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【環境トップ】フュージョン完全攻略【ラッシュデュエル】

 こんにちは、タロウ@です。

 現在、新型コロナウイルスの影響でトーナメント大会を初めとするイベントが軒並み中止となっています。

 そんな中でも、9月18日以降のフュージョン環境ではどのようなデッキが強いのか、また、フュージョン召喚はどの程度強いのか、気になっている方が多くいることと思います。

 Twitterを見ていると、フュージョン召喚は中々揃えることが難しい、盤面の表側表示のモンスターでしかフュージョン召喚の素材にできないのは弱い、などの意見が散見されます。

 

 最初に結論から申し上げます。


 フュージョン召喚は簡単に行うことができ、フュージョン環境でのTier1の一角にフュージョン召喚を主軸にしたデッキが位置する程強いです。


 今回は私が約2週間、調整を続けた、現時点でのフュージョン召喚デッキのサンプルレシピ(大会使用候補デッキ)を特別に公開し、その強さについて解説していきます。


 文章量がやや多くなってしまうと思いますが、現時点でトーナメント大会出場者にとって、価値のある一次情報だという自信がある内容になっていますので、是非最後まで読んでいただきたいと思います。


 記事は全5部構成となります。


0.現在の環境おさらい(8月29日時点)
1.フュージョン召喚デッキのサンプルリスト
2.各カード解説
3.フュージョンモンスターの強い点

※8月31日、新規サイボーグ族フュージョンについて追記

4.終わりに




0.現在の環境おさらい(8月29日時点)

 現在、最強バトルデッキによりアメイジングディーラー死者蘇生を獲得して、更に安定感の増した竜魔が環境のTier1に位置し、Tier2に竜魔に対して優位のつく機械マキシマム系統が位置している。そして、Tier3以降に、各種コントロール系統、爆発力のあるサイキックが位置している。


 環境におけるデッキ選択の基準として、竜魔に勝てるデッキかどうかが重要である。竜魔に関しては、環境最大母数のJUMP竜魔のサンプルリストを載せておく。




1.フュージョン召喚デッキのサンプルリスト

 今回、紹介するフュージョン召喚デッキの内容はこちらになります。




2.各カード解説

①モンスター

イマジナリーアクター 3枚

 サイボーグ族フュージョン共通の素材。フュージョンデッキの核の1つであり、早期に手札、あるいは墓地に必要なこのカードは当然3投必須。

 後述するが、このデッキはサイボーグ族フュージョンを盤面に立て、アドを取り続けることでコントロールしていくことがメインプランとなる。

 そのため、フュージョン召喚をする際には、フュージョン素材を早期に墓地に落としてリスタートで蘇生するのか、それとも相手のささやきなどの墓地リフレッシュ効果を避けるために手札に抱えておくのか、慎重なプレイングが必要となる。


デーモンの呼び笛 3枚

 フュージョン召喚デッキにおいて、フュージョン召喚の要求値を格段に下げるバグカードその1。スターリスタートと合わせて、状況に応じて、墓地のフュージョン素材を蘇生。容易にフュージョン召喚を行うことができる。通常モンスターが3体以上墓地にいないと効果を使えないため、同様に相手の墓地リフレッシュをケアしたプレイングが必要となる。3投必須。

 余談だが、このレシピを使用してみて、2ターン以内に何らかのフュージョン召喚をできている確率が50%3ターン以内だと80%4ターン以内になるとほぼ100%となっている。


アメイジングディーラー 3枚

 フュージョン召喚デッキにおいて、フュージョン召喚の要求値を格段に下げるバグカードその2。このカードが序盤に使用できると、フュージョン召喚までのターンが1~2ターン早くなる。そのため、初手でこのカードを引いている場合は、何よりも優先してプレイするようにするとよい。3投必須。


ミスティックディーラー 3枚

 必要なカードを引き込むドローソース。このデッキは魔法使い族モンスターが12枚しか採用されていないため、試合によっては効果を使えず、ただの壁要因・リリース要因で終わる試合もある。しかし、少しでも早くフュージョン召喚に必要なカードを揃えるため、3枚採用している。

