ノンセンス・プロンプみました。
凄かったです(小並感)。
ダリの絵画モチーフである「硬いものと柔らかいもの」と「時計」、その他もろもろの本コミュの解釈について書きたいと思います。
以降、いつも感想を言い合っているコミュニティ向けに、文章を起こしました。
個人的解釈なので、相違あったり、考えの飛躍があったりしても、そのあたりはご愛嬌ください。
画像とか、目次とか、体裁整えた方がいいんだけど、その辺の肉付けは気が向いたらします。
①硬いものと柔らかいものについて:
アイドルに対しての捉え方で、ふゆことpそれぞれ違いが出てる部分。
ふゆこ→アイドルは不安定、不定形(一方で絵画や映画などの作品は価値を固定/定形化したもの=硬いもの)。
今の一時は熱されたファンがいても、他にきらびやかなものがあれば、目移りされ、時間が経てば忘れられる、そんな存在。
p→上記認識は共有・理解しつつ、そんな中でも形があり硬いもの=普遍的なものがアイドルにはある(と信じている)。
この、pが信じているもの、の部分が、TrueEndコミュのふゆこのいう「嘘」。
②時計について:
大切なものメタファー+「過去」「今」「未来」の概念+“重なり”の表現
なくした時計を探す中学生しかり、コミュ冒頭から“大切なもの”として扱われている。
一方で、ふゆこの時計のように、壊れたり(止まったり)、失ってしてしまうものでもある。
時間の概念は、ふゆこの精神状態やアイドルへの思いとして表現を置き換えられる。
「過去」・・・ふゆを生み出した経緯、アイドルになる前のアイドルへのあこがれ/夢
「今」・・・注目を浴びれている一方、アイドルにTOPになれない現実
「未来」・・・できることはやっても結果はどうなるかわからないもの
実際、前のコミュから、ふゆこの中では「追い求め欲していたが一番になれないアイドル」と
「アイドルとしては飛び道具のはずが実は本人の適正が最もある女優」という現実に直面し、葛藤があったと思う。
また、時計モチーフ=“時間”というモノは、量子力学へのヒントともなっており、“重なり”について考えを伸ばすことを容易にさせているキーワードともいえる。
(心理学から量子力学へと興味がうつろいでいるダリを採用したのも納得感あり。)
TrueEndコミュでの、幽霊や箱の表現も“重なり”状態を意識してのものとみられる。
幽霊=TVなどディスプレイで焼き付いた残像が残る現象をゴーストとよぶ。アイドルとしてのふゆこの存在=ファンの中に焼き付いたふゆこの残像であり、
ふゆこ自身のこれまでの活動も示している。重なっているようでいて、それは絶対に今のふゆこに追いつかないもの。消えゆくもの=「過去」の象徴
箱=言わずもがな、シュレディンガーの猫。わざわざ猫の鳴き声までつけてるんだからほぼ間違いない。
箱を開けるまで、死んだ猫と生きている猫の両方の状態が重なっており、それは開けるまで確定されない。
開けるまではどうなるかはわからないもの=「未来」の象徴
TrueEndコミュの「幽霊なんかいらない」「(箱が開くまで)開けてあげない」 この二つの台詞で、「過去」、「未来」いずれも否定をする。
それはつまり、大事なのは残っている「今」ということ、に他ならない。
じゃあ、このカード内での「今」とはなんであろうか。これは観覧車内でのPとの会話「観覧車の整備士」の話に凝縮されている。
この会話は、「観覧車と整備士」が「アイドルとP」を示していることは言うまでもない。
真に大事なのは「観覧車が回ろうとする限り」「永遠より長い長い今」を生きている、というところ。
それは、過去も未来も、生きている「今」この瞬間のひとつらなりで切り分けられないものであることを指している。
前コミュでは
アイドル=今の輝きを切り売りするもの、消費されるもの ⇔ 映画=輝きを作品として固定するもの、価値は失われないもの
として対比されていた。
このコミュでは、輝こうとしている、切り売りしている「今のふゆこ自身」こそが(少なくともPにとっては)最も美しいもの・尊いものということを言っているのであろう。
思い返せば、最初からふゆこは心が動かされた時には時間を忘れ、没頭している。
時計探しの手伝いも、中学生がそれほど必至だからこそ、心を動かされ手伝ったし、美術館でも美しいもの=絵画を前に時間を忘れている。
そのときには、過去、今、未来の区分などなく、その時その瞬間の自分自身があっただけであろう。
また、観覧車=回るものであり、それは容易に時計をイメージさせる。
観覧車が止まっている=時間が止まっている、走り続ける今と今のあるはずのない隙間での出来事が、あの会話なのである。
そして、TrueEnd。ふゆこが亡くした、壊れたと思っていた大事なものを、拾い、直し、再び動かし始めたP。ラストには針の音。
止まっていたふゆこの時間が動き出した瞬間を表すのに、これ以上のものはないであろう。
このカードのすごいところは、前のカードからの地つなぎでありながら、余計な解説は一切抜きにこれ単体で完成している点であろう。
言語化してみて思ったが、なんだこれ。スマート過ぎないか?
ラストに、イミテーションゴーストの歌詞を置いておきます。このコミュ作ったやつ、多分天才です。
「私」と言う名の偶像 脳裡にProgramしたから
いつかの未来で彷徨ってる Imitation Ghost
想いじゃ伝えきれない 完璧求めるVisionが
何度も闇浮遊して 私を叫びたい
誰かに届けたい そしていつかユメ叶えたい
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