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3日目(2/3)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~「徳島編」                      ◎同行二人、私を支える金剛杖                                                                  ◎進んで疲れて、休んで冷えて                             ◎導きの一本杉おじさん

備忘録09(010)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
3日目(3/3)の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。

[前回の記録]
お遍路ころがしと呼ばれる難所に足を踏み入れた3日目。
木に括りつけられたお言葉に背中を押され、マイペースに歩みを続ける。

超簡単なあらすじ

◎同行二人、私を支える金剛杖

実はお遍路で歩く道のほとんどはアスファルトらしい。
少なくても7割~8割。
ルートによっては9割が舗装路。
そのため少し自然が残ってると、
「大変な難所!」と呼ばれる。
現在の道も、岩あり崖あり落ち葉あり←
山登りに慣れている人からすると
「ハイキングレベル」なのかもしれない。

しかし、運動不足のシティガール。
落ち葉でも滑るので難所である。

さて、山道を歩いていると、
持参した杖が大活躍。
歩きお遍路には金剛杖こんごうじょうという杖を使用する。

【金剛杖】
・修行僧や巡拝者が持つ杖のこと。
・登山者などの用いる杖はこれを転用したものと言われている。
・お遍路では『同行二人』という言葉がある。
 この杖はお大師様の化身であり
 「常にお大師様が一緒にいて下さる」と考える。
・行き倒れた時は墓標となる。
・基本は自身の身長に合わせて作成するが
 最近は車に乗せやすいように130㎝で作られているらしい。

お遍路道中の皆様より
簡単用語解説No2

この金剛杖。
以前も説明したが
自作してきた。
自分の身長で用意するのが良いと聞いたからである。
市販品は130㎝で短めに用意されている。

きつめの山道を歩くなら長い杖が活躍する。
杖の上のほうを持ち、
70度くらいに傾けて、
やや後ろにつくようにする。
すると杖を前にして歩くより
滑らないし、しっかり踏ん張れる!

短い杖で(短く持って)、
前傾姿勢になるととても疲れる。

後ろにつくと背筋が少し伸びて
前を向けるので、疲れにくい♪
さぁ、みんなもやってみよう←

まったく人に会わないけれど、
淋しくないさ(?)、頑張れる。
金剛杖お大師様がついている!!

◎進んで疲れて、休んで冷えて

自分の金剛上に満足しながら突き進む。
スタートから1時間20分。
給水ポイントを発見。

大自然の恵みを発見
柄杓ひしゃくと「水大師」と書かれた札があるので
きっと飲めるということだろう

朝、水筒にお湯を頂いたが、
熱くて飲めないというアホをやらかし(笑)
適度に湧き水で薄めて一休み。
水分摂取大事である。

「萌える=芽が出る」
疲れてくると
こういうお言葉にグッとくる。
昔のお遍路は命がけだったらしい。
こういう道は歩きやすく
気分も上がる
斜めに撮影したわけではないよ

湧き水摂取してから1時間半。
長戸庵ちょうどあんに到着。

昔、足腰を痛めた旅人がお大師様の加護を受け
お礼にこの「長戸庵」を建てたとのこと。

丁度よい位置にあるからという命名らしい。
休憩していこうと思ったが、
ひらけているので止まると寒い(現在2月)

ゲストハウスで頂いたクッキーとミカンは
歩きながら食べることに。
お行儀悪い?
大丈夫、誰もいないさ←

止まると寒いので歩き続けよう。
速く先に進みたいし。
休憩に何故か罪悪感もある。
しかし、知らずに疲れてペースが落ちるのも…

次の給水ポイントは柳水庵というらしい。
柳水庵まで行ってから休めばいいや
と思っていると、
足の指に違和感が…

慌てて確認すると、
ゆびがふやけて、こすれたようだ。
パウダーでマッサージして、
足先を乾かす。
土踏まずもよくほぐして、
ついでに当たっている部分にテーピング。

そして、体が冷えてしんどい
ペース配分
休憩のタイミング
そして休憩の仕方
非常に難しい問題である。
みんなどうしているのだろうか。

◎導きの一本杉おじさん

給水休憩は少し進んで柳水庵で。
ややペースが遅くなっているので、
すぐに出発。
と思ったら、近所のお散歩おじさん登場。

次の休憩ポイントである
一本杉まで案内してくれるという。

後から知ったが、
「キャンプ用品でコーヒーを入れてくれる」と
お遍路さんの間では有名人らしい。

ほぼ毎日お散歩しているとのこと。
今まで沢山のお遍路さんがお世話になったのでしょう。
テンポよく一本杉に到着。
柳水庵から1時間ほど。
しかも、驚きの歩きやすさで、
遅れ気味だった予定を完璧に修正。
さすが過ぎます。

「一本杉」
普通はお大師様を前から撮るんだろうな←

「今日はコーヒーを忘れてしまった」と
大いに恐縮する一本杉おじさん。
お気持ちだけで非常にうれしい。

そしてカバンから出てきた
味噌汁
ベビーチーズ
玄米の混ぜご飯
デザートにミカン

数々のお接待に、私が恐縮する番である。

これからの宿の情報を教えてくださり、
続きの道も聞けたのだが…
どうしよう。
訛りが強くて道がわからない(;^ω^)

結局、山を降りるところまで
送って頂いてしまった。

しかしこれで終わりではない。
次の寺までは、もう一つ山を登る。
お遍路ころがしは、ラストが一番しんどいらしい。
頑張ろう。

お大師様(空海)は真言宗の開祖。
しかしお遍路には
宗派も理由も手段も関係がないという。



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今回はやや写真が多めです。
閲覧が重くなったりするのでしょうか。
自作した金剛杖については別でupできたらと思います。
次回はうれしい再会が待っています。
お楽しみに♪

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