 この枠をささやきの妖精に変更することで、フュージョンへのメタを重くしつつ、セブンスロードの属性参照による攻撃力上昇を増加させることができる。


ロードスターの剣士 3枚

 セブンスロードパラディンのフュージョン素材。ロードスターの剣士は他の通常フュージョン素材に比べ、攻撃力が低い。アークタワー込みでも、光以外の属性の1500には相討ちのなってしまうため、他の通常フュージョン素材と比べると、やや場持ちが悪い。そのため、ロードスターの剣士についてはフュージョンに使用するとき以外は、裏側守備で出すのがよい。

 ここの枚数は調整枠ではあるが、セブンスロードパラディンで強引にワンショットを仕掛ける戦術で決めきれる展開は多数あり、また、フュージョンミラーでも重宝するなど、多くの試合で1回はセブンスロードパラディンを使用しているため、2~3枚は採用してよいと考える。


ソードダンサー 1枚


サーペインター 2枚


マジックジャグラー 3枚


 サイボーグ族フュージョンモンスターの素材。各種サイボーグ族フュージョンの平均使用率はエーラクレスター>ウリドラスター>アシュラスターであるため、それに合わせた枚数配分になっている。これらのモンスターは攻撃力が1400あり、比較的場持ちがよい。特にアークタワーが場に出ている状況では、実質1700ラインまで攻撃力が上がる点は意識したい。

 特に、マジックジャグラー魔法使い族であり、ミスティックディーラーとの相性が良いため、エーラクレスターの強さと合わせて、このカードは確実に3枚採用するべきだと考える。他の配分については、個人の好みで調整してもらえるとよいと思う。

 ちなみに、当初は3種類を3枚ずつの採用にしていたが、より安定感を高めるため、サーペインター1枚とソードダンサー2枚をミスティックディーラーに差し替えている。しかし、これらのフュージョン素材にアクセスできない場面はなかったため、この枚数でも十分機能することはお伝えしておく。


セブンスロードマジシャン 3枚

 主にセブンスロードパラディンのフュージョン素材として使う。このデッキは魔法罠破壊カードを採用しておらず、基本的にフュージョンモンスターが盤面にいないときに攻撃をすることはない。とはいえ、デッキトップを1枚墓地に送る効果は忘れずに使うように中止して欲しい。何故なら、この効果でフュージョンや必要なフュージョン素材が墓地に落ち、スターリスタートを絡めてフュージョン召喚に持ち込める場合があるからである。

 そのため、このデッキにおいて、モンスターの属性は光・闇・水の3属性に絞っており、セブンスロードマジシャンの最大攻撃力は3000である。

 序盤に召喚したアメイジングディーラーをリリースしたり、手札のカードを極力使いきって必要なカードを引き込むための最上級として、3枚採用している。


魔将ヤメルーラ 3枚

 あらゆるデッキに効果的な最強の最上級カード。フュージョン召喚以前に攻撃をしないこのデッキと非常に相性がよい。特に、先行ヤメルーラは犯罪的な強さ。永久凍結を恐れずに、積極的に召喚していこう。3投必須。


②魔法

フュージョン 3枚

 フュージョン召喚の核となるカード。とにかくこのカードを引かないことには始まらないため、優先してこのカードを引きにいく必要がある。対戦開始時はフュージョンが3枚だが、1枚でも墓地にフュージョンが落ちると、スターリスタートがフュージョンの役割を果たすため、実質フュージョンがデッキに5枚入っていることになる。そのため、すぐにフュージョン召喚をしない場合は、魔法罠ゾーンに伏せるのではなく、アメイジングディーラーで墓地に送るとよい。


スターリスタート 3枚

 フュージョン召喚デッキにおいて、フュージョン召喚の要求値を格段に下げるバグカードその3、かつ、フュージョン召喚デッキを成立させている最強カード。手札コスト1枚でフュージョン召喚に必要なパーツ3つのうち2つを揃えることができる。手札に余った最上級をコストにするとよい。3投必須。


イマジナリーアークタワー 3枚

 このカードが発動している間、サイボーグ族フュージョンが罠破壊されなくなる。ダークリベレイションをケアする方法その1。お互いの光属性以外の攻撃力300ダウンも強力。2~3枚は採用したい。


