見出し画像

やっとGREで320点(GMAT換算680点)を取れたので、やったことをまとめてみる

「やっとXXXを取れた」がシリーズ化しそうでイヤです。笑

可能であれば「サクッと取れた」「ラクに取れた」にしたいのですが、ぼくには苦労して目標達成するのが向いているのかもしれません。

*IELTSバージョンはコチラ:やっとIELTSでOverall7.5を取れたので、やったことをまとめてみる

本日2021年8月10日、総計3回目の受験でなんとかGRE320点(GMAT換算680点)に到達しました。内訳はVerbal151点(GMAT換算28点) / Math169点(GMAT換算52点)です。Magoosh*を購入したのが2020年3月8日なので、空白期間もありますが、足掛け1年5か月かけて目標スコアに到達することができました。

*GRE対策ができるオンラインサービス:詳しくは後述します。

GRE受験は「ツラかった」の一言に尽きます。スコアを1点あげるのにどれだけの時間を投入したことか...。本来しなくても良い遠回りもたくさんしてしまいました。一方で、本当にやってよかったとも思っています。英語力はもちろん、高校卒業以降にさび付いてしまっていた数学の力や、もともと弱かった論理力を鍛えることができました。さすがアメリカ発の試験というべきか、本当に地力をつけなければスコアが取れないテストだったので、否が応にも実力をつけることができました。

この記事では、なるべく具体的に以下について語っていければと思います。

1.GRE320を取るためにぼくが実施してきたこと
2.後悔していること
3.もう一度ゼロからスタートするならどうするか?(=ぼくが現在思う最短ルート)
4.よくある質問とぼくなりの回答

1.GRE320を取るためにぼくが実施してきたこと

2020年2月23日、IELTSを受け、そこから5日後の2月28日についに念願のIELTS Overall7.5を獲得してから、GREとの長き戦いが始まります。
*IELTSとの戦いはコチラ

過去にMBA受験で有名な某予備校の説明会にはいってことがあるものの、GMATやGREの理解度はほぼゼロでした。「GRE 対策」「GRE GMAT どっち」「数学苦手 GRE」「自学 GRE」などのキーワードでググったり、様々な方々の受験体験記を読み漁ったりすることから始めました。それらの情報からぼくが理解したことは以下の通りです。

・GREもGMATも難易度は高いものの、数学が苦手であればGREのほうがとっつきやすそう
・GMATはSC(Sentence Correction)という、かなり好き嫌いが分かれるトピックがVerbalに存在する。これに時間割くのは嫌だな
・GREは単語や文章のレベルが高そうだが、英単語を覚えたり文章を読むのは苦手じゃないし、こっちのが向いてるかも?
・GREやGMAT対策は予備校も多数あるが、時間もかかるし結構いいお値段がするな...
・自学自習できるオンラインサービスも充実していて、それで何とかなるかも

特に私立文系の方は、ぼくと同じような意見で「GREにしよっかなー」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。上記には、実は落とし穴だらけの考えです。ぼくは見事にこの落とし穴たちにズボズボとハマり続け、悪戦苦闘し続ける羽目になったのです...。

何が落とし穴だったのか?どうすればよかったのか?という点については、次の章で詳述できればと思います。

話を戻します。

上記の考えから「GRE、かつ独学でがんばろう!!」と決断したぼく。MagooshというオンラインでGREの問題が解きまくれるサービスを購入しました。購入したのが2020年3月8日の日曜日。そこから仕事が終わった後や休みの日にはとにかくやり込み続けました。

VerbalもMathもだいたい800問ほどあり、かなり歯ごたえがありました。各種問題には、文章およびビデオによる解説もついており、お値段も143.2ドル(約15,000円)と非常にリーズナブル。間違えた問題だけ後で解けるような仕組みや基礎セミナーなども充実しており、非常に良いサービスではありました。ただ、特にVerbalに関しては本番の傾向とかなり違っている、またぼくのような「日本人が英語を頑張っています」というレベルの人にとっては、Magooshだけで何とかするというのは無謀だったように思います。Magooshがおすすめなのかどうか?については、次の章でお話しします。

