10年目の邂逅‐その1‐
2018年ももう少しで3分の2が過ぎた。ふと思うのが2018年は1998年から20年。1998年は日本のスポーツ界でいろんなことがあった年のように思う。
・日本サッカー代表が初めてワールドカップに出場(開催地はフランスで、結果は予選リーグ3連敗)。
・松坂擁する横浜高校が甲子園春夏連覇(当時史上5校目、夏の準々決勝・準決勝・決勝はすべて伝説的な試合)。
・田臥を中心として能城工業が高校3年間9冠を達成(現時点で他に達成した高校は無し)。
・冬季オリンピックが長野で開催され、スピードスケート、スキージャンプ、女子モーグルなどで金メダルを獲得。
・(当時名)横浜ベイスターズが大洋ホエールズ以来38年ぶりにプロ野球で日本一を達成(マシンガン打線の威力は凄かった)。
これらの出来事は20年前とは思えないほど鮮明に記憶に残っている。
写真:フランスワールドカップの初戦、日本はアルゼンチンと対戦して敗れる
http://football-en.footforever.com/CM/Diaporamas_CM/france_1998_1_dia_cm.php#vide
そして、NBAでも1998年は忘れられない年となる。Michael Jordanが最後にChicago Bullsで過ごしたシーズンとなり、かの有名な“The Last Shot”でJordan自身2回目の3連覇、計6回目の優勝を達成。“The Last Shot”はNBA史上に残る伝説的なプレーの一つとなる。また、NBA Finalsの視聴率としても過去最高のものとなっている。
同じように30年前の1987-88年と10年前の2007-08年のNBAシーズンも印象深いシーズンとなっている。1988年のNBA FinalsではLos Angeles LakersとDetroit Pistonsが対戦した。第6戦でIsiah Tomasがひどい捻挫をしながらも第3クォーターにFinals記録となる25点を記録したことは記憶に新しい(30年まではあるが)。結果として4勝3敗でLos Angeles Lakersが86-87年シーズンに続き連覇を達成する。
写真:1988年のNBA Finals の第6戦、Isiah Tomasの捻挫のシーン
https://www.detroitathletic.com/blog/2014/04/16/isiahs-heroics-nearly-brought-detroit-pistons-bad-boys-first-nba-title-1988/
実はこのLakersの連覇は1967-68年・68-69年シーズンのBoston Celtics以来の連覇となる。つまり、70年から85年までの間に連覇したチームは一つもない。それくらい群雄割拠の時代であった。しかし、このLakersの連覇の後に流れは大きく変わり、
・Pistonsが88-89・89-90年シーズンに連覇、
・Bullsが90-91から92-93年シーズンにかけて3連覇、
・Huston Rocketsが93-94・94-95年シーズンで連覇、
・さらにBullsが上記のように95-96から97-98年シーズンにかけて二度目の3連覇、
・Lakersが1999-2000から2001-02シーズンにかけて3連覇、
・Lakersがさらに2008-2009と2009-10シーズンで2連覇、
・Miami Heatが2011-12と12-13シーズンで2連覇、
・そして、2018年にGolden State Warriorsが2連覇を達成、Warriorsは2018-19年シーズンにShaq & Kobe以来の3連覇に挑む。
というように連覇を実現するチームが複数出ている(完全に余談だが、Phil Jacksonは優勝した時は必ず連覇しており、計3回の3連覇は偉業中の偉業と言えよう)。
写真:2018-19シーズン、WarriorsはLakers以来の3連覇に挑戦する
https://fansided.com/2017/08/25/blazers-shaq-kobe-nba-finals-butterfly-effect/
と連覇の話が長くなってしまったが今回注目するのは10年前の2007-08年シーズンの話となる。2007-08年シーズンは開幕前に大きな出来事が起こる。当時Seattle SupersonicsのエースであったRay AllenがBoston Celticsにトレードされ、その後にMinnesota TimberwolvesのKevin Garnettも同じくCelticsにトレードされる。そして、Paul PierceとのBig 3が形成される。結果としてCelticsはレギュラーシーズンを66勝とリーグ最多勝率で終えてPlayoffsに臨むことになる。ここではEastern Conferenceの2nd RoundにおけるLeBron James率いるCleveland CavaliersとCelticsの第7戦に注目していきたいと思う。
※とここまで長くなってしまったので第7戦の記事はこの後掲載いたします。
写真:2007年のオフシーズン、CelticsはトレードによりBIG3を形成
http://www.fanpop.com/clubs/boston-celtics/images/17951212/title/boston-celtics-big-3-photo
参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/1998_FIFA_World_Cup
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E5%AD%90%E5%9C%92%E9%80%A3%E8%A6%87
https://basket-count.com/article/detail/1510
https://www.joc.or.jp/games/olympic/nagano/japan/winnerslist/
https://ja.wikipedia.org/wiki/1998%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA#cite_note-5
https://en.wikipedia.org/wiki/NBA_Finals_television_ratings
https://en.wikipedia.org/wiki/1988_NBA_Finals
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_NBA_champions
https://en.wikipedia.org/wiki/2007%E2%80%9308_Boston_Celtics_season