死者蘇生(LEGEND) 1枚

 ラッシュデュエルの全カードの中で一番強いカード

 フュージョン召喚デッキにおいて、死者蘇生と強欲な壺のどちらを採用するかという問題がある。デッキ圧縮かつ、より初動が安定するのは強欲な壺だが、墓地のフュージョンモンスターセブンスロードマジシャン、更には、相手の墓地の任意のモンスターも蘇生して攻撃を仕掛ける等、デッキの決定力を格段にあげることができる。このレシピでは十分フュージョン召喚を安定して行えていることもあり、私は死者蘇生を採用している。


③罠

イマジナリーアークターンバック 3枚

 サイボーグ族フュージョンの場持ちが圧倒的によくなる。フュージョンモンスターは盤面にいるだけで大きくアドを生み出すことができ、サイボーグ族フュージョンをコストなしで蘇生できるこのカードは非常に強力。「攻撃表示」の光属性モンスターが条件であることには注意したい。3投必須。


④エクストラゾーン

⚠️8月29日時点で、エクストラゾーンに関するルールが発表されておらず、OCGの15枚以内、1種類3枚までのルールから更に保険をかけ、各4種類のカードを2枚の合計8枚で構築している。最新情報が公開され次第、記事を更新する。


メタリオンエーラクレスター 2枚

サイボーグ族フュージョンの中でも、圧倒的に汎用性の高い最強カード。1つ目の相手の墓地のモンスター3枚を戻す効果はあらゆるデッキに効果的。また、2つ目の効果は純魔法使いデッキの存在を否定する程、強烈な魔法使いメタとなっている。ダークリベレイションもケアできるため、このカードは最大枚数採用したい。


メタリオンウリドラスター 2枚

 1つ目の効果で、相手の守備表示モンスターを表側攻撃表示に変更し、延命行為を無効化することができる。また、相手の最上級を守備表示に変更することで、火の粉のカーテンをケアしたり、フュージョンミラーにおける、相手のアークターンバックをケアしながら、安全に除去できる。2つ目の効果では、主に相手のドラギアスなどの最上級ドラゴンを破壊し、盤面の取り合いを一気に優位にもっていくことができる。エーラクレスター程ではないものの、汎用性の高いカードであり、2枚は採用したい。


メタリオンアシュラスター 2枚

 このカードの主な役割は相手の伏せ魔法罠カードを破壊すること。他2種類のサイボーグ族フュージョンと比較すると、使用頻度は少ない。とはいえ、フュージョンへの有効罠カードを破壊したり、終盤の詰めとして使用することはある。スターリスタートのおかげでいつでもフュージョン召喚ができるため、ソードダンサーと合わせて1枚は採用しておくとよい。

 エクストラゾーンの枚数が8枚未満であれば、ここの枠を減らすことになる。


セブンスロードパラディン 2枚

 フュージョンモンスターの中でも最大火力を持つ。デーモンの召喚やスターリスタートで墓地のロードスターの剣士を蘇生することができるため、セブンスロードパラディンのフュージョン召喚の難易度は十分に低い最大火力5300によるワンショットでマキシマム系統を破壊したり、一気に相手のライフを削る動きは非常に強力。ほとんどの試合で使用しており、2枚は必要と感じた。

 アークタワーが発動している間は、セブンスロードパラディンの攻撃力が300下がること・他のフュージョンモンスターとは異なり、罠カードの効果で破壊されてしまうことには注意したい。




3.フュージョンモンスターの強い点

このデッキに採用されているフュージョンモンスターに共通して強力な点が2点ある。

①既存の罠カードが効かないこと

 環境に存在する罠のうち、アタック減俸、バトル左遷、楽姫の独演、デモンズロックなどの多くのカードは起動条件が「レベル8以下のモンスター」を対象にとるカードなので、有効罠が非常に少ない。エーラクレスターや前述のイマジナリーアークタワーでダークリベレイション・火の粉のカーテンをケアしつつ、デッキ次第ではアシュラスターで10sionMAX・獣之拳などの有効魔法・罠カードを破壊しつつ盤面をコントロール、など丁寧にプレイをすることが重要である。