そんなこんなでMagooshをやり込み、ある程度自信がついてきたらOfficial Guide(OG)を購入しました。OGはGREの作成元であるETSが出している公式問題集であり、収録されている練習問題や模擬テストはほぼ本番を踏襲しています。

The Official Guide to the GRE General Test
Official GRE Quantitative Reasoning Practice Questions
Official GRE Verbal Reasoning Practice Questions: With Practice for the Analytical Writing Measure

*1冊目はMathとVerbalが二つとも収録されている分厚いもので、2冊目はMathのみ、3冊目はVerbalのみ収録されているものです。収録されている問題はそれぞれ別なので、すべて購入することをおすすめします。このOGたちもやり込みつつ、ETSの公式サイトで無料で受験できる模試(POWERPREP® Online)も実施したような記憶があります(曖昧ですみません)。

これらでそこそこ何とかなりそうだな、と手ごたえを得て、いよいよ第一回目のGREに挑みました。コロナが本格化していたのと、慣れ親しんだ環境でやりたかったのもあって、自宅受験を選択しました。

受験日は2020年5月24日。約2ヶ月ちょっとの準備期間ですが、できる限りは準備したつもりでした。とはいえ、本番は独特の緊張感があり、かつやはり難しい...なんとかWriting, Verbal, Mathをやり切り、点数を確認したところ、V150(GMAT換算27) / M166(GMAT換算48) / トータル316(GMAT換算640)という結果でした。悪くはないものの、志望していたMIT Sloan fellowsやOxford Said, Cambridge Judge, INSEADなどのMBAスクールに出願するには心もとないスコアです。

これら上位層のMBAスクールは「GMATで600後半は欲しい」というのが通説であり、合格者の方々もそのレンジが大半です。もちろん、中には600前半で合格されている方もいますが、それはあくまで生存者バイアスに過ぎないのでは?とぼくは思っています。ぼくが2020年5月に獲得したGRE316点(GMAT換算640点)というのは、そういう意味では非常に微妙なラインのスコアでした。

とはいえ、一発目である程度のスコアを出せて安心したのも事実です。ここからしっかりやっていけば600後半、いや700以上も夢ではない!!!と思っていた気がします。しかし、そこからキャリアを再考していったん直近でMBAの優先度を下げ、GREの勉強を約8か月ほどやめていました。「GMAT640換算なら行きたい学校にいける可能性もあるしな...」という甘えもあったかも、と今から振り返ると思います。先述の通り、もちろんGMAT640換算でトップスクール合格も先例はありますし、不可能ではないと思います。ただ、足切りされてもまったく文句は言えないですし、それで足切りされたとしたら後悔してもしきれないのもまた確かです。

ともあれ、再度GRE学習を始動させたのが2021年2月5日です。某有名予備校に通うことも検討したのですが、あまりいい意味ではない「ビジネスっぽさ」を感じてしまったこと、またかなり価格的にも高いなと感じたことから、どこかほかにいいところがないか探してみました。

その結果、Affinity英語学院という予備校を見つけ、無料面談を申し込みました。この判断は最高でした。授業のクオリティ、先生方の真摯さ/プロフェッショナリズム、リーズナブルな価格、独自の勉強会システムなど、どこを切っても最高でした。MBA受験をしている方には全力でおすすめしたい予備校です。こちらについても後ほど詳細に説明いたします。

こちらで個別面談に乗っていただき、「ここなら信頼できそうだ」との感触を得て、GMAT/GRE RC戦略クラスに申し込みました。GRE特化型を受けたい!と思ったのですが、Affinityの方針でまずはこのクラスから、となっており、こちらのクラスを受講しました。Verbalの問題の半数を占めるReading Comprehension(長文読解)についての戦略を学び、地力をつける講座です。担当講師は内宮先生という方で、非常にロジカルかつ文章のバックグラウンドも含めて解説してくださる授業で、とても勉強になりました。

