【フリー台本】逢魔が時【シチュエーション風】
逢魔が時(おうまがとき)。
昼と夜の境目の、とても不思議な時間。
魔物に遭遇するかも知れないんだって。
妖怪、幽霊……そんな不確かで不気味な存在に出会うかもしれない時間なんだって。
もし本当にそんなものがいるなら、俺はぜひ会ってみたいね!
そしてこう問いかけるんだ。
「人間って、どう思う?」って!
え? だって、気になるじゃないか。
俺達のことがどう見えるのか。
たとえば「死ぬことって怖い?」とか、
「愛って信じる?」とか。
聞いてみたいことがたくさんある。
……「怖くないのか」って? そりゃ怖いさ!
その怖さこそ、俺が求めているスリルだよ!
君なら、何を聞きたい?
人間じゃないんだろう、君。
君は、誰なんだ?
教えてくれよ、誰にも言わないからさ。
ダメなの?
そっかぁ。残念だ。
君が話してくれるのを末永く待つことにするよ。
明日、ここで待ち合わせをしよう。
逢魔が時にまた会おう。
魔の世界に何度だって、迷い込んでみせるよ。
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