#17 料理から学ぶ解析学



皆さんこんにちは!

直近で数値解析をする機会があり、数値解析は料理と似ている部分が多かったので文章にしてみました。
数値解析と書いていますが、ここでいう数値解析はたいそうなことではなくて得られたデータから読み取れるものとそれを人に分かりやすく伝えられるように可視化させていくということだけなので、多くの人が学校や職場、私生活の中で経験していることではないでしょうか。
ただ、やはり自分を含めてこういう数値解析の作業が苦手だったり、どういう風に進めていけばよいのか分からない人も少なくないかと思います。そこで、もう少しイメージのしやすい料理と絡めて数値解析を理解できればと思いこれから紹介していきたいと思います。

まず解析を始めるうえでやるべきことは、完成形・提供したいものをイメージすることです。料理をするときもまず何を作ろうか、何が食べたいかという完成形のイメージが完成に向けた重要な要素となるように、解析のおいても目標が無いとなかなか前に進むのが難しいです。

完成形がイメージ出来たら次に行うべきはデータの収集になります。料理でいうとこの食材調達です。料理をあまりしない人だと軽視しがちなこの食材調達ですが、料理の出来栄えの半分は食材の良さであるといっても過言ではないです。この食材調達と同じようにデータの収集は最終的なクオリティに非常に重要なので妥協せず収集することをお勧めします。
ここで、データ収集の心構えとして「転んでもただでは起きぬ」精神を持っているといいと思います。データを収集する際に失敗してしまって期待していたものが手に入らなかったとしても、その日の気象や時間といった周辺の情報、引いては自分のコンディションなんかもデータとして残しておくことが後々役に立ってきます。また、データの収集には食材調達と同じように時間とお金がかかるものですので、せっかくやっている作業全てを大切なデータとして集めておくことも重要となってきます。

食材・データを収集し終えたらいよいよ調理に入っていきます。
料理をするときには、まず食材を食べやすい状態にしていく作業があります。野菜の皮をむいて食べやすいサイズにカットしたり、肉の筋取りや魚の骨取り、こだわる人だったら臭みを取ったり面を取ったり等の下準備を施していきます。これは解析を行う時も同様で、必要のない情報はカットしたり飛び出しているデータを削除したり、こだわる人だったらデータサイズを整えたり検索しやすいようにグループ分けを施す等の準備を施していきます。

そして、食材を混ぜたり煮たり焼いたりするように、データも足したり掛けたり引いたりすることでおいしく分かりやすいものになっていきます。ここで味付けとして自分の主張したい部分の掘り下げやハイライトを行いグラフや表を作成し盛り付けを行い完成になります。
この盛り付けも料理をするうえで非常に重要で、同じ料理でもプロが盛り付けるのと素人では全く別の料理に見えるぐらい見た目の印象に影響を与えます。解析においては配色や文字の大きさ、視覚・補足情報の付け足しや削除等こだわり始めるとキリがないですが個性が出る重要な部分でもあります。

ここまでで完成にはなるのですがさらにクオリティを上げていくには、特殊な調理のできる調理器具、解析でいえば解析ソフトだったり、料理では有名シェフのレシピ・解析では過去の知見文献の利用、人の料理(図やグラフ)を見ることなんかもお勧めです。

普段の生活の中では解析を行う機会は多くないですが、料理を練習することで解析の上達にもつながると思いますので来たる数値解析のために是非意識して実践してみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
次もよろしくお願いします。

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