この1ヶ月の授業を受けた後、さらにGRE Verbal 演習4月クラスも受けることにしました。この時期にGREの勉強をする方はあまり多くなかったようで、まさかのマンツーマンレッスンを受けることができました。このクラスを受けてVerbalの対策をしつつ、Mathは引き続きMagooshやOGを中心に実施し、「よし、これで次は目標をサクッと達成してやる!」と意気込んでいました。

そうして満を持して受験したのが2021年5月9日。結果はV144(GMAT換算22) / M164(GMAT換算45) / トータル308(GMAT換算580)という悲惨なものでした...。このスコアにはさすがに青ざめ、すぐにAffinityの校長先生である飯島先生の個別カウンセリングを受けました。

そこでご指摘いただいたことのサマリは以下です。

・基礎力が足りていない可能性がある
・読解はReading comprehensionだけでなく、Critical reasoningを中心に実施し、精読力をつける。その後、RCを再開する
・Mathも再度しっかりとやるべき。小5計算練習800題を毎日やって基礎的な計算力をつけつつ、正攻法での解き方をマスターするためにジェイマスを徹底的にやり込むべし
・上記で基礎力をつけることを最重点領域とし、7月後半から再度OGやPOWERPREPを実施、8月でGREとの戦いにケリをつけよう

ぼくはこのアドバイスに愚直に従い、学習計画を作りつつ基礎固めに注力しました。

画像1

画像2

今までももちろん頑張ってきたつもりではありますが、悲惨な点数を出した5月以降、自分の弱さと向き合い、とにかく愚直に量をこなすこと、理解できていないところを潰し込むことに時間をかけました。よく言われることではありますが、日本人がGREで高得点を出すにはとにかくMathでほぼ満点を取る必要があるため、Mathに多くの時間を割きました。Verbalのほうが難易度が高く、本当にこれで大丈夫か・・・?と不安になることもありましたが、先生のアドバイスを信じて一心不乱に取り組みました。

小5計算練習800題なんて今更やる必要あるの?」と感じる人も多いと思いますが、もしあなたがぼくと同じような私立文系バックグラウンドで数学に苦手意識があるのならば、今すぐにでもやるべきです。ぼくは毎日「1ページ全問正解しないと他の勉強はしない」と決めてコツコツやることにしました。意外とこれが達成できないんですよね。。何度も何度もやっていくうちに、数字への苦手意識の軽減や計算スピードの向上が実感できるようになり、GREのMathにも好影響が出てきました。

また、ジェイマスも大変おすすめです。価格はPDF版で38,500円(税込)とかなりしますが、日本語での丁寧な解説はどの参考書よりも網羅的でかつ深いものです。収録されている問題の難易度はGRE本番よりもかなり高いので、これを3周してすべてキチンと理解したうえで正答できるようになり、かつOGやPrepもこなせばほぼ満点は取れるようになります。Magooshのほうがもちろん安いですが、日本人にとっては明らかにジェイマスがおすすめです。

そんなこんなで頭に汗をかきつつ、奥さんに迷惑もかけながら、2021年5月8日から本日2021年8月10日まで、ほぼ休まずに勉強を続けました。奥さんとショッピングをしているときなども、上の空だったりすることが多かったと思います。いつも迷惑をかけてごめんなさい...。

そんなこんなで徐々に実力がついてきた実感があり、再度ETSの公式模試POWERPREP Plusを8月7日(本番3日前)に受けたところ、V154(GMAT換算31) / M167(GMAT換算49) / トータル321(GMAT換算680)という今までにない好スコアが出ました。この模試の難易度は本番とほぼ同等なため、「もしかしたらいけるのかも・・・?」と一縷の希望が見えてきました。

そして2021年8月10日、場所はお茶の水ソラシティ5Fのテストセンター、午後1時半のロットでテストを受けました。規約へのサインが汚すぎて怒られるなどのハプニングはありましたが、温度もちょうどよく快適にテストを受けることができました。

Writingはあまり最終結果に関係ないため、あまり思いつめすぎず気楽に取り組みました。まだスコアが出ていませんが、分量/ロジックともに悪くはなさそうな気がしています。

