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#12 子どものズレをめあてにする社会科
社会科の授業をする上で大切にしていることはいくつかありますが、導入の話をすると、
子どもの思考のズレをめあてにする
ことを大切にしています。
「ズレ」とは、これまでの既習事項との「ズレ」、生活経験との「ズレ」などが当てはまるでしょう。「〇〇だと思っていのに!」の「のに!」が「ズレ」の部分となります。
そこから、「なぜ?」と、社会科お馴染みのなぜ疑問でめあてを作ります。
(もう子どもたちが勝手にめあてを作ります)
社会科で「共助」を学習した子どもたち。市や県、国がみんなを守るためにいろいろなことをしてくれています。子どもたちの中では、「みんなのために色々なことをしてくれているんだ」という思考が働きます。
そこで、問いかけます。「じゃあ、みんなは自然災害に対して何も対策しなくて良いんだよね?市や県が取り組んでくれているから安心だね」
子どもたちは反論します。「だめ!」「それだけではいけない!」と。
ここで既習事項との「ズレ」を生ませます。
すかさずめあてを設定。子どもたちが勝手に作ります。
生活経験とのズレで行くと、この前飛び入りで3年生の消防士の授業をしたときは、まず、一般的な仕事のスケジュールを提示しました。
大体、8時から17時までの勤務となります。その後、消防士のスケジュールを見せました。ここで子どもたちは驚きます。24時間勤務が他の仕事とズレているからです。
めあては、「なぜ消防士は24時間働くのか」
社会で起きている出来事の「ズレ」を見つけて、教材化していくことが大切なのかもしれません。
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