②デッキに応じて柔軟な戦術を採用できること

 基本的に、フュージョン召喚をする際、スターリスタートで相手のデッキに応じて墓地からフュージョン素材を蘇生してフュージョンするというのがメインの戦術となる。
例えば、魔法使い族が盤面にある・相手のデッキが墓地利用系統ならマジックジャグラー相手の盤面にドラギアスなどのドラゴン族がいる・相手が裏守備を展開してキーカードを引くために延命を図っているときはサーペインター相手の盤面にヤメルーラなどの戦士族がいる・相手の伏せカードを破壊したいときはソードダンサー相手の盤面にマキシマム系統の高火力モンスターがいる・相手のライフを削りたいときはロードスターの剣士を蘇生するなど、とにかくあらゆる状況に対応できることが強みである。

 更にフュージョンモンスターは1枚1枚のカードパワーが非常に高く、基本的に盤面の取り合いでは優位であることも魅力の1つだ。

 基本的に、このデッキが負けるときは①相手の墓地リフレッシュにより、イマジナリーアクター等のフュージョン素材をデッキに戻され、スターリスタートを絡めたフュージョン召喚の動きができない②そもそもフュージョンが引けない。という2パターンがある。

 ②については確率はかなり低いものの、基本的にこちらではどうにもならないため、割りきる必要がある。

 一方、①についてはプレイングでカバーの余地がある。逆に言えば、対フュージョンの場合は積極的にフュージョン素材をデッキに戻し、相手のフュージョンを妨害するという戦術が有効的といえる。



8月31日追記

※8月31日に新サイボーグ族フュージョンとその素材が公開されました。

 メタリオンラードンスターとそのフュージョン素材であるグレイスザウルスです。


 メタリオンラードンスターは2つの効果を持っており、1つ目は表側表示モンスターの攻守を1500下げる効果、2つ目は相手フィールドの全ての表側表示恐竜族モンスターの攻守を2000下げる効果です。

 1つ目の効果については、フュージョンやマキシマムといった高ステータスモンスターの処理に役立ちます。例えば、このデッキにおいてはパワーアップ系の効果を持ったカードが最上級セブンスロード2種で2800ラインを上回るか、ウリドラスターで守備表示にしてから攻撃するというように、処理手段が少ないという欠点があります。セブンスロードマジシャンに至っては、最大攻撃力が3000であり、火の粉のカーテン1枚で破綻してしまいます。

 しかし、ラードンスターの登場により、攻撃力28001300まで下がり、通常フュージョン素材モンスターの1400で処理できるようになりました。また、対マキシマムについては、カベーターは手札3枚以上で攻撃力が4400以上になり、ラードンスターによる突破は難しいといえますが、それ以外についてはラードンスター1枚での突破が可能です。従来はセブンスロードパラディンしか突破方法がなかったのですが、ラードンスターはフュージョン召喚の難易度の低さもあり、かなり実用的といえます。

 2つ目の効果については、そもそも環境で見る恐竜族モンスターがダイナーミクスしかない(フュージョン環境ではハイパーナリキングレックスを主軸にしたメタビートが活躍するかも?)こともあり、あまり役立つ効果とはいえません。

 以上より、エーラクレスターやウリドラスター程の汎用性はなさそうですが、使える場面は確実にあり、また、フュージョン素材であるグレイスザウルス以外に新たなカードを追加する必要がないため、グレイスザウルスを1~2枚は採用しておくとよさそうです。




4.終わりに

 今回は、約2週間に及ぶフュージョン召喚デッキの研究成果として、記事を執筆させていただきました。

 新型コロナウイルスの影響でイベントが中止になり、ラッシュデュエルへのモチベーションが下がっている方も少なくない中で、フュージョン召喚というとても奥深いシステムの魅力が1人でも多くの方に伝わることを願っています。

 このデッキは実際に試合の様子を見たり、その強さを体感してもらわないと強さが伝わりにくいと思います。そのため、希望が多ければ実際の試合の映像を載せようと思います。また、フュージョン召喚に興味をもっていただけた際は、是非自分で実際に使用してみてほしいです。

 

 長い文章となりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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