その後1発目にMathが来ました。これは今までの学習の成果が出て、ほぼパーフェクトの出来だったように思います。2発目はVerbal。やはり難しい....。今までよりも自信をもって取り組めたようには思えますが、手ごたえがあったかというとハテナでした。

その後10分の休憩をはさみ、再度Mathです。これが死ぬほど難しくてパニックになりかけました。ジェイマスと比べても難しく、もしこれがダミーじゃなかったら終わった・・・と感じたことを覚えています。ただ、GRE本番でパニくってもいいことは何もないため、焦りを抑えつつできるところをスピーディに解いていきました。

4発目はVerbal。これも引き続き難しく、「あたっていてくれーーー」と祈りながら選んだ選択肢が多数ありました。運命の5発目はMathでした。難易度は通常通り。ここで「あ、おそらく3回目のMathはダミー問題*だったのだな」と少し安心しました。2つほど自信がないものはあったものの、これもほぼパーフェクトの出来でした。
*GREはMath2セクション、Verbal2セクション、ダミー1セクションから構成されます。ダミーは採点対象外で、ダミーがVになるかMになるかはわかりません。めちゃくちゃイヤらしいですよね...詳しくはGREホームページ等でご確認下さい。

これですべて完了。祈るような気持ちで「Continue」ボタンを押したところ、

Verbal 151 / Math169 

と表示されました。トータル320/GMAT換算680で目標達成...。一気に力が抜けました。その後、退室手続きをしてから放心状態で座り込み、妻や友人、先生方などお世話になった方々にご報告をし、軽く夕飯を食べて今に至るという感じです。張っていた気持ちが一気に解放されて、帰り道はとてもフワフワしていたことを覚えています。

これをもって、GREとの戦いの幕を閉じることができました。

*追記:2021年8月19日に公式スコアがAvailableになりました。Verbal151 / Math169 / Writing4.0という結果でした。

2.後悔していること

長々と体験記を読んでいただきありがとうございます。笑

ぼくの歩んできた道のりはベストプラクティスとは到底言えず、さまざまな回り道をしてきています。後ほど「今ぼくが過去に戻れたならこの順序でやる」というベストプラクティスのご紹介をしますが、まずはその前段として「後悔していること」についてお話しします。

実は、軽いリサーチで「なんとなくGRE」と決めたことがそもそもの地獄の始まりだったのです。前章で紹介した「最初のリサーチでぼくが理解したこと」を改めて以下に貼ります。

・GREもGMATも難易度は高いものの、数学が苦手であればGREのほうがとっつきやすそう
・GMATはSC(Sentence Correction)という、かなり好き嫌いが分かれるトピックがVerbalに存在する。これに時間割くのは嫌だな
・GREは単語や文章のレベルが高そうだが、英単語を覚えたり文章を読むのは苦手じゃないし、こっちのが向いてるかも?
・GREやGMAT対策は予備校も多数あるが、時間もかかるし結構いいお値段がするな...
・自学自習できるオンラインサービスも充実していて、それで何とかなるかも

・GREもGMATも難易度は高いものの、数学が苦手であればGREのほうがとっつきやすそう→ちがうのよ、そうじゃないのよ...たぶんGMATのがサクッとイケた...。これ、ネット上によくある言説なのですが、本当にやっかいです。確かにGREのほうがMathの難易度は低いです。しかし、トップスクール合格に必要となる160後半を取るためには、ほぼノーミスが求められます。それに対して、GMATはMathの難易度は高いものの、7-8割の正答率で十分な高得点が出ます。「易しい問題でほぼ満点 vs そこそこの難易度の問題で7-8割」のどちらを選ぶかは人次第かもしれませんが、おそらくGMATのほうが点数は出やすいでしょう。また、GMAT問題の難易度に慣れていれば、途中でGREへの転向も容易です。そう、最初は文系であっても基本はGMATを選ぶべきだったのです...

