「目指すのは、世界。」peepを運営するtaskey株式会社が、今Webtoon事業に参入するワケ
【Webtoonで世界を目指す仲間を探しています】
2021年10月、taskey株式会社は自社制作スタジオ「taskey STUDIO」を立ち上げました。
taskey社のビジョンである「21世紀、世界でもっとも読まれる物語を生み出す」にさらに力を入れ、事業を加速させるべく、グローバル市場で急速な盛り上がりを見せるWebtoon事業へ参入します。
そして今回わたしたちがこのnoteをリリースする理由はほかでもなく、「仲間探し」をするためです。
taskey STUDIOの一員としてWebtoonを作り、世界を目指してくれるクリエイター(作画、制作アシスタント、ディレクター、プロデューサー(編集者))を募集しています。
taskey CEO大石・編集長浜がクリエイターの皆さんに伝えたいこと
本noteでは、弊社CEO・大石ロミーと編集長・浜隼人による対談をお届け。
taskeyが今Webtoon事業に参入する理由、仲間になってくれる皆さんと成し遂げたいことについて深掘りしていきます。
CEO・大石ロミー:2014年、taskey株式会社を創業。2015年より小説投稿SNS「taskey」運営を開始し、デザイン・UI/UX・グロースを自ら行ないながら、小説家として活動。2017年には沖縄国際映画祭で募集が行われたAmazon×よしもと原作開発コンテストにてAmazonプライムドラマの原作小説として大賞を受賞する。その他、複数マンガアプリで連載経験を持つ。同年チャット小説アプリ「peep」をリリースし、現在アプリ一番のヒットコンテンツは自身で執筆を行なっている。近著に『監禁区域レベルX(双葉社)』、『自殺投票(講談社)』などがある。
編集長・浜隼人:2011年、株式会社スクウェア・エニックス入社。2016年には、株式会社Cygamesに入社し、創刊の立ち上げに携わる。「君の名は。 Another Side:Earthbound」などを担当。漫画編集者としてのキャリアを10年以上積み、現在はtaskeyで編集長を務める。
韓国発の縦読みマンガ、Webtoonとは
——taskeyが参入することになったWebtoon事業とは、どんな事業なのでしょうか?
大石:Webtoonとは、Web+toonからなる造語で、「スマホ最適化した縦スクロールカラーコミック」を指します。
1990年代頃に韓国から始まったコンテンツで、2010年以降スマートフォン(以下:スマホ)の普及に伴って急激に流行し始めました。
日本に輸入されて流行し始めたのも同じ時期です。Webtoonが世の中に出始めた頃はMAU(マンスリーアクティブユーザー:月に1回以上活動があったユーザーの数)を積み上げるビジネスモデルだったのですが、次第に課金モデルが一般的になり、ビジネスとしても成立するようになりました。
——たしかにここ数年、「LINEマンガ」や「ピッコマ」といった電子コミックのプラットフォームでも、縦スクロールのWebtoonを目にする機会が増えている気がします。
大石:そうですよね。ですが、そのようなプラットフォームで目にするWebtoonはほとんどが韓国で作られたもの。日本発の作品はまだまだ少ないのが現状です。
一方韓国ではすでに、ドラマ化され日本でも話題を呼んでいる『女神降臨』、『梨泰院クラス』などの大ヒット作品がWebtoonから数多く生まれています。
そして、『女神降臨』の作者がそうであったように、プラットフォームが開かれたことで、”名もなきクリエイター”が大スターを目指せる土壌も整っています。
今後、日本にも同様の波がやって来ると考えています。
「peepを運営してきたからこそ、届けられるものがある」taskey STUDIOを立ち上げWebtoon事業に参入する理由
——taskeyではこれまでe-Storyサービス「peep(ピープ)」を運営してきました。主力事業がある中で、新たにWebtoon事業に参入しようと考えたキッカケはなんだったのでしょうか?
大石:キッカケとなったのは、直近でWebtoonへの原作提供に関するお引き合いをいただく機会が急激に増えたことですね。
taskeyでは2017年からpeepというe-Storyサービスを運営してきました。
セリフ主体のコンテンツで、画面の下部をタップすると次々に新たなセリフが流れてくる新しい形の小説です。
視線移動が少なくて済み「読むためのコスト」が低いこと、つい先を読みたくなってしまうストーリー構成であることが支持されています。
現在peepにはWebtoonのターゲットともなるZ世代を中心としたスマホユーザーが多く集まっています。
2000作品以上のオリジナルコンテンツはすべて契約作家様と編集者がタッグを組んで作り上げています。
ランキング上位の人気作品はほぼすべて大手出版社からお声がけをいただき、コミカライズしてきました。
直近はWebtoonへの原作提供についてのお話をいただくことも急激に増えてきました。グローバルで読まれる物語の形式としてWebtoonが急速に広がる状況からも、「これから世界を目指すのならWebtoonだ」と確信めいた気持ちを持つようになりました。
——peepに原作提供の話が来るようになったのはなぜなのでしょうか?
