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11日目(3/3)~新婚なのに女一人で歩きお遍路~                            ◎心を蝕む蓄積ダメージ                ◎十イチ日目の終わり(激安善根宿)

備忘録36(039)
※歩きお遍路の記録です。
料金や宿泊などの情報が知りたい方は
下記の「情報まとめ」を見てね。
2017年情報なので注意です。

【前回の記録】
無料採掘場を横目に、神峯山を無事に下山する。
近くの宿が取れなかったため電車移動が必要だが、せっかくなので早めに休もうと決意するも、膨大な待ち時間。
かと思ったらなんと時刻表の認識ミスをして電車を見送ってしまう。

超簡単なあらすじ

◎心を蝕む蓄積ダメージ

ひたすら電車を待つ
他にすることはない

ひたすら駅で待ちながら
歩いていない時間
進めていない自分に
謎の罪悪感が芽生えてくる

どうやら
納経帳忘れダメージ
これが後を引いているようだ

色々ありつつも
順調な速度で進めていた
気がする←

そんな中で
納経帳を忘れたことにより
大幅な時間ロスが発生

でも無事に見つかって
迷惑かけつつも
ちゃんとお遍路を再開できたのだ

大丈夫
大丈夫
何度も言い聞かせる
一生懸命
気持ちを切り替えようとする

この時点でかなりきている
このままではマズイ
負の連鎖から抜け出るため
別のことを思考しよう

ふと今日の宿について考える

本日の宿泊
 『善根宿 萩森』
 その萩森おじさん
昨日の宿泊
 『旅の宿 美園』
 この美園女将さん

歩きお遍路の宿として
お二人とも親切だし有名人

しかし
情報不足による
トラブルもあるらしいので
少しまとめておこう

私は萩森さんの評判
(ブログやお遍路さん情報)
を知っているし
先ほど祝詞まで聞かせて頂いた

美園さんは昨夜から今朝まで
直接大変お世話になった

人はそれぞれの価値観がある
事前情報で避けられるトラブルもあるだろう

『善根宿萩森』
 ・素泊まり1000円
 ・男性は雑魚寝で、人数が多い時はプレハブ小屋
『旅の宿美園』
  ・素泊まり 3000円~3800円
  ・夕食700円 朝食500円
  ・使用部屋や食事の有無で料金が変動、出発前に開示されて徴収

2017年情報
値段とか変更があるかも

萩森さんは
シーツやお布団は
クリーニングに出しているというし
儲けは出ないだろう
ただし、
男性は雑魚寝スタイル
これを酷評している人もいる

美園さんのご飯は
家庭料理で美味しかった
ただし、
料金が変動で後出し制
料理が質素でボッタクリと言う人もいる

これを
「安くてありがたい」
と感じるか
「料金とって信じられない」
と思うか
受け止め方は人それぞれ

お遍路には沢山のやり方がある
人には沢山のこだわりがある
私自身が嫌だと思ってしまうこともあるし
他人の負の感情を受けてしまうこともある

ただ今を見つめ感謝する
意外に難しいよなぁ

…うむ
ダメだ
脳内がとっ散らかっている
やっぱり疲れているようだ(苦笑)

私のお遍路は
まだ半分にも達していない
イジイジ
めそめそ
そんな状態のワタシだが

頂いた恩に感謝し
譲れない自分と向き合い
悪口言わず
他人と比べず
驕ることなく
卑下することなく
ただ一歩一歩
頑張りたいものである

少しは成長できるように。

◎十イチ日目の終わり(激安善根宿)

寒さに耐えつつ
待つこと48分

唐浜駅→西分駅
運賃は710円
さすが単線の一車両
お高い (/ω\)

駅から歩いて1~2分
他の人も既に到着していた

本日のメンバーは
なんと
知り合ったお遍路さん大集合
やっぱり宿が取れなかったらしい

1.鳥取Kさん(仮)
 →たびたび情報をくれる。今日の宿も教わる。
2.韓国の男性2人組
 →鳥取Kさんと一緒に、昨日の「旅の宿 美園」で一緒だった。
3.埼玉さん(仮)
 →難病を患っているという訛りの強いお方。

私を含めて5名
女性はいないため
鍵付きの部屋をお借りする
私にはフカフカお布団あり

男性はリビングで雑魚寝
コタツはあるが
なんという差別でしょう(笑)
いや~
申し訳ないなぁ←

家庭風呂を順番にお借りし
みんなで情報交換
宿の萩森さんからも
この先の宿や気を付ける道を教わる

手を出されたので地図を渡す
いきなり
ガリガリと赤ペンで記入
ダメなところはでっかい✕印

ちょ!
えぇ?
待ってぇーー!!