・GMATはSC(Sentence Correction)という、かなり好き嫌いが分かれるトピックがVerbalに存在する。これに時間割くのは嫌だな→とはいってもやはりGMATからやるべきだったと思うな...Math同様、Verbalについても「GMATからやっておけばよかった」と思っています。単語の難易度もそうですが、問題のタイプとしてもGMATは論理重視、GREは文脈や知識重視です。正直、いくら英単語や知識学習が好きでも、GREのノリについていくのは本当に大変です。それよりも、論理でゴリゴリ解けるGMATのほうが点数が出やすいのでは、と思います。SCについても、Affinityの飯島先生曰く、Writingや文法力向上にとても役立つ良いマテリアルとのことで、時間の無駄になることもなさそうです。GMAT選んどけよ自分。。

・GREは単語や文章のレベルが高そうだが、英単語を覚えたり文章を読むのは苦手じゃないし、こっちのが向いてるかも?→GREの単語問題はレベチなので、「向いてるかも?」ぐらいのノリで選ぶべきではない...GREの単語問題、ほんとーーーに難しいんです。同義語を選ぶ問題は最後のほうはそこそこできるようになりましたが、空欄補充問題は非常に厳しかった。長文読解も内宮先生の指導である程度は解けるようになったものの、本番の緊張感と時間制限の中であれを読みこなすのは並大抵ではありませんでした。GMATも独特の難しさはありますが、おそらくGREよりはとっつきやすいのでは...と感じています。(ぼくはGMATの勉強は本格的にはしていませんが、RCやCRなどで一部GMAT問題には触れており、使われる単語のレベル感や文脈的にはGMATのほうがやりやすかったと感じました。)

・GREやGMAT対策は予備校も多数あるが、時間もかかるし結構いいお値段がするな...→某有名予備校はそうかもしれないが、Affinityはいいよ!!!早めにAffinityに行っていれば...という後悔が強くあります。1ヶ月の講座は71,500円(税込、教材費込)がベースと決して激安ではありませんが、先生たちのクオリティの高い講座の代金としては高くありません。また、変に高額の講座をおすすめされることもなく、各人のペースや状況に合わせておすすめいただけるので、大変安心感があります。

ぼくはRC x 2 = 143,000円、Math3時間セミナー x 2 = 35,200円、CR x 1 = 71,500円、GMAT/GRE AWA 3時間セミナー(ウェブ講座) x 1 = 17,600円、個別学習カウンセリング x 1 = 19,800円で、総額287,100円をAffinityにお支払いしていますが、正直めっちゃリーズナブルだと思います。対クオリティという意味でもそうですが、他の予備校と絶対額で比較しても確実に安いのでは?と思います。

・自学自習できるオンラインサービスも充実していて、それで何とかなるかも→Magooshは素晴らしいサービス。でもそれだけだと厳しい人が大半なのでは...?MagooshはUIも良いですし、内容も素晴らしく、かつ価格も15,000円と激安です。ただ、日本人が独学でMagooshだけでGRE/GMATで高得点を取るのはちょっと厳しい気がします。もちろん中にはそれだけでOKの人もいると思いますが、ぼくには無理でした。素直にAffinityで教えを乞うのがベストだと思います。

3.もう一度ゼロからスタートするならどうするか?(=ぼくが現在思う最短ルート)

1章でお話したぼくのGRE戦記と、2章でお話した後悔をベースに、現在考える最短ルートをお伝えします。ちなみに、「IELTSのOverallで最低7.0、できれば7.5を取ってから」という前提があります。

1.速攻でAffinity飯島先生の個別カウンセリングに申し込む
Affinity信者みたいになってしまっていますが笑、最短ルートでスコアメイクしたいのであれば、人格/知識/分析能力のすべてにおいて優れた方にアドバイスをいただくのが最も良いです。飯島先生はあなたの状況に応じて素晴らしいアドバイスをくれるはずです。
*Affinityからお金をもらっていたりはせず、本当に素直におすすめしています

