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送料無料がデフォ?送料詐欺がデフォ?インターネット通販メディアの送料の文化の違い

自分は東京蒲田でトレーディングカードや、ウォーハンマーという海外製プラモデルを扱っているtakchanというお店を10年以上やっております店長です。

店舗での売買をしながら、様々なインターネット販売メディアを利用しているのですが、その中で気づいた送料の文化の違いについて書きます。

送料文化って何だ?とイメージしにくいかもしれません。

インターネット販売では
商品代に送料が含まれてる送料無料とするやり方と、
送料を商品代とは別に請求するやり方
大きく2つに別れますが、

販売メディアによって向き不向きがあります。

あくまで2022年での自分の印象ですが、

圧倒的なトラフィック量をほこる最強(そして個人的には最悪)の通販メディアAmazonでは商品代に送料が含まれている送料無料とすることが推奨されています。
これはAmazonのセラーサポートの人の口からも直接聞いたことで、送料無料とした方が売れやすいとのことです。

更には即日、商品をお届けするAmazonプライム配送を適用させるためには送料無料がマストです。

余談になりますが、Amazon利用店舗が自社でプライム配送サービスを適用させるマケプレプライム配送というプログラムがあるのですが、それを適用させて素早く商品を届けられなかった場合、苦情が発生しアカウントヘルスに影響を及ぼすリスクがあります。
最近、日本郵政が土日配送を一部やめたため、多くの同業他社がマケプレプライムから撤退したようです。

どの販売メディアでも売れやすくするためには売りたい商品が上位表示されることが重要になりますが、
Amazonでは価格の安さという部分では、商品代と送料の合計値を参照していることがうかがえます。
つまり、商品代は最安値で送料が高いといった送料詐欺と感じられるようなものは上位に表示されにくいです。

Amazon以外でも
メルカリ、ラクマなどのフリマサイトにおいても、送料無料が推奨です。
らくらくメルカリ便など販売メディアが提供する配送方法を適用させるには送料無料がマストです。
そういった配送は高額な商品を買い物する場合にとても安全で売れやすい方法なので多少、利率がさがったとしても利用すべきでしょう。
またこのような配送方法は匿名配送といって売り手に住所がバレないという仕様があります。
ウチの業界であれば、有名ユーチューバーや芸能人などの大口客が匿名配送を好んで利用することが考えられます。

フリマサイトの中でも尖っていると感じたのはペイペイフリマです。
ペイペイフリマはペイペイフリマが提供する匿名配送以外の配送方法を選べません。
ペイペイフリマを利用する際には利幅で送料をペイできない単価の低い商品は扱えないといって良いでしょう。

新しめの販売メディアは送料無料を推奨していて、かつ送料無料にした方が売れやすいと言えます。

しかし、送料別請求が根付いている、また多くを売るためにも送料別が有効なのでは?と感じる販売メディアもあります。

駿河屋マーケットプレイスは事業をやっている人しか利用できませんが、
上位表示のルールがどれだけ高い送料でも商品代の安い順に上位表示される仕様です。あくまで2022年の段階での話ですが。
送料を異常に高く請求する送料詐欺的な店が売れているとは思えませんが、上位表示されずに見てもらえなければそれ以上に売れないため、このような仕様を知った上で最適な方法を探る必要があります。

基本は送料無料で仕掛けたいところですが、そうすることで、送料を含めれば実際の合計金額は安いのに見え方として高いと思われてしまうのはかなりの損失です。

ヤフーショッピングや楽天市場など
ネット通販第一世代の販売メディアにもこのような仕様を感じることがあります。

商品の単価と利幅によって
送料無料にするか、別請求にするか
お得に見えるやり方を探るべきです。

価格で有利なポジションにいるのにそれと気づいてもらえないのはもったいないですね。

利用する販売メディア、そして扱う商品単価、利率によって送料無料とするか、別請求とするか考えることを推奨します。


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