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1日目(3/3)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~「徳島編」                 ◎追い詰められて切り替えの時              ◎初宿坊&初お勤め             ◎イチ日目の終わり(温泉)

備忘録04(005)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
下記の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。

[前回の記録]
寺を出発する度に方向を心配しながらも、5番札所まで順調に…
と思っていたら、宿坊到着が間に合わない!?
残り5㎞を急ぐ急ぐ。きっと美味しいご飯が待っている。

超簡単なあらすじ

◎追い詰められて切り替えの時

「今日はゆとりのあるプランではなかったのか!」

初日である本日
総距離わずか16.3km

最初の「板東駅」から一番札所までの
距離を足しても17kmしかない
起床は6時、最終到着目標は17時

出発はやや遅れた
電車は待った
お接待は長かった
しかし、
それでも十分な余裕プランであったはず

自問自答しながら歩く歩く…
一応五番札を出るときに宿坊には電話し
お優しいお言葉を頂いている
しかし、
お寺は17時までが基本時間

予約時に
「お食事を用意するので
17:00前には到着をしてほしい」
と言われている
できれば迷惑をかけたくない
そして初日から遅れるとか
自分的に情けなさすぎる

今なら時速6キロで歩けば間に合う!
(歩きの基本は時速4キロ
つまり早歩きってこと)

途中の写真はこの一枚のみ
バス停みたいな休憩所

第6番札所【安楽寺】

1.5キロを15分ペース
キッチリ確認しながら歩いた結果
なんと3分前に到着!

ついたーーーー!

やれば出来るではないか
最初から真面目に歩けば
こんな必死になることもなかった
約10キロの荷物背負っての早歩き
こんなにしんどいとは…
この先大丈夫であろうか

何はともあれ
後3分ある
「やったー、納経できる」
と思ったら、ロウソクがない…
そうだった予備はリュックだ

【お参りの道具】
納め札…お参りの証として名前や住所を書いておく
ロウソク…光を届けて訪れた姿を見せると言われている
線香…ご先祖様などは香りがご飯らしい
納経帳…参拝の記録として御朱印を捺して頂く
・その他…お賽銭、経本、念珠など

詳しい解説はそのうち…

時間もない
リュックを広げる元気もない
宿の人待たせてると思うし
諦めて明日にしよう
とりあえず、宿坊へ

◎初宿坊&初お勤め

★徳島のソバの実汁

16:57到着
写真を撮ったり荷物整理
お部屋は和室で6畳ほど
予約時に何も言われなかったが
広さや洋室なども選べるらしい
歩きお遍路なので
一番安いお部屋を用意して頂けた様子

余計なものはなく小綺麗な感じ
部屋にお風呂もトイレもない
しかし私は温泉に行きたい
もちろん問題なしである
この一言にグッとくる
頑張ったなぁ←

18:00夕食
エビの天ぷらがあるので
精進料理ではないのかな?

天ぷら・ソバ米のお吸い物・刺身蒟蒻・漬物など

美味しい日本食である
ソバ米(ソバの実)というのを初体験
プチプチと独特の触感があり
中はお米のような感じ(?)

お米が作れない地域でソバが作られ
現在は徳島の名物なんだとか

とりあえず
出てきたの全部美味しい
そしてご飯をお代わりした←

そういえば昼食抜きだったな
まともな休憩もしていない
朝しっかり食べておいてよかった
それなのに最後がギリギリだったと言うことは
いかに歩きが遅かったか(汗)

★夜のお勤め『楠の木供養』(くす供養)

19:00から夜のお勤め
先祖代々とか
父母六親とか
幅広ーく供養も出来るらしいが
折角なのでお遍路をする切っ掛けとなった
おじいちゃんの供養をしよう

祖父は半年前に他界している
お遍路という存在は祖父から教わり
自分もいつか巡ってみたいと考えていた
まさか20代で来ることになろうとは
予想外であったが…(苦笑)
この話は追々したいと思う

紙に祖父の名前を記入し
楠の木につけてお経を唱え
奥のなんたらの砂に挿すとのこと

本堂奥にある灌頂窟かんじょうくつに移動しながら
お坊さんの教えに耳を傾ける

色々な教えこばなしの中で
『このはし わたるべからず』が印象に残った

【このはし わたるべからず】
一休さんで有名なおはなし
はしを渡れずに困っているときに
はしを渡らずに真ん中を歩いた
というトンチ話
これは元々
仏の中道ちゅうどうを説いたもの

6番札所の教えより

仏の教えで
欲は有りすぎてはいけないが
全く無くてもよくない
端を歩くような、偏った考えや行動もよくない
「何事も適度にちょうどよく。
真ん中、中道を歩くように生きよう。」

とのこと

そう言えば「考え方の教え」なのだと
祖父に聞いたことがあったなぁ
すっかり忘れていた話を思い出して
ほっこりしながら本堂の奥
普段は入れないところをみて回った
初めてのお勤め体験
とても良かった
かなりおすすめ

◎イチ日目の終わり(温泉)

その後、温泉を堪能すr……
大浴場がお休みだー(泣)

本日は
ツアー客が8人、個人客が2人で合計11人。
人数が少なかったからだろうか
悲しい
小さい4人用のやつには入れたがぬるい
かなしい…

しかし体重計を発見しチェックすると
3キロ減なのだが?!
壊れているのか?(笑)
一日で減ったのは脂肪ではないはずだが
ちょっと嬉しい
普段運動不足なので
お遍路で激やせするのではないかと期待

そんなこんなでドタバタの一日が過ぎた
濃い一日だったが、あっという間だ

さて明日は6:30に朝食
なので5:30起床予定!
がんばるぞ

幻想のゆとり
現実の焦り 
終わる今では
穏やかな心 
nao

◎情報まとめ

☆本日の教訓

①本日の学び:何事も適度に
②歩行速度は意識しないとゆっくりになってしまう
③出会う人みんな親切
④お接待や立ち話は時間の経過が早い
⑤お勤めは時間があれば参加するとよいと思う
⑥冬のお遍路は人が少なくておすすめだが、大浴場などお休み中のところがある
⑦歩きお遍路のパンフレットには「お参りの仕方」「宿の値段」「注意する道」などお役立ち情報が多数。

☆料金目安

・札所のお賽銭 ¥お気持ち-
・納経 ¥300-×札所数
・菅笠(大) ¥3000- (普通の人は小さいのでよいかと)
・納経帳(大、絵なしカバーあり) ¥1900- (ネットがお勧め)
・六番札所 宿坊「温泉山 安楽寺」二食付きで夜のお勤め有 ¥7200-

☆宿坊の備品&おすすめ

六番札所 宿坊「温泉山 安楽寺」
・二食付きの宿坊としては標準料金 ¥7200-
・歴史のある宿坊だが、とても綺麗でおすすめ
・テレビ、エアコン、電気ケトル、浴衣、フェイスタオル、歯ブラシあり
・ティッシュはないが、バスタオルはレンタル品(¥200-)あり
・ドライヤーは部屋になく浴場にあるが、超弱風なので長髪注意

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ようやく一日分が書けました。
振り返ってみると随分とごちゃついていますが…
ご指導を頂きまして
お遍路独特の用語などは、
引用表示を使って簡単に本文内で解説することにしました。
そのままの文章を別ページにもまとめています。
ありがとうございます。

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