セクハラが起きて職場が地獄になり、漫画を描く決心した話

前回までのあらすじ:初めて持ち込みしたけど無残な結果、そこから漫画は趣味になる

そんなこんなで社会人をやりながら10年くらい楽しく二次創作で同人活動をした。
仕事も、バイトから始めたが紆余曲折経て難関と言われる試験に受かり正社員になり
社宅にも入れてもらい生活も安定してきた。

私は結婚をしたくない人間だったので、『安定』はなんとしても手に入れたいものだった。
学歴も実績もない人間が安定した職業に就くことの難しさを転職をして身に染みたので、
手堅く、大きくいうと金融系の仕事についた。
業務は難しかったけど土日休めて大きな残業が無いのが良かった。

こんな良くも悪くも安定した生活を送っていた私に、というか全世界に激震が走ったのは2020年
そうコロナウイルスです。本当に生活が一変した。

丁度部署異動も重なって、慣れない環境に加えのパンデミック。
実家にも帰れず、業務的にテレワークにもならず、SNSでは「エッセンシャルワーカーの皆さん!私達の生活の為にありがとう!」というツイートをフォロワーがしていて普通に爆裂ムカついていた。
使命感に燃えてる人もいたかもしれないが、皆がそうではなく、こっちだって自宅にいたいよ!!と思いながら
感染対策に走り回り、「混んでるぞ!!密じゃねーか!!」とブチギレるお客さんの対応とかしていた。
つらすぎて、ハムスターを飼い始めた。
ハムスターを飼う決心をしたことだけが、コロナ流行で良かった出来事である

好きだったアイドルのツアーも中止、その流れで推しが事務所脱退、もうめちゃくちゃな中で最大の事件が起きた
職場の上司、わかりやすく仮に店長と呼ぶ。
彼が若い女の子、まだ20歳そこそこの子に常習的にセクハラをしている事が分かった。

店長が女の子好きなのは有名で、私もたまにお菓子をもらったり際どい発言をされて適当に流したりしていたが、
20歳前半の女子二人に対する可愛がり方はちょっと…目にみえて贔屓…というか…?
彼女たちだけにお土産を渡したり、よくご飯にも連れていったりしているようだった。
他の社員たちと扱いの差が激しく、とくにシゴデキ女上司は腹を立てていたし、男性社員は冷たくされて不憫だった。

若い女の子達だけど…まぁ二人まとめての様だし、あまり私が口出しすると「30代のおばさんがひがんじゃってwしょーがないな、今度君ともご飯いくからねww」と捉えられてムカつくだけに終わる というのが目に見えていたので程々の距離感でいる事にした。

そうしたら、一人のおとなしい方の女の子(Aちゃんとする)から実は頻繁に二人きりの食事に誘われていて、断ると嫌な顔をされる。と告白された。

以下内容をボカすが、休みの日に車で連れまわされたり、比較的高価なものを与えられたり、聞くほどに「思ってたよりヤベ~!!」という事がわかった。
なんやかんやで色々あり、相談に乗る様になったがコロナ最盛期で私が他の部署の上司に相談することも出来ず、閉鎖された空間でセクハラがエスカレートしていき
数カ月の間にAちゃんは来なくなり、セクハラが事案として告発され、上司は左遷された

詳しく書いてやりたいが女の子の事を思うとそのやり方は良くない。のでかけないが、私の職場は緊急テコ入れになった。連日本社の偉い人達が来た。
ついでにシゴデキ女上司と若い女の子の残りの一人(Bちゃん)がものすごい険悪になり大喧嘩となった。
それにも巻き込まれたりなどなど…などなど…して、私は思った。

いい加減にしてくれと。

本社の偉い人達を見て思ったのが、この人たちは一番大変な思いをしている現場の人間のケアに一切興味が無いんだなということ。
周辺の店舗店長(仮)達も連日謝罪(?)に来たが、その謝罪は現場の我々でなく本社の人や上司に向けられた。

セクハラ店長がいなくなり、女の子もいなくなり、ついでに新人の男の子も心を病んで辞めていった。
人員が激減、変わらない客数、待たされて怒るお客さん、増えた社員負担、ミスの多発
現場は滅茶苦茶になり、私は…苦労して手に入れたこの…安定した職場と生活を…

辞めたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

になった。何度も辞めたい辞めたい言っていたけど、今回ばかりは本当に本気で思った。
しかし前述したとおり、私には学歴もなければ現職は独特の職業だったので転職??何に??という感じだった。

私って何ができるんだろう??ここから抜け出すには何が出来るんだろう??
そう真剣に考えたとき、たどり着いたのが

「漫画かも…」

という結論だった。
10年同人やってそれなりに自分がどういう漫画を描くのかもわかってきた。
すぐ辞められる訳じゃないけど、今、また真剣にやってみよう。

そう思い、昔描いた漫画のリメイクをネームにして、描いてみる事にした。

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