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地域ととも未来をひらく お寺という場のつくりかた

9/25(水) に、松本紹圭師との共著『お寺という場のつくりかた(学芸出版社)』が発売となりました。

本書は寺院運営に携わる宗教者の実用書として執筆しましたが、お寺に期待を寄せる一般読者にも好評を頂いているようで嬉しい限りです。ありがとうございます。
ご本人にも承諾を得たうえで、とある一般読者の感想をシェアいたします。この本をいち早くAmazonで取り寄せてくださった、(いい意味で)物好きな方です:)

私の家は菩提寺がないのですが、例えば家族を亡くしたときに、自分のことも家族のこともよく知っているお寺でお葬式をあげ、よく知るお坊さんにお経を読んでもらえたら、どんなに心強くて癒しになるだろうと考えることがあります。
なので、本に紹介されているようなお寺は、生から死まで苦楽を共にしてくれる大事な場所なんだろうなぁと羨ましくなりました。

この方は、本書で松本紹圭師が例えている「日本のお寺は二階建て構造」で表現すると、お寺の二階(仏道)に惹かれて、テンプルモーニングやお朝勤を習慣とするようになりました。
本書を通じて、寺院の場づくりの多様性と可能性を知り驚かれていました。

お寺の様々な活動や場づくりは、お寺の寄りやすい「縁側」となり、そこに集う人たちはこれからのお寺を支え仏道を共に歩む大切な仲間となってくれます。なぜ断言できるかというと、私もこの方のように、お寺の縁側的活動(お寺の音楽会 誰そ彼)をきっかけにお寺との関わりがはじまり、いまではこんな本まで書いてしまったからです・笑

全国にお寺を居場所とする、お寺や仏教の応援団がいると考えたら、それも「社会を支える大きな力」と捉えられませんか。

もう一つ、この方が仰っていたのは「お坊さんスナック」の事例に登場している吉田武士師や、松本紹圭師のような「お寺をもたない僧侶」の重要性です。彼らがある種、遊行僧的に活動することで仏教に興味を持つことができたとのこと。お寺がなくても、お坊さんの周りが誰かの「居場所」になるのですね。
そこで「次は遊行僧紹介本をお願いします!」とお願いされましたが笑、そんなにいるのかな ^^;

しかしそこで気付いたのは、本書はもしかしたらお寺に「居場所」を求める方にとってのガイドブックとしても機能するのかもしれません。
私は音楽が好きですが、例えば聴いたことのないジャンルにトライする時に「ディスクガイド」を読むことで、楽しみ方の参考にしています。
「興味はあるけどまずはどれを聴いたらわからない!」そんな時はディスクガイドを読んでピンときた作品から聴いてみるのです。そこから新しい世界がはじまります。

本書は寺院運営に携わる宗教者の実用書として執筆しましたが、もしお寺に「居場所」を求める方があれば、未来の住職塾で600を超えるお寺と関わっている松本紹圭師と遠藤卓也による一風変わったディスクガイド、、、じゃなかった「テンプルガイド」として、お薦めいただければ幸いです。


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