読書メモ 「発想力の全技法」
うーーーん、残念!
とにかく残念な感じ。正直、私にはハマらなかった。
最近読んでた他の本が特に、親切で分かりやすい本ばかり読んでいたせいもあるんだけど、とにかく構成が上手くなかった。
まず、エピソードの始点と終点が分かりにくい。
あ、さっきの例ってまだ続いてたんだ?とか、さっきの例えに出てきた会社どこ?とか。
で、その章で何が言いたいの?言いたかったの?という主張・主題がはっきりしないでダラダラと話が続く。
そもそも、そのエピソードって主題に結びついてんの?と疑いながら読まなきゃいけなかったので、無駄に頭が疲れた。
また、紹介されるエピソードが、単発の事例すぎて説得力に欠けていた印象。作者の主張に対するエビデンスとして成立してるのかなと疑問に思った。少なくとも「科学的に実証」とか「統計的に優位」という状況の話ではなかった。
そもそも、主題の1つが「勘が大事」という事だったので、「結局は勘かよ!」と。
見出しに「勘を定量化する」と書いてたわりに、私ではどの辺りで定量化されてるのか、見つけられなかった。
あと、これが一番「構成がダメだな!」と思った点。
各章の見出しを抽象化しすぎて、何が言いたいのか分からない!
・比べる
・ハカる
・空間で観る
「比べる」はまだ分かったけど、「ハカる」から「空間で観る」となっていくにつれて、主題が何で、何を伝えたい章なのかが分かりにくくなった。
で、ある時、気づいた。
書いてる!
「ハカる」の下に「技で事実にもっと語らせる」って副題が書いてある!
書いてる!
「空間で観る」の下に「技で本質を見抜き、アイデアを想像する」って副題が書いてある!
なるほど!
「ハカる - 技で事実にもっと語らせる」という見出しであれば、「ああ、この章では事実(ファクト)から何かを発見するテクニックを教えてくれるんだな」というイメージが持てる。
「空間で観る - 技で本質を見抜き、アイデアを想像する」という見出しであれば、「ああ、この章ではデータの本質からアイデアを生み出すテクニックを教えてくれるんだな」というイメージが持てる。
なるほどなるほど。。。
ウェイトが細いよ!
なんで、章の副題みたいな重要なテキストがめっちゃ細いのさ。
この本の中で、いちばん細いじゃん。
なんでだよ!
本の内容
まあ、非常に読みにくい本ではありましたが、肝心の内容について。
この本が提示する「発想力」というのは、大量のデータの中から有意なビジネスアイデアを発見する方法のことです。
したがって、蓄積されたデータが無い状態。非ビジネスの場面で役にたつ話ではない。
比較する
データ同士を比較して、隠れた問題点・答えを見つける方法について。
矛盾を探す。共通点より差を探す。
時系列の中で、変化しないもの、変化したものを探す。大きな時系列でみると、面白い変化(または不変)を見つけられることがある。
例外と比べる。例外から逃げない。エクストリームユーザー、極端な例外者から見つけられる発見もある。
その他、受注事例より失注事例から学ぶ。苦情から学ぶ。
データの中から違いを見つける面白さ。
ハカる
事実を洗い出す。ファクトで考える。
消費者心理は、ユーザー行動からハカる。
その人は、何にお金と時間を費やして、何を捨ててきたのか。
製品についてハカる時は、フォーカスを小さくする。部品単位まで小さくする。
本質を見抜く
凄い、面白いで終わらずに「なんでだろう?」を考える。
JAH法。軸・値・幅 で考える方法。
発見力を育てよう
自由な発送を尊ぶべし。
他と違うことを褒めよう。
壁を突き破る体験は大事。
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