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第2回:会社名と企業理念に込めている思い

このページに訪れていただきありがとうござます。
鹿児島県・長島町の介護サービス「達者の家」(たっしゃのいえ)です。

今回は「私たちが目指していること」について触れたいと思います。

達者の家は事業所の名前ですが、事業所名とは別に会社の名前があります。
会社名は株式会社ケアクラフトマンという名前になっています。

ケア=そのままケアという意味。
クラフトマン=職人という意味。

この2つを組み合わせて、ケアクラフトマンという名前にしました。

ケアという言葉には色んな意味がありますが、元々の語源は「気にかける」という意味になります。

私たちは、相談、身体的な介助、医療処置、看護、利用者さんの趣味や特技を活かした活動などを行っていますが、それらは全て手段であると考えています。

手段とは、ある目的を達成するために取る方法のことです。

私たちは、介護や看護というサービスを通じて、ある目的を達成するために業務にあたるのだという考え方をしています。

その目的とは、「最期まで自分らしく生きられる社会をつくる」という企業理念の達成です。

自分らしさとはなにか?

それはとても深く難しい問いであり簡単に答えを出せるようなものでもありませんが、「自分らしさはこれ」「あなたらしさはこれ」と決めることは難しくても、“どんなところにその人らしさが現れるんだろう”と考えることはできるんじゃないかと思います。

そして、その自分らしさが現れるのは、選択の時だと考えています。

人は1日に35,000回もの選択をすると言われています(諸説あり)。

そのひとつひとつの選択に、その人らしさが現れていて、それが人の生活や人生に個性を生み出しているのだと考えています。

起きる時間や寝る時間、起きてからまず何をするか(洗面?歯磨き?タバコ?)、どの服を着て出かけようか、今日のご飯はなんにしようか、今日はどの仕事からとりかかろうかなど日常的に行う小さな選択もあれば、習慣化しているような無意識の選択もあります。

また、入学や卒業・退学・留学、結婚や離婚・再婚、就職や退職・転職、出産や死別、起業する、住む地域や場所を変える、改宗するなど、その後の人生を変えるような大きな選択もあります。

小さな選択にも大きな選択にも、生まれ持った性格や、人生の中で培った経験や価値観、その時の状況や環境など色んなことを総合的に判断して、「自分はこれでいく」という決断をしたり、自分の過去の決断に従ったりしているのではないでしょうか。

その中には、前向きな決断後ろ向きな決断もあれば、やるという決断やらないという決断もあります。

もし誰かの言いなりになっていると感じていたとしても、「この人に従わなければ」という決断を無意識のうちに自ら下しているのかもしれません。

一方で、人はほとんどのことを自分で決断しているわけではないという考え方があることも知っています。

それでも、自分らしさ(=本人の選択)にこだわりたいのは、介護や誰かの手助けが必要になっても、これまでの人生と同じように、自分の意思に従って暮らしていけることが大事だと思っているからです。

介護が必要になったら、施設に入ったら、自分の希望や生活スタイルを押し殺して、誰かの決めたルールに従って我慢して生きていく。人生の最終段階でそのような思いは自分だってしたくはありません。

マザーテレサは、「人生の99%が不幸だったとしても、最後の1%が幸せならその人の人生は幸せなものにかわる」という言葉を残しています。

命を閉じる瞬間に「最期まで自分の思い通りに生ききったぞ!」と思って後悔なく死にたい。

そのような思いから出発して、「最期まで自分らしく生きられる社会をつくる」という企業理念をつくりました。そしてこれが株式会社ケアクラフトマンが目指す姿です。

その手段として、達者の家という介護/看護/相談などのサービスを展開しているということになります。

さてここまできれいごとを並べ立ててきましたが、実際はまだまだ発展途上です。

至らない部分や不足している部分もたくさんあります。全社員が本当にそう思っているのかと言われれば怪しい部分もあるかもしれません。

しかし会社としてのありたい姿を持っていなければ、どこへも向かうことはできません。

まだまだこれからという段階ではありますが、温かく見守りながら時には厳しい目をもってお付き合いいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

文責:大平

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