見出し画像

OKRを考えるときのチェックリスト(未完成版)

今、キャディは3ヵ月に1回の大イベントを迎えております。そう、OKR策定です。OKRを決めるのです。さあ大変。(て、記事を書いているうちに殆ど全チーム決まりましたが笑)

私はかれこれ、1年間くらいOKRを決め続けているのですが、未だにOKRを決めるのに苦戦しております。上手く決められず、色々な人に助言を求めつつ、どうにかこうにか設計しています。

OKRとはどんなに素晴らしいかを高らかにうたっている本は数あれど、OKRを作るときの参考になる本はそんなに多くない気がしています(というか見つけられなかったっす)。なので、自分がOKRを設計するときに立ち返るチェックリスト的なものを作った方がいいなと思いまして、作ってみました。

OKRを上手く作れない人が作ったチェックリストなので、完成形とは程遠いですが、今のところ少なくともこれを満たすように作ろうと頑張ってます、というものです。多少でも気になったら読んでもらえると、そして、一部でもう参考にしようかなと思った人はスキをもらえると嬉しいです(笑)

(導入書くのに疲れたので、NZで出会った子羊を皆様に)

画像1

非連続的な目標である

肩透かしなほどトートロジー的ですが、なんだかんだこれが一番重要かつ難しいと思っています。たまに、非連続な未来を考えるのが非連続に上手な人がいますが、私は連続的に苦手です。

個人的には非連続な未来を考えるときに意識していることは、「①ボトムアップに逃げない」「②アナロジー思考」の二つです(全然できてないけど)

私は、思考が進んでいないと不安になりがちな性分でして、基本的には直ぐとっかかりを求めたがり、ボトムアップ的な思考に自然となりやすい癖があります。なので、無理やりでもトップダウン思考に持っていく必要があり、できる限り意識しております。まさに逃げないようにしているイメージです。

N年後どういう世界観を目指すのか、そしてそこに対してどうステップを踏むのか(トップダウン)?それに対して今欠けているピースは何か(ボトムアップ)?という順序で考えるのが大切だと思っています。書いていると馬鹿らしいほど当たり前ですが。
(また、N年後をちゃんと考えるのは難易度高いですが大切にしています。大きな方向性の文脈にのっとっているか考えると、意外と「あまり可能性として低そうな未来に向かってしまっているな」という場合があると思います。)

アナロジー思考は「じゃあどんな世界を目指すんじゃい?」という高度な思考に対して、他業界や他機能をヒントにする方法です。使いこなせれば、強力なアプローチだと思ったので、今トレーニング中です。アナロジー思考について詳しくは、この本がわかりやすかったのでおススメです。
トレーニングとしては、日経ビジネスを毎週購読して読んで抽象化してメモるってことやってますが、今のところ効果があるかは謎です。ただ、1-2回は事業のヒントになったことがあります。

また、そもそも非連続的な目標を掲げることがなんで大事なのかというと、500点目指して200点取ることはあっても、100点目指して200点取ることは、まぁないからだと思ってます。ベンチャーは200点以上のハックを探り当てる連続であって、120点を取り続けても不合格なゲームだと思ってます。その前提に立つと、スタート地点では500点目指した方がいいはず。なので、他の人から見て、「達成できそうじゃん?」っていうOKRはアウトだと思います。

シンプルで目指しやすい

当たり前のこと書きすぎて不安になってきました(笑)

が、ものすごく重要だとは思っていて、”チームが常に意識できる”レベルにシンプルな目標というのは、作るのが中々難しいです。

第一に、ストレスなく数字の意味を解釈できることは常に意識しています。複雑な指標だとチームとして気持ち的に追い求めにくく、その弊害は大きいと思います。達成したら気持ちいいような、熱くなれるOKRじゃないとエネルギーもって向き合えず追い込むモメンタムが生まれないし、何より、つまらないですからね。(来季のKRの1つがどうしても複雑になりそうで目下苦しみ中…)

第二に、リアルタイムで計測できることも大切だと思います(で、そういう指標はしばしばシンプルです)。チーム全員が最低でも週次で確認できるべきだと思います。わざわざチームでそれを眺めたり解釈する時間を取らないと、人間中々意識できないと思います。

あとは、当たり前ですがKRの数は大事だと思ってます。もちろん当該部署の持っているファンクション次第ですが、5個も6個もあるってことは、本当の意味でフォーカスできていないということだと思います。そもそも人間って意識できる指標って2-3個くらいなのではないかと思います。人間ではなく私だけだったらすいません。

ストーリーがあり、トレードオフに答えを出している

半分感覚的なところもあるのですが、良いOKRには裏にストーリーが見えることが多いと思います。ストーリーとは「今期はこういうファインディングスが得られたから、来期はこういうチャレンジをして、こういう成果を出して、再来期にはこうつなげる」みたいな意味合いです。

逆に良くないOKRにはストーリーが見えません。因数分解的に作ったOKRだと、ストーリーがなくなりがちな気がします。
例えば単に「売上XX%増」というOKRだと、指標としては正しそうなもののストーリーが見えず、チーム全体でフォーカスする引力が弱くなりがちです。それよりは「こういう顧客の売上をXX%増」とか「こういう性質の売上をXX円積む」みたいなOKRの方がストーリーが見えやすく、良いOKRになる場合が多い気がします(勿論場合によると思います。ちなみに、こういう条件や性質の制限を入れると指標が複雑化しやすく、シンプルであることとよくぶつかります。難しい)

また、そういうストーリーがあるOKRは、往々にしてトレードオフへのスタンスをとれている場合が多いと思います。例えば、「こういう顧客の売上を…」というOKRにした場合、「そういう顧客以外は重視しないよ」ということも意味します。何を捨てているかわからないOKRは、やはりフォーカスの力が働きにくく、200点の成果はでないと思います。

アクションが透けて見える

ついに最後まで来ました。一服入れるために、NZで友達になったアルパカを。

画像2

これはOKRの抽象度の話です。抽象度は様々な思考における厄介な問題ですが、個人的にこのチェックリストはOKRの抽象度問題に対して結構有効だと感じています。

どちらかというと普通にOKRを設計していくと抽象度は高くなりがちだと思います。もう一歩踏み込んだ仮説までOKRに含めてスタンスを取った方がいい場合が多いと思います。仮にその仮説が外れたとして、その仮説が外れたということ自体が検証できたのであればポジティブです。仮説がぼやけてしまい、何となくのアクションが走ってしまい、仮説検証の効果が見れないことの方がデメリットは大きいと思います。

良いOKRは、前述のストーリーがあることと相まって、「どんな重要な仮説を検証したくて、そのためにどんなアクションを取っていくのか」が、例えば他部署から見てもわかるレベル感であると思っています。いやー、これ本当に難しいです…

まとめ

ということで、私なりのOKR設計におけるチェックリストでした。まとめると以下になります。

非連続的な目標である
シンプルである
ストーリーがある・トレードオフに答えを出している
アクションが透けて見える

もっといいチェックリストあるぞという方は教えてください。
そして、キャディに入って私のOKR設計を助けてくださいまし…(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?