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美容室の休業か営業に正解があるか?

先日、「コロナに対する、美容室・美容師ができること。」

と言う記事を書いたところ、びっくりするぐらい多くの美容師さんにシェアしていただきました。
二月に㊙︎縮毛矯正完全マニュアルを24時間無料公開したときも、めちゃくちゃシェアされたんですが、それの倍以上でした。

素直にありがとうございます。

いつもは価値ある情報なので有料にしてますが、今回初めて無料にしました。
シンプルに美容師さんに見てもらいたかったからす。


そして「コロナに対する美容師・美容室ができること。」

これを書いたのは「緊急事態宣言」が出された前日でした。

多くの美容室が「自粛休業」を選択したんじゃないでしょうか。
うちもそうです。


そしてこれです。

全理美容師が思ったんじゃないでしょうか。

「は!?」 って。笑

もちろん僕も思いました。


どこのオーナーさんもめちゃくちゃ悩んで、休業することを選んだと思います。
そこに至るまで、色んなことを考えて出した決断。

と思ったら、「あ、美容室やっぱやっていいよー。」ですよ。

「なめすぎでしょww」
って思ったホント。

そのまま休業する or 営業を続ける

この究極の二択が求められているわけです。


休業か、営業か、どちらが正しいのか?



休業するお店の理由はこんなところです。
・休業するって言ったし、お客様もキャンセルしてもらったから今更出来ない。
・やっぱりスタッフの安全を守りたいから、今は休業する。
・無理矢理働いてもらって、スタッフの信頼を失くしたくない。

営業を続けるお店はこんなところです。
・やっていいって言ってるんだから、やる。
・本当は休みたいけど、売り上げないとまずいから止むを得ず続ける。
・給料と雇用を守るため、スタッフを守るためにやる。


大体、どれかには当てはまるんじゃないでしょうか。

結論から言うと、どちらが正解とか、どの理由が正しいとかは無いんじゃないかなと。

今SNSで
「うちは自粛休業します。」
「うちは髪を切りたい人がのためにやります!」

そういう発信を毎日にように見ます。
街を歩いていても、やっている店もあれば閉めている店もあります。

そしてみんな思うんです。特に休業してる人は。
「自分とこは苦しい思いしてまでも閉めてるんだから、みんな閉めろよ!」

まあそりゃそうですよね。
確かに、自分の生活を犠牲にして、みんなのため日本のため世界のため、休業という決断をしたんですもんね。

「自分とこ閉めても、みんなやってたら意味無いな、、、」って思っちゃいますよね。
僕も正直最初は思っちゃいました。

で、同じ業界の人同士で、叩き合う。
なんか違和感を感じていました。

僕は自粛休業してる身ですが、どっちも正しいと思っています。

それは、根本的にはどちらも同じ理由だから。

スタッフの安全を守りたいから、休業する。
給料と雇用を守るため、スタッフを守るために営業を続ける。

どちらも、「スタッフを守るため。」なんですよね。


そう思ってたときに、すごくその通りだと思うことを書いてた方がいたのでシェアします。

桑原淳さん。世界一周しながら1000人カットしてた方です。
僕も実際髪切ってもらったことありますが、素敵な方でした。


スタッフを守るために、営業するという判断もある。


スタッフの安全を守りたいから、休業する。
これは素晴らしいことで、中々できることじゃないと思います。

特に、スタッフが多い大きなサロンとかだと大変です。
入ってくるお金は0なのに、出ていくお金がすごい多いから。
当然ずっとは続けられません。


そして営業を続ける側。
これは理由として、休業したらスタッフの給料を払えない。
払えないなら解雇するしかない。NYなんかそうですね。

スタッフの給料と雇用を守るために、営業を続けるんですね。

もし今解雇されたら、働き先が見つかるか?

答えはNOです。
この状況で厳しいのはどこも同じです。

スタイリストなら最悪、自分一人でお金を生めますが、アシスタントだと中々それも難しい。

じゃあバイトでもするか?
厳しいのはもちろんどの業界もなので、それも難しい。

そういう人を生まないために、守るために、オーナーが営業を続けるという判断をしているんですね。


どちらも、スタッフを守る一つの方法。


こんなニュースも出ましたね。

確かにリスクはあります。

でもそれはどんなお店でも、どんな人でも。
何も考えずに営業してる店なんてないです。



このコロナの影響はいつまで続くか誰にもわかりません。

うちも今は休業してますが、それもいつまでは分からない。
ただ一つ分かることは、「いつまでもは持たない。」

当然そうなったら、どこも営業するしかないですよね。
僕は会社の決定に従います。


「そしたら叩きますか?」



敵は誰なのか?


なのに、「同じ美容師同士」で叩き合ってるのはなんか違うなと。

「みんなで休みましょう。」って呼びかけもなんか違う。
だからって「営業を続けよう。」を大々的に言うのも違う。

スタッフ数や、規模、経営状態もどこも違う。
何も知らない人が外から文句を言うことじゃない。

敵は美容師じゃない。

どう考えても敵はコロナでしょ。


もっと言えば、国も敵じゃない。

感染症なんて国に責任があるわけではない。誰のせいでもない。
それを国に押し付けるのもなんか違う。

もちろん1億人全員を助ける方法があれば最高だ。
でもそんなのあったら世界中がやってる。

一人一人がどうすべきか考えて、行動するべき。
他人を叩いてる場合ではないし、
正解はないけど、間違いもない。

これを機に美容業界はどうすればいいか、みんなで考えるべきだと思う。
これからのことを。

みんなで知恵出し合って助け合った方がみんなが助かる。

今日もお店のことを考えてくれているオーナーがいる。
それに感謝し、信じてついていこう。

そして僕らは、僕らのできることをやろう。
待っているお客さんのために。

「美容師は世界を笑顔にできる仕事。」


世界には、コロナの影響で休業どころか今日のご飯すらない人だっている。

もっと視野を広げよう。
美容師だけの問題じゃない。敵は世界だ。





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