心で叫んでも伝わらない
直接言う勇気はない Σ(ノд<)

ワタシ
こう見えて
結構神経質なんですヨ
地図も大切に使っているし
書き込まないで欲しかった (´;ω;`)

萩森さんの情報は安さ追求型
雨風しか凌げない
通夜道つやどうとかも含まれる
そこは寝袋が必須だし
女性一人泊にはリスクが高い

たまに自己責任で泊まる女性もいるが
私は旦那にしっかり禁止されている
一応、新婚ですし。
装備もないですし。

私には適さない宿泊場所
それは
鳥取Kさんが
後から追加でこっそり教えてくれた
この人、ホントに空気読んでる

私はショック放心状態
逆に埼玉さん(仮)は
自分から地図を渡して
細かく書いて貰いながら説明を受けている

難病なのに
半分野宿みたいな宿泊するのだろうか
しかし
本人は結構ノリノリである

今日の教えは
「親切と向き合う」

親切というものは
とても
ありがたくもあり
時に
複雑な気分になることもある

ぶっちゃけ
時と場合と価値観による

親切にしていただいて
こんなこと思ってはいけないかな
素直に感謝できないのは
修行が足りない…

みんなと話して
親切と向き合おう
気持ちを落ち着けよう

私は
ゲストハウスとか好きである
みんなとワイワイ話をする
そんな時間もとても楽しい

すると
萩森さんから唐突に

「美人ではないこういう女性を
 嫁に貰うと良い」

鳥取Kさんに向けて発言

全員フリーズ

おいこら
そういうとこだぞ!!

わざわざ
「美人ではない」
っていらなくないか?

いや、そもそも
私結婚してるし
新婚さんだし
もちろん美人ではないけどさ

中身が良い人って意味で
言ってくれたのかもだけどさ

でも
「美人ではない」
って
わざわざ言わなくてもいいじゃん!

…ダメだ
感情が高ぶってしまった
今日もたくさんお世話になった
なのに
心がすさんでいる

もう今日は早く寝よう
明日は電車で戻るし
寝て明日はしっかり歩こう
そうしよう

あなたのために  
わたしのために  
親切と向き合う  
本質とは何だろう 
nao

◎情報まとめ

☆本日の教訓

①本日の学び:親切と向き合う
②歩くと1日の距離は車で1時間、文明の利器はすごい
③神社と寺では般若心経が一部異なる
④祝詞とは神を崇めて感じたり繋がったりするための言葉である
⑤経過時間、体力や気力によってお遍路がスタンプラリー化することがあるので注意する
⑥電車の時刻表を読み間違えると地獄
⑦素直に純粋に感謝するのは難しいこともある

☆料金目安

・札所のお賽銭 ¥お気持ち-
・納経 ¥300-×札所数
・休憩所 ¥お気持ち‐
・民泊「善根宿 萩森」
  素泊まり ¥1000‐

☆善根宿の備品&おすすめ

民泊「善根宿 萩森」
・ご自宅を歩きお遍路さん専用に提供している。
・料金は1000円という、ほぼお気持ちのみという激安。
・備品はほぼなしと考えましょう。
・情報提供に惜しみないので沢山の情報と今後の注意点を教えてくれる。
・地図に赤ペンで達筆に色々と書き込んで頂けるが、気になる人は別紙を用意しよう。
・布団は人数分ないので気になる人は事前確認。寝袋などあると安心。
・お遍路さんが多い春や秋はプレハブ小屋のようなところも開放しているらしい。
・お風呂は小さな家庭風呂で、年季が入っている&順番に入るので衛生面が気になる人は要注意。

見た目はスキンヘッドでやや強面ですが、気さくで色々と心配もしてくれるお方です。
アットホームを通り過ぎて、親戚のおじさんくらいの距離感なので、ざっくばらんな付き合いが好きな人やバックパッカー、基本が野宿やテント泊の人に非常におすすめです。


――――――――――――――
個人名が入っていますが、宿のお名前に使われているし、
ブログなどのupに記入OKとのことなので、そのまま書かせて頂きました。
二か所の御宿には大変お世話になり、批判や中傷のための文章ではありません。
自分の感性と合う人が泊まってほしいと願って書きました。

前回のお話は こちら
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次回のお話は こちら(執筆中)


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