2.Mathはジェイマス小5計算練習800題→OGをやり込む
ぼくは私立文系でセンター試験の数I/IIとA/Bが合わせて確か8割強ぐらいの実力でした。それ以降、特に数学にはガッツリ触れてきていません。ぼくと同程度のバックグラウンドの方は、残念ながらかなり数学の力は落ちてきています。ジェイマスでしっかりと各単元の理解を深めつつ、小5計算練習で数への基礎力をつけましょう。ジェイマスと小5計算練習を3-4周してすらすら解けるようになったら、OGやPREPをやって167-170が安定して出るようになれば仕上がりです。

3.Verbalは飯島先生と相談の上いくつか講座を取る&MagooshのGRE Vocabulary Flashcardsで独自語彙をマスターする
最終結果がV151とあまり褒められたものではないため、「こうすればいいぜ!」とドヤることは残念ながらできません...。が、基本ルートはAffinityの講座を受けつつ、講座内で勉強会チームを作って定期的に復習をしていくことかなと思います。また、単語も重要なので、IELTSやTOEFLレベルの単語はマスターしている前提で、MagooshのスマホアプリGRE Vocabulary Flashcardsを何周もしておくと良いです。ぼくは最終的に8周しましたが、これでかなり単語関連の問題の正答率も上がった気がします。まだスコアの詳細が来てないので何とも言えないのですが、8月10日の長文読解はかなり難しいと感じていたため、単語に救われた可能性も大いにあります。

4.キチンと学習計画を立て、進捗を追う
MBAを目指そうとしている人は、おそらく自身の学習能力にある程度の自信をお持ちではないかと思います。ただ、GREはなんとなく学習量をこなす、では結果がついてきません。ぼくは5月のテストでそれを思い知らされました...。しっかりとアドバイスを受け、さらにそれを綿密な学習計画に落とし込み、パーセンテージで進捗を追うことは必須です。「勉強を舐めずに真摯に取り組む」という当たり前のことを再度認識させられたのがGREです。子の学びはマジでデカかった...。「とはいえなんとかなるっしょ」と思っている方もいると思います。ぼくもそうでした。「なんだかんださっと320取れるっしょ」と思っていました。傲慢でした。ナメてはダメです。絶対。

画像3

画像4

5.1-4をしっかりと実施したら、OGやPREPで実力を試し、いい感じだったら本番へGo!!!
これはもうそのままです。1-4をしっかりやり切ったら、目標スコアを出すための基盤は作れているはず。恐れずに本番Goしましょう。ちなみに、自宅受験よりもテストセンター受験がおすすめです。自宅受験の場合、カメラを常にオンにして一挙手一投足を監視されるため、めちゃくちゃストレスがかかります...

4.よくある質問とぼくなりの回答

・GREとGMAT、どちらがいいの?:その人の状況によるのですが、基本的にはGMATから取り組んだほうがいいようにぼくは思いました。GREに最初から取り組むと、結果が出なかったときにGMATに変更するのが難しいですが、逆は比較的容易と聞きます。

・何点取るべき?:そもそもぼくはまだどこのスクールにも合格していないため、この質問に答える資格がないのですが笑、トップスクールで足切りされないためにはGMAT換算600後半は欲しいところです。逆に言うと、600後半あればスコアはクリアだと思うので、あとはエッセイやインタビュー対策になるのではないでしょうか。HarvardやStamfordなど、超トップティアはまた別なのかもしれませんが...。

・スコアメイクにお金は結局いくらかかったの?:計算してみますね。

・Affinity英語学院:287,100円
・Magoosh:約25,000円(初期購入費&延長費)
・ジェイマス:38,500円
・小5練習問題、OGなど各種書籍:約30,000円
・テスト受験費用:205ドル x 3回 = 615ドル = 約63,000円
→トータル443,600円

意外と安いかな?