大石:小説としては珍しい「話売り(わうり)」をしていたことが理由のひとつです。
一冊を読み切ることを前提にして作られた紙の小説とは違い、e-Storyでは「話売り」の形式が主流です。読者を離脱させないことが重要なので、一話一話に「クリフハンガー」(フック)が効いています。
つまり、peepの一話を、Webtoonの一話としてそのまま成立させることができるんですよね。
——なるほど。多くのe-Story作品を保有しているpeepが自社内でWebtoonの制作を行うとなると、スピード感を持って作品を生み出して行けそうですね。
大石:そうですね。わたしたちはすでにWebtoonの原作となる小説をたくさん持っているので、スピーディーかつローコストでのWebtoon制作が可能です。
また、peepに多くのユーザーがついており、かつどの作品が人気なのかがわかっているからこそ、e-Storyでヒットしていたものに的を絞ってWebtoon化を進められるというメリットもあります。
——ヒット確度が高いものだけを厳選してWebtoon化できるということでしょうか?
大石:おっしゃる通りです。peepをヒット検証のフィールドとして利用し、人気が出た作品をWebtoon化する。そうすることでヒットの打率を上げることができます。
Webtoonを作る場合、テキストコンテンツに比べ多くの制作時間が必要になります。言い換えれば、Webtoon制作に関わるクリエイターの寿命を削っていくということです。
ヒット確度の高い作品のみWebtoon化することで、クリエイター全員がリスクを減らした状態で、制作に集中することができるようになります。
——クリエイターにとって大きなメリットと言えそうですね。
大石:そうですね。今のWebtoonのトレンドはもっぱら「憑依・転生モノ」ですが、peepでヒット検証→スピード感を持ったWebtoon化を実現できるtaskeyからなら、それに次ぐ流行を生み出せると考えています。
taskey STUDIOの制作は分業制。クリエイターが得意な領域で最大の能力を発揮し、ヒット作品を生み出す
——taskey STUDIOの制作体制について教えてください。
浜:日本の漫画とは違い、韓国では分業制でWebtoonを制作するのが一般化しています。taskey STUDIOの制作体制も「分業制」を取っています。
従来のマンガ制作では、漫画家がすべての作業をひとりで担当するのが一般的でした。
そのため、ストーリーを考えるのが得意ではない漫画家は「まずはストーリーを作る練習をしてね」となり、ストーリーを作れるようになって初めて「じゃあ読み切りを書いてみよう」、人気が出たら「じゃあ連載をやってみよう」となるんですよね。
そのフローだと、プロの漫画家になれるまでには長い時間がかかりますし、その間のお金の見返りも十分ではありませんでした。
対してtaskey STUDIOでは、「得意なことを、最適な場所で、最大限伸ばしてもらう」という考え方をしています。
着彩が得意なら着彩を、ストーリー制作が得意ならストーリー制作だけを。そんな風に、得意な領域に集中できる環境を整えています。
——分業にすることでどのようなメリットがあるのですか?
浜:ひとつは、クリエイターが打席に立てる数が多くなることです。
分業制であれば、複数作品の”得意な部分だけ”を同時に担当できます。関わるコンテンツの量が増えるということは、1クリエイターあたりの成功確率も上がるということ。
もっと言うと、クリエイターがスターになれる確率も上がるんですよね。
——他にもメリットがあるのでしょうか?
浜:もうひとつは、分業制にすることによって制作スピード・クオリティが上がるということです。
特定の作業のみ担当すれば、複数の作品を同時進行で制作できるため、世の中に生み出せる作品の数も増えていきますよね。
また、「得意なことだけに集中できる環境」だからこそ、必然的に作品全体のクオリティも上がります。
近年、マンガ市場はヒット率が下がってきています。一人の作者が長い時間をかけて作品を生み出してもヒットするかわからない状況の中で、分業制でスピード感を持って作品を生み出していくことが、エンタメ業界の底上げにつながると考えています。
taskeyが目指すのはグローバル。アジア版ディズニーをスマートフォンから
——taskeyの今後の展望を教えてください。
大石:「アジア版ディズニーをスマートフォンから」。これがわたしたちtaskeyの今後の目標です。
——アジア版ディズニー?
大石:peepを始めたときに掲げたビジョンは「21世紀、世界でもっとも読まれる物語を生み出す。」で、そのために、1億人にアプリをインストールしてもらおうとここまで走ってきました。
道中で、「僕らがやっていることって一体なんなのだろう」と振り返ったときに、ウォルトディズニーカンパニーと似ているなと感じたんですよね。
彼らは、映画がようやくビジネスとして成り立ち始めたころに「アニメ映画」に張って、開拓をしていました。1990年代に入ると、放送局のABCを買収したり、マーベルを買収したり、ピクサーを立ち上げたりと、メディア運用とコンテンツの制作を両軸で行うようになります。
僕たちも、世界中の人が持っているスマートフォンの中でどう楽しんでもらえるかを日々考え、自分たちでメディアを立ち上げて、同時にコンテンツも作っている。
彼らはスタートが映画、僕たちはスマホだっただけで、同じことをしている「メディアエンターテイメントカンパニー」だと思っています。
大石:ディズニーからは、ミッキーマウスやマーベルなどの誰もが知る人気キャラクターが生まれてきました。次の「誰もが知るキャラクター」は必ずWebtoonから生まれると思っています。
そして、そのWebtoonを生み出すのは日本のスタジオ、もっと言うと、僕たちtaskey STUDIOが成し遂げたいと考えています。
——アジア版ディズニーを実現するために、具体的にどのようなことに取り組んでいかれるのでしょうか?
