日本や中国がヨーロッパのサッカーを追い越す⁉︎

ここ大連では多くの人が日本語を話すことができる。日本料理屋に入ればほとんど日本語でオーダーしても通じる。街中の人もそうだし、僕の経営するサッカークラブの保護者の中にも日本語を話すことができる人が多い。しかし、彼らは勿論ネイティブスピーカーではなく様々な方法で日本語を学んできた人達だ。だから、意味は通じるが日本人である僕からすると少し変だ。ただ時々その言い回しいいなと思う言い方をしたりもする。例えば、心が狭いというのを心が細いと言ったりする。妙に納得してしまう。
僕はこれと同じようなことがサッカーでも起きていると思う。ドイツやスペインなどのサッカー先進国は、サッカーという言語を元々話す人達である。それは、勿論文化として定着し、小さい頃からそれを自然と身につけている。だから、小さいうちから中盤の選手のボールの受け方を見ているし、いつスライディングするのかを知っている。しかし、僕達アジア諸国は、ヨーロッパなどのサッカー先進国からサッカーという言語を学んでいる。だから、文化として定着などしていない。サッカースタジアムに毎回8万人入ることなどないし、最後のワンプレーで逆転されてしまうようなコーナーキックを蹴ってしまう。
日本代表のサッカーやJリーグなどサッカーのネイティブスピーカーのヨーロピアン達は意味は通じるがなんか違うと思っていると思う。しかし、これは仕方がない。僕達はサッカーが文化として定着していない。では、どのようにして追い越すのか。それは、外国語を学ぶようにサッカーを学ぶべきである。外国語(日本人はほとんどの人が英語を学んだことがあるはず)を学んだことがある人はわかるはずだが、ネイティブスピーカー以上にその言語について深く学ぶことになる。僕はドイツ語のC2レベル取得し、大学の講義を聴けるほどの語学力だったが、その当時はドイツ語の長い文を分解してどれが副詞で、どれが目的語で、どれがどれを修飾しててなどネイティブスピーカーより詳しくドイツ語を知っていた。ドイツ語のテストを受けたら勝っていただろう。
つまり、僕達はサッカーという言語をネイティブスピーカーとは別の方法で解釈して、定着させるべきである。彼らヨーロッパを追い越すためには、いつまでも彼らの尻を追いかけているだけでは絶対に無理だ。僕は、ドイツで3年間勉強していたが彼らの勝利に対する飢えだったり、探究心は底知れない。今、ヨーロッパなどから日本に多くの情報が入っているがそれを理解し、実行し、浸透させている間に彼らヨーロッパはもうそれの二個、三個先に進んでいる。勿論それから学ぶ必要なあるし、取り入れられることがあるだろう。しかし、ヨーロッパ式など吹いていては絶対に無理なのだ。
JFAには「JFAの約束2050」というものがある。2030年にはW杯でベスト4に入り、2050年にはW杯を日本で開催し、優勝するとある。その優勝するメンバーはまだ生まれていないだろう。そこまで先を想定することは難しいかも知れないが、日本独自のサッカーを見つけて進んでいくべきである。それが他の国と違っても勇気を持って進むべきである。サッカーを深く深く理解し、日本人から見たサッカーをしていくべきだ。
僕は今まで様々なチームで活動してきた。ここ大連で起業し、サッカークラブを経営しているのは一からサッカーを、プレーモデルを作り、選手を育成して浸透させる為である。今後ここでは自分が作るサッカー理論であったり、各国のサッカーの分析などをしていきたいと思う。

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