・Analytical Writingはどうやって対策した?実際、あんまり重視はされないの?:Analytical Writingは"Analyze an Issue"と"Analyze an Argument" の二つがあり、それぞれ30分です。一番最初にこれらをこなしてから、VとMのセクションに入っていきます。
対策は正直あまりしていません。理由としては「総合スコア換算対象外である」「トップスクールでもあまり重視していない(らしい)」「IELTS Writingで最低限の力はついているはず」「付け焼き刃の対策ではどうにもならなそう」という4点でしょうか。
IssueはIELTSのWと同内容と言ってよいと思います。Argumentはちょっと独特ですが、日々の仕事と似ているところがあるかもしれません。チームメンバーからの提案に対して、「いやいや、ここ考慮足りてなくない?」と性格悪くレビューする感じをイメージしてもらえればOKです。それを英語でやるのはなかなか難しいですが...。
具体的な対策としては、「Affinityの動画講座を受けること」「英語で文章を書く際に、ストラクチャーを意識する&可能な限り長文を書くこと」「ETSのSample answerを何度か写経すること」がメインでした。My Tutorという、オンラインでディスカッションしながらWritingを添削してもらうサービスも一時期受けていましたが、「実際にそこまで重視されないっぽい」かつ「そもそもVとMがヤバくてAWに手が回らない」という理由から中断しました。
最新のスコアはまだ出ていないので出次第更新しますが、1回目が3.0、2回目が4.0でした。ぼくのIELTSのWのスコアは6.5なので、IELTSで6.5以上出せる人であれば3.5-4ぐらいは取れるんじゃないかなと思います。そして、おそらくその程度の点数があればAWが大きな問題になることはないはずです。(3.0でも大丈夫とは思いますが、パーセンタイルは下位13%となかなか衝撃的な順位になってしまうので、できれば3.5欲しい気はします)

*追記:2021年8月19日にWritingのスコアも届きました。4.0でした。

画像5

・テストセンター受験と自宅受験、どっちのがいいの?自宅受験のが楽そうだし、コロナリスクもないから自宅受験のがいいよね?:人によりますが、基本テストセンターにすべきです。確かにテストセンター受験をするためには、
・現場に行く必要がある(首都圏在住の方はお茶の水ソラシティ5F)
・いろんなセキュリティチェックを受けるのが面倒
・人がたくさんいるのでコロナ感染が心配
・温度調節が難しそう。冷房効きすぎてて体調崩すかも...
などなどのデメリットがあります。自宅受験の場合、逆に
・自宅で受験できるので行く面倒がない
・セキュリティチェックももちろんあるが、パソコンの周りと部屋をまっさらにしておけばOK
・コロナ感染リスクは低い
・温度調節も思うがまま
ではあります。しかしながら、スコアメイクする際に自宅受験は大きな障害があります。それは「四六時中カメラ越しで監視される」ということです。これは本当に大きなストレスになります。例えば、ぼくは目が悪いため、Verbalの長文を読むときに画面に目を近づけたくなるケースが多々あります。そうしたら、すぐに英語で「もう少し画面から離れて」と指示が来ます。これは本当に集中力が削がれます...。テストセンター受験はそのような細かい監視がないので、比較的のびのびと試験を受けることができ、パフォーマンスも出しやすいでしょう。ただ、首都圏から遠いところに住んでいる人については、自宅受験ももちろんアリだとは思います。

・680で本当にいいの?やっぱりGMAT換算700取るべきじゃない?:GMAT680と700であれば、それはもちろん700取ったほうがいいです。ただ、周りのMBA留学者やAffinityの先生方のアドバイスをベースにすると、680でもほぼ問題ないと結論付けています。
ファクトベースで海外MBAドットコムの合格体験記を見てみましょう。ぼくが志望している欧米の1年制スクールに絞って2018年以降に合格された方の点数を見てみます。
・Cambridge: 700, 680, 680, 780, 680
・Oxford: 700
・INSEAD: 680, 690, 710
という感じで、680は最低値でもあり最頻値でもありました。各大学が出している平均スコアだと700前後ですが、600後半あればスコア的には問題ないというのが通説ですし、実際そうであると結論付けて問題ないと思います。しかし、Cambridgeで780取った人はバケモノですね...。なんだそのスコア。

--------------------------------

その他、質問があり次第追記していきます!

また、個別にご相談にも乗れるかと思いますので、LinkedInまでご連絡いただけますと幸いです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?