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歩行時に大事な視覚情報は○○って知ってましたか?

理学療法士のぱらゴリです!

前回の記事は歩行の神経メカニズムについてを書かせていただきましたが、少しでも参考になりましたか?

DMなどでの感想ジャンジャンお待ちしています!!(欲しがりさん

今回から見ていただく方もいらっしゃると思いますので簡単に自己紹介をさせていただきます!

脳卒中認定理学療法士で、現在保健外リハビリ施設の運営と、はじまりのまちというオンラインコミュニティを運営しています。

こちらのマガジンの執筆者のキンタローくんと一緒に神経系がで悩む方を一人でも減らしていく!そんなコミュニティとなっております!

またTwitterやInstagram、ブログを通してよく難しいと言われる、神経系の知識をできるだけわかりやすく伝えれたらと思い発信をしています。

もしよろしければフォローお待ちしております!


では今回の内容です。

前回の内容が難しかったよ…という方へ今回はもっと歩行の応用的な部分の話となってきますので、より臨床に結びつけやすい内容となっております!

歩行中に物体にぶつからないように「安全に歩くため」には、「視覚情報」というのがとても重要なんです。

そして最後に跨ぎ動作についてですが、跨ぎ動作は生活期において、転倒リスクの高い場面でもあります。

この跨ぎ動作というのがどういうメカニズムで行われているのか、を知っておくことで回復期での関わり方も一つ変わってきたり、ここができないことによって問題点を一つ見逃さないと言ったことに繋がってくる可能性が大いにありますので、とても有用な知識かと思います。

歩行の視覚制御について

あまり歩行を見る際に視覚が具体的にどんな役割をしているのかに注目して調べる人は少ないのではないでしょうか。

ただ、これがめちゃめちゃ大事なんです!

視覚は確かに大事ですよね、ただ視覚の中でもいろんな要素があるんです。

視覚で一括りにしていると、見えるor見えない以外の広がりがなくなってきてしまう可能性がありますので「あー、言われてみれば視覚について考えたことなかったなぁ」って人は

まずは私たちの視覚機能の概要からです。

視覚機能の基礎知識

スライド26

スライド27

両目でみた場合我々の視野は、視野中心位置の周囲から上下方向に130°、左右方向に200°と言われています。

ただし視野全体において視対象がなにであるか、を鮮明に認識できるわけではないんですね。

文字認識ができるのはせいぜい視線位置中心から2〜3°程度と非常に狭い。
(三浦佳世 知性と感性の心理学、岩波書店2007)

色の弁別についても、中心範囲の30°〜40°程度であると考えられています。

「これ見えますか?」って簡単に言ってますけど、ここまで考えられているか…が大事なのかもしれません。

立位姿勢と視野情報

こちらのスライドと照らしながら読んでいってみてください。

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立位姿勢時に、中心視野だけに視覚情報を呈示した場合と、周辺視野だけに視覚情報を呈示した場合を比較した実験によれば周辺視野だけに視覚情報を呈示した場合のほうが、姿勢動揺量が小さかったと報告されています。

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