魅惑のミントティー 〜パリひとり旅 #16〜
なぜだか大学のころから、イスラムに惹かれ、何冊か関連の本を読んだりしていた時期がありました。その本ではイスラムではお酒が飲めない代わりにお砂糖いっぱいのミントティーをこの小さなグラスで皆でちびちびとまるでお酒を酌み交わすように飲むんだと。アルコールも入っていないのに、ちびちびと飲んでいたら不思議と虚ろな気分になってしまう、不思議な飲み物だと。
そんなミントティ、モスケドパリ で初めて飲みました。給仕のムッシュがイメージ通りに、高〜い位置から銀色のポットでグラスに注いてくれるのも、そう、これこれ、と気分が上がります。
聞いていたようにミントティーは甘くて頭も体もときほぐすよう。歩き疲れた体にじわりとその甘さが広がっていきます。
モスクのレストランは、手前がカフェ、奥が食事のできるレストランになっていて、わたしは念願のタジンが食べたかったので奥へと通されました。
手前のカフェには驚くほどたくさんの人で賑わっており、空席が見つからないほど。ヒジャブを巻いた女性はほとんどおらず、普通のカフェと同じように気軽にどんな人でも利用しているようです。それにしてもフランス人はどこへいってもテラスでのお茶や食事、おしゃべりが大好き。
わたしが通された奥のレストランはちょっとディープな空間で、魅惑のインテリア。テーブルは大きな金のお皿のような作りで、これもまた気分をあげてくれます。
さてさて、念願のタジンが来ました!注文したのは羊肉のオーソドックスなもの。
羊肉は骨つきでホロリと骨から剥がれるほと柔らかく、プルーンもゴロゴロと。豆のようにみえるのは皮を剥いたアーモンド!松の実のデッカいのかと思いきや、皮を剥いたアーモンド、初めてお目にかかりました。
そしてクスクスの粒度の細かいこと。日本もよくクスクスのサラダをつくりますが、こちらのクスクスは出来立て感がある!フレッシュなんです。
どうやったらこんなタジンを習得できるのかしら?早速試してみたいぐらいの感激の味でした。
食後にデザートを勧められて、大皿に並べられたたくさんの種類から選んだのはナッツがたっぷり練り込まれたお菓子。
ミントティーに中東のお菓子、それはそれはエキゾチックな体験でした!ここは本当にリピートしたいレストラン。
今日の街歩きはバスや地下鉄を効率よく組み合わせ、疲れすぎない程度に歩いたし、よく眠れそう。モスクからホテルまで10分という近さも安心できました。
『好き』を仕事にするために、始動し始めました。まだまだ卵にもなりかけてない構想ですが、徐々にnoteでも公開して行きます!