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氷河期世代とさとり世代

現在、氷河期世代救済が叫ばれていますが、人手不足が加速して求人が溢れる今の若年層は、氷河期世代(ロスジェネ)が辿ったモデルを参照して、堅実に生きる道を模索しているように見えます。ゆとり世代はその真ん中。

私も氷河期世代の末端に位置しています。当時は目標があっても求人は絞られ、中途採用なら何社跨いでも、簡単には採用にこぎつけない。企業の意識も人手不足の今日とはだいぶ違っていたように思えます。

一見、求人の面では真逆に見えますがネットネイティブという視点で見ると、氷河期以降の世代は同じ価値観を共有しているようにも見えます。80年代以降をミレニアル世代として括る見方もあるようで…

サブカルチャーの需要形態やネットがある程度影響を及ぼしたライフスタイルなど、高度経済成長期や昭和の恩恵に近い位置にあるバブル世代以降よりも10年・20年の間を取っても40代以下は世代的な断絶は少ないようにも思えます。それだけ世の中の変化的には変化に乏しかった時代と言えるのかもしれません。40代はこの中間で喘いでいるようにも見えますが…30代以下ほどギャップは少なくなりそうな気がしています。

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疲弊した氷河期世代(左)と疲弊しながらも何かを悟ったさとり世代(右)のイメージ図
氷河期世代のダメージは深刻そうだ

いずれにしろ、この後の日本の行く末を担うという点では団塊ジュニア世代や氷河期世代は数の多さからも無視できない存在になっていくのは間違いないはずです。下り坂から時代の転換点を得て次の時代に接続する世代と考えれば、維新志士や明治・大正を経験した戦中世代のようなもの。それでも、数の多さを生かせず、次の世代のビジョンや生き方をしっかり変えることが出来なかった世代でもあるんですよね…

そして、そういった細やかで根本的な問題はコロナで再び覆われてしまった気もしています。人口減少やこれらの問題は長い目でみればいずれ表面化し、長期に渡る本格的な衰退を招く要因であり、コロナはそれを一時的に表面化したような面もあると言えるかもしれません。

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