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2日目(1/3)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~「徳島編」                              ◎毒づくなかれ「不悪口」の教え                      ◎お導き、道路に印と救いあり

備忘録05(006)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
2日目(3/3)の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。

[前回の記録]
探り探りの前半と頑張った後半でドタバタと過ぎたお遍路1日目。
初めての『宿坊』と『夜のお勤め』に大満足で2日目に挑む。

超簡単なあらすじ

◎毒づくなかれ「不悪口ふあっく」の教え

0:30 就寝
5:20 起床
服を手洗いしたり
今後の宿を調べたり
時間が過ぎるのはあっという間
就寝が遅くなってしまった
しかし、
ハイテンションが続いている
おかげで寝起きはバッチリだ

6:30 朝食
お持ち帰り袋を使いたいので←
本日のおやつにしよう♪

納経は基本7時から17時まで
(たまに時間が違うので注意)
7:00ジャスト
6番札所霊山寺の御朱印を頂戴する

こちらのお寺
賽銭用に両替をして頂けるという
お願いしてから7番札所へ向かう

昨今では防犯上の観点から
お断りされることが多い『両替』
連続してお参りするお遍路では
5円・10円・100円が多数必要になる
小銭がとっても重く感じるため
お寺で両替して頂けたのが大変ありがたい

第7番札所【十楽寺】

【八つの苦】
1.「生」:生きる苦しみ
2.「老」:老いる苦しみ
3.「病」:病む苦しみ
4.「死」:死ぬ苦しみ
5.「愛別離苦あいべつりく」:愛するものと必ず別れる苦しみ
6.「怨憎会苦おんぞうえく」:怨みや憎みあう者と出会う苦しみ
7.「求不得苦ぐふとくく」:求めるものが得られない苦しみ
8.「五陰盛苦ごおんじょおく」:心身から生じる苦痛や苦悩

人が避けることのできない8つの苦難
簡単用語解説No7

【十の楽】
1.「聖衆来迎しょうじゅらいごう
2.「蓮華初開れんげはつかい
3.「身相神通しんそうじんつう
4.「五妙境界ごみょうきょうがい
5.「快楽無退けらくむらい
6.「引接結縁いんじょうけちえん
7.「聖衆倶会しょうじゅくえ
8.「見仏聞法けんぶつもんぼう
9.「髄心供仏ずいしんくぶつ
10.「増進仏道ぞうしんぶつどう
*意味が難しいので気になる人は簡単用語解説のNo8を見てね

極楽浄土で受けられる10の楽しみ
簡単用語解説No8

8つの苦難は良いとして
10の楽しみは中々に難しい
つまりは
生きることはつらいけど
極楽浄土は良いことあるよ

ってことだろうか←

要約しすぎだけど…
本当の「楽」とは難解である

さて、
こちらの『愛染明王』の仏様
良縁をつなぎ
夫婦円満にも効果があるんだとか

そう言えばワタクシ
入籍3か月ノ新婚だったワ
二人の名前を納め札の裏に記入
お参りする
うむ、これで完璧だ♡←

昨日の反省を生かし
御朱印を頂戴したらすぐに出発しよう
と思ったが、納経所に誰もいない…
内線でお呼びすること5回
携帯にてお寺にTEL
→コール音も鳴らず切れること3回

仕方なく敷地内を散々探しまわり
掃除中のお姉さまを発見
御朱印について尋ねると
悪びれもなく「ぁ、ハイハイ」…

実は七番札所にも宿坊があるが
お休みだったため六番に宿泊した
「次があっても絶対七番札所には泊まらない!!」
と心で毒づく

とは言え次の方向とか聞きたい

お尋ねすると、実に丁寧に教えてくださった
うむ、とっても良い人だ♪←

単純感全開だが
真言宗のお経には、十善戒じゅうぜんかいという教えがある

十善戒じゅうぜんかい
不殺生ふせっしょう):故意に生き物を傷つけず、殺さない。
不偸盗ふちゅうとう:与えられていないものを自分のものとせず、盗まない。
不邪淫ふじゃいん:不倫など道徳に外れた関係を持たない。
不妄語ふもうご:嘘をつかない。
不綺語ふきご:中身の無い言葉を話さない。へつらわない。
不悪口ふあっく:乱暴な言葉を使わず、悪口を言わない
不両舌ふりょうぜつ:他人を仲違いさせるようなことを言わない。
不慳貪ふけんどん:激しい欲をいだかない。
不瞋恚ふしんに:激しい怒りをいだかない。
不邪見ふじゃけん:道理を無視した誤った見解を持たない。

お遍路パンフレット中『十善戒』 &  道中の先達より
簡単用語解説No9

そう、
『お遍路中に悪口を言わない』というのが
巡礼中のルールである
まぁ、お遍路中関係なく
大切にするべき考え方でしょう

瞬間に湧いた負の感情で
自身の『欲=こだわり』を自覚する
色々と思い直して、再出発

◎お導き、道路に印と救いあり

私はもしかして
方向音痴かもしれない

しばらくして道標みちしるべを見失う
人に尋ねると分かりやすい車の道を教えて下さった
昨日も感じたが
みなさまホントに親切丁寧

「本当はちゃんとお遍路道が歩きたいのだけど…」
とかいうのは、新しい道標を見つけると
どうでもよくなる

今日の教えは『こだわらないこと』
な気がしてきた
まだ朝一だけど

納経に少し時間がかかってもよいじゃないか!
急ぐ旅ではないのだ
車遍路の道だっていいじゃないか!
歩いているんだから

と元気よくサクサク進む
少し後ろを歩くお遍路さん(50代男性)が
ほとんど速度が同じで話しかけてくれた

Wさんは出身地が同じだったり
一番札所手前で
同じおじさんにお接待を受けていたりと
話が盛り上がり、一緒に歩く

曰くいわく、順調に歩いていると
  私  (迷子の細道から大通りへ)
 Wさん「急に人が出てきた!ぇ、道あったかな?」
  私  (目印が見つからず不安)
 Wさん「ふらふら歩いて遅いし抜かそう」
  私  (目印を発見し復活)
 Wさん「あれ、急に速度が上がって抜けない」 

ということになっていたんだとか
かなり恥ずかしい展開である

お遍路についても詳しいので(むしろ私が無知)
色々と教わりながら
ご一緒させていただくことに
と言うか
歩行速度がほんとに一緒
私はまじめに歩けば結構速いのだ(笑)

見つけると『スター状態』になる標識


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振り返ってみると、Wさんとご一緒できたのは、
大変幸運だったと再確認します。
なぜかという話は、2日目(2/3)に続きます。
今回は解説文が多くなってしまった…

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