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憧れ
『SKET DANCE』が大好きだった。
中学生時代、ハマりにハマった。
知らない人のために簡単に内容を言うと、
「スケット団」という3人組が、学園内で生徒、先生達の持つ悩みであったり、事件であったりを解決する。
作中でも本人達が「学園版銀魂」と自虐しているがまさにそんな感じの日常系?漫画だ。
その登場人物の中でも、主人公でありスケット団のリーダーでもある藤崎佑助(ボッスン)。
中学生時代、好きを通り越してもうボッスンになりたかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1646306142472-4yJMIRaTQc.jpg?width=800)
ボッスンになりたかった。
なんなら今でもなりたい。
「いつもはおちゃらけてるがやるときはやる」
「頼りないけど、何かあった時は誰よりも頼りになる」
キャラとしての魅力はまだまだ沢山あるが、大きくこの2点に強く惹かれた。
中学生当時、ボッスンになりたかった私は何故か1番重要なこの2点を後回しにし、他のどうでもよいディテールから真似をし始めた。
まずは容姿。
髪型をまずボッスンぽくしたかった。
ボッスンといえばぼさぼさの癖毛と鳥の羽みたいな襟足。
ぼさぼさの癖毛は寝癖を直さずに登校することで自己解決をした。
そして、もう一つの作中「フジサキウィング」と呼称されるこの襟足に少しでも近づくため、襟足を羽根っぽくしてた。
しかし残念ながら、当時整髪料が校則で禁じられていたため、私のウィングは羽根のように横に広がることはなく、触手のように首に纏わりつく結果となった。
理想とはかなりかけ離れたが、ボッスンにほんの少し近づけた気がしたため、当時の私は何故かこれを良しとしていた。
実はその時の黒歴史の反動で現在の髪型は襟足だけ刈り上げていたりする。
特徴は他にもあって、
・たまに武器としてスリンガー、パチンコで悪い奴をやっつけたりする。
……木の枝でかなり完成度の高い物が作ることができたが、光の速さで担任の先生に没収された。
・手先がとても器用で、絵が上手だった。
……これは1週間で綺麗に諦めがついた。
・額のゴーグルを掛けると驚異的な集中力を発揮する。
……当時、視力も良く眼鏡すら掛けていなかったため、両手の指でそれぞれ輪っかを作り、それを覗き込むと集中力が上がると自分に言い聞かせていた。
結果、視界が悪くなるだけだった。
このようにボッスンになりたかった少年は当時、四苦八苦もがき続けた。
しかしながらボッスンの1番重要な
「いつもはおちゃらけてるがやるときはやる。」「頼りないけど、何かあった時は誰よりも頼りになる。」
この2点を何故か後回しにしていたため、ただの髪がボサボサな変人になってしまっていた。
こんなのボッスンじゃない!😭
何がいけないんだ?
そして少年は答えに辿りついた。
ボッスンになるには、見た目や特徴じゃなくて内面が大切なんだ😲
ーーそして時は経ち、10年後。25歳。
そこには皆に頼られ、信頼されるあこがれのボッスンの姿が……。
あるかよ
to be cotinued…………
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