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独り言⑫

ちょっと暗い話になります。
とは言っても私の話はだいたいネガティブです。🤣

元旦那さんのお母さんが亡くなられました。

私の娘にとっては実のおばあちゃん。

離婚してからも交流がありましたが、
お母さんが足を骨折したり、
歩けなくなってしまったため、
特別養護老人ホームへ入居していました。

元旦那さんとも時々娘と3人で食事へ出かけることがあるので、その都度お母さんや、お父さんの様子を伺っていましたが、
コロナの関係もあり、
元旦那さんは、お母さんの面会へ行けず、
お父さんもあまり会いに行けないなんて話を良く聞いていました。

最近、元旦那さんから連絡があり、
「老人ホームの方から、親父が看取りのパンフレット貰ってきたから、もしかするとそろそろ」と。
私と娘は慌てて3月20日に、
ホームへ面会へ行きました。

その時のお母さんの顔は、
昔の面影はなく、
私のおばあちゃんが亡くなった時を思い出しました。

確かに、そろそろなのかも知れない。

しかしその日は顔色もよく、
「暑い?」とか「寒い?」とかいう簡単な
元旦那さんの問いかけにもしっかり応じており、
少し安堵してました。

私は昔は元旦那さんのお母さんが、苦手でした。

電話もなく突然やってきたり、
妊娠中の私をたたせたまま長ばなしをされたり、
「私は子供産む時、飼ってた猫捨ててきた!」
なんて話を聞かされ、当時うさぎやら、インコやらが家にいたのを捨てろとばかりの言い方に、
とても不快になっていました。

でも、面倒見が良すぎて、
私たちの将来をとても気にしていました。

当時からひねくれていた私は、
元旦那さんに「本当の親でもないのに!」と。
何かで揉めた時に言ってしまった事があります。
それがお母さんにも伝わり、
後日電話で、

「私はあなたのこと、本当の娘だと思ってる」

そう言われたのです。
また口からデマカセを!なんて思いながらも、
嬉しかったのを覚えています。

離婚をしてからも私は、
元旦那さんのお父さん、お母さんには、
度々迷惑をかけ、
離婚当時も酷いことを言ったにも関わらず、
お正月には、家に入れてくれて、
食事をご馳走になりました。

年月を経て、ようやく理解しはじめるもので。

お母さんは、実の親に育てられていません。
養子でした。
夜寝る時には、電気を消さずに寝ていました。
娘に対してもとても可愛がってくれたものの、
何となく子供との遊び方が上手くはありませんでした。
私はやっと50歳近くになって、
お母さんという人がわかり始めて、
離婚し、酷いことばかり言ったにもかかわらず
受け入れてくれていたお母さんの、
心の大きさに、
私は頭が上がりません。


面会に行った10日後
お母さんは亡くなりました。

家族葬で、ひっそりと行うそうなので、
告別式へは、孫である私の娘だけいきます。
お母さんが、生前残してくれた

「私が死んだら、これ着てね」


そう言って、私にくれた
黒服一式と、
アクセサリー付き。
それを着て。



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