大石:まずはpeepの人気作品、Webtoonにしたときにもヒット確度が高い作品を、クリエイターの皆さんと一緒に制作します。
作ったWebtoonは、peepのみならず世界中のプラットフォームに配信したいと考えています。
僕たちはメディア運営も行いますが、あくまでもコンテンツの作り手。作ったコンテンツは世界中の人に見てほしいと思っているので、世界中のプラットフォームに掲載して多くの人がいろいろな楽しみ方ができるようにしていきたいですね。
——なるほど。すでに世界を視野に入れた動きをされているのですね。
大石:2021年9月には、peepのUS版をリリースしています。
今はテストマーケティングをしている段階ですが、好意的なレビューもいただけていますし、ユーザー数の急激な伸びなどを見てもアメリカのユーザーにもしっかり刺さっているのがわかる。グローバル展開の第一歩が踏み出せたと感じています。
浜:「どこの誰が読んでいるか」までデータが見えるので、喜びも大きいですよね。
大石:そうですね。
たとえばアメリカの海沿いに住む女子高校生が、僕が書いた作品を最終話まで読んでくれたということもデータとしてリアルタイムに確認できます。
デジタルの媒体というと、冷たいとか、人間味がないみたいな印象を抱く方もしれませんが、「どこの誰が」まで手に取るようにわかります。僕らと一緒に作品を作ってくれるクリエイターには、その喜びも共有していきたいですね。
Webtoon界のスターになるなら、今しかない。
——taskey STUDIOが、パートナーとして一緒に働きたいと考えるクリエイターはどんな人ですか?
大石:コンテンツ愛と開拓心がある人でしょうか。
Webtoonはまだまだ新しい領域で、自分たちの手で正解を作る必要があります。過去にマンガの制作に携わった経験があったとしても、その経験則だけで開拓をしていくのは難しい。
仮に未経験だったとしても、コンテンツ愛と「新たな正解を作る」という気概を持っていてくれさえすれば、どうにかなるんじゃないでしょうか。浜さんとしてはどうですか?
浜:世の中のエンタメに対してアンテナを張ることができて、「これが流行る!」という嗅覚がある人ですね。
それも、ただ流行に乗るだけではなく、「なぜ流行っているのか」を考えられる人が適任だと思っています。
時代の流れを読み、コンテンツの仕組みを考え、自分なりの仮説を立てられる方。そこに面白みを感じられる方は、taskeyとの相性は良いはずです。
大石からもあったように、マンガ制作の経験が必ずしも必要なわけではりません。
大石:たしかに、エンタメや流行に対してアンテナを張るという観点は大切ですよね。
次に何が来るかを先読みする力は大切ですが、ユーザーの半歩以上先を行くコンテンツは伝わらず、刺さらない可能性もある。
ニーズとシーズを満たし、ユーザーの0.2歩先を行くコンテンツを、taskey STUDIOで一緒に生み出していきましょう。
——最後に、Webtoon事業への参画を検討しているクリエイターに向けたメッセージをお願いします。
大石:新しいものが始まるとき、もっとも多くの利益を取れるのは最初にその世界に飛び込んだ人、つまりファーストペンギンだと思います。
日本のWebtoonはまだまだ黎明期で、ファーストペンギンになるなるなら今しかありません。
また、僕たちは、Webtoonクリエイターという職業は10年後に「需要がないわけがない職業」になっていると考えています。10年前に生まれたアプリエンジニアという職種の需要が高まり続けているのと同様です。
だから正直、飛び込まない理由がないし、Webtoon界のスターになりたいなら、このタイミングを逃してはいけない。「2~3年様子を見てから」では手遅れになってしまいます。
作画、制作アシスタント、アートディレクター、Webtoonプロデューサー(編集者)など、幅広い職種を用意しています。
少しでも気になった方は、応募フォームからのご連絡をお待ちしております。
浜:現在大手の会社に所属しているクリエイターの中には、Webtoonの流行の波がやってくるのがわかっているのに踏み出せていない方もいるのではないでしょうか。
taskeyは「エンタメ業界の最前線に」という思想がとても強い会社です。同じ思想を持って、新しいことにチャレンジしているメンバーが集まっています。
今日お話しさせていただいた通り、直近はWebtoonに力を入れていきますが、これからもさらに新しいことが生まれる会社です。全員で全力で挑戦していける組織ですので、興味のある方はぜひチャレンジしてください!
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