護】
特殊な浴槽をもってご自宅まで伺い、ご自宅内で入浴介助を提供するサービスです。自宅のお風呂が使いづらい方や、全介助を要するため自宅での入浴が難しい方、身体への負担を軽減しながら入浴できるためお看取りの方も利用されます。長島町では達者の家のみ実施しているサービスになります

③宿泊/入所系

【ショートステイ】
正式名称は短期入所生活介護事業所、と言います。長島町の場合は特別養護老人ホームに併設されている2カ所しかないため、"特養に泊まりに行く"ということになりますが、厳密には別サービスになります。他の地域ではショートステイ単独の事業所もあります。

【グループホーム】
認知症の方が小人数でともに生活するというコンセプトの施設です。実質住むための施設ですが、介護保険法の中では"居宅サービス"という主に自宅で受けるサービスに分類されています。ややこしいです。入居するためには認知症の診断を受けていることが必要です。長島町にも36床分のグループホームがあります。

【指定介護老人福祉施設】
原則的に要介護3以上の方のみが入所できる施設で、特別養護老人ホーム(特養)とほぼ同義です。介護保険を利用して入所できる施設は3種類ありますが、その中で最も数が多くポピュラーです。長島町には3か所(50床×2か所、29床×1か所)の事業所があります。ここから豆知識ですが、厳密にいうと、老人福祉法上は特別養護老人ホーム、介護保険法上は指定介護老人福祉施設といい、別物です。現在入所されている方のほとんどが介護保険を利用して入所しています。2000年に介護保険が始まる前にも特別養護老人ホームがありました。その特養が、介護保険が始まって指定介護老人福祉施設の指定を受け、介護保険を使って入所できるようにしたため、2つの特徴を併せ持ったような形になっています。昔は特老(とくろう)と呼ばれていましたが、介護保険制度開始以降は特養(とくよう)と省略するのが一般的になっています。

④居宅介護支援

介護保険サービスを利用する時は、「居宅サービス計画書(ケアプラン)の作成」や「給付管理」というものが必要になりますが、介護保険に関する専門的な知識が必要なため、これをご本人に代わって業務を代行するのがケアマネジャーという職業です。

介護保険サービスを利用している方のほとんどに、担当のケアマネジャーがついています。そのケアマネジャーが属しているのが、居宅介護支援事業所になります。

ケアプランの作成代行や給付管理だけでなく、介護認定の申請や介護の相談を受けることなどもケアマネジャーの仕事です。

長島町では達者の家を含め、3か所の居宅介護支援事業があります。介護認定を受けると、「ケアマネジャーはどこの事業所にしますか?」と行政等の担当者から聞かれますが、その時にどこの事業所に依頼するか選ぶことになります。※ごくまれに自己作成する方もおられますが、そういう方はもともと介護業界に精通している人であることが多いです。

⑤その他

【福祉用具貸与】
車イスや介護ベッド、ポータブルトイレなど様々な介護用品を必要な期間だけ借りるサービスです。担当のケアマネジャーに依頼すると業者を手配し、どんな介護用品を借りるか一緒に相談しながら決めていきます。

【住宅改修】
自宅内の段差の解消やお風呂の改修など、介護状態になっても過ごしやすい環境を作るための改修に使えるサービスです。利用できるのは一度きりで、上限20万円までと定められています。このサービスもほとんどの場合がまずケアマネジャーに相談することが多いです。

⑥小規模多機能型居宅介護事業所

達者の家が、令和3年11月にオープンを控えている事業所です。長島町では唯一のサービスになります

「施設に通う」「自宅に訪問してもらう」「施設に泊まる」「ケアプランを作成してもらう」など、複数のサービスをひとまとめにしたような介護サービスです。

デイサービス、訪問介護、ショートステイ、居宅介護支援事業所の機能を全て持っていることが特徴で、最大の利点は曜日や時間に縛られず柔軟なサービスを提供しやすいことです。また自宅にお伺いするのも、通う事業所にいるのも、泊まりに対応するのも同一事業所のスタッフなので、馴染みの関係を築きやすいのも特徴のひとつです。

おわりに

介護保険サービスの書類がとても多くてややこしいですが、この記事が介護サービス選択のヒントになれば幸いです。

事業所を選ぶ際には、自身の課題と提供されるサービスが合っているか、事業所の特色はどうか、自宅からの距離は近いか、知人友人や地域の評判はどうかなど、様々なことを考えて決めることになりますが、“合わない”と思ったらケアマネジャーやサービス事業所はいつでも変更することができます。

私たちも選ばれる事業所となるようより一層サービス品質の向上に